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No.8
- 回答日時:
(edogawaranpoさんへ)
経験に基づく興味深い話ありがとうございます。焼き物をやっておられるのですか。Cu2Oは水分の存在においてできるということは勉強になりました。水が過剰な還元を防いでいるのでしょうか。反応機構の解明は難しそうですが、いろいろ考察すると面白いですね。

No.7
- 回答日時:
Cu2OとCuO2を間違えた理由を書きます。
ぎゅうけっしゃのような銅系赤色釉薬は.普通に焼いても発色しません。酸化銅を過熱しても.黒から緑系の色しか出ません。COを増やして還元をかけても.炭化水素(H供給体)を増やして還元をかけても黒くなるだけです。
赤くするには.水を入れて水分濃度をあげた雰囲気を作らなければなりません。だから.赤色銅釉を使う場合には.珪酸系乳白釉・マット釉との同時焼成を避けて.赤色銅釉をほとんどとする構成にして窯詰めします。温度が上がってきて.窯の周りから水蒸気が出るようになったらば.たきぐちの周りに水を撒き常に水蒸気が沸く状態にします。
1000度程度では.水は分解してOHラジカルが多くなります。これが酸化銅と反応して.HO-CuOのようになっていると考えていました。
もし.CuO-Hのように水素が反応するのであるならば.燃料に炭化水素を増やしたりすることで赤くなる傷です.CuO-Cのように炭素が作用するのであれば炊き口から木炭を投げ入れて.赤くなるはずです。
しかし.いろいろ試した結果.水を窯の中に入れたときに限ってきれいな赤色になります。その結果反応中間体としてHO-CuOがあると考えていました。これをCuO2と間違えたのです。
なお.水素だけを吹き込むことは困難で試していません。CuO-Hの可能性があります。
No.5
- 回答日時:
edogawaranpoさん、釉薬の赤色は酸化銅(I)Cu2Oではないでしょうか。
不安定な過酸化銅CuO2の性質を見る限り、私の感覚では過酸化銅は自然には生成しないと思いますが…。

No.4
- 回答日時:
>CuO2は自然に,または人工的に存在するのでしょうか
焼き物の釉薬の牛血砂(漢字じしんなし.ぎゅうけつしゃ)の派手な赤色の発色が.CuO2だったと記憶しています。
が.単体では.ないでしょう。銅系赤色釉薬は.水分の高い空気を吹き込んで焼く特殊な焼き方をします。ohラジカルがなんだかの形でガラスと反応しています。ただ.(自然放置.または.焼き方で)表面が変色することもありますから.珪酸塩で.大気との平衡を阻害し.へんな中間体として存在している可能性が大きいです。
状態図を捜してみてください。運がよければCu-O.(CuO-CuO2を含むはず)等の状態図があります。私は珪酸を含む系しか興味がなかったもので.こちらはよく分かりませんから。
大変有益なご回答を頂きありがとうございました。大いに参考となりそうです。実を言いますと私,珪酸等の酸化物を専門とするものではないのですが,ケイ酸塩鉱物から酸化ケイ素(大理石,水晶等)に変化すると思いますが,その過程を知りたく思います。(特にイオン,電子の授受など)とりわけこの過程で電子の授受がCuO2の生成にかかわっているのではないかと思われるものを研究対象にしております。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。
No.3
- 回答日時:
化学大辞典は調べましたか?
共立出版の化学大辞典にはCu4O, Cu2O, CuO, Cu2O3, CuO2・H2Oの記載がありますが。東京化学同人の化学大辞典にも過酸化銅としてCuO2・H2Oの記載があります。
化学大辞典(共立出版)には「過酸化銅としてCuO2とCu2O3が知られているが、ともに不安定かつ純品は得られない。」とあり、CuO2・H2Oの製法は「細かい水酸化銅(II)に過剰の過酸化水素水を低温で加える」と書いてあります。
さらに詳しい情報が必要でしたら、(もし図書館・図書室にあれば)Gmelinを調べてみてはいかがですか。ドイツ語がわからないとちょっと大変ですが。
ありがとうございます。私化学を専門としないためついつい見逃しておりました。直ちにご紹介いただいた資料を調べたいと思います。本当にありがとうございました。
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