
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
まあ「アジサイの色と土壌の酸性度はまったく関係ない」は言い過ぎだけど, 「直接的な関係はない」なら正しいみたい. 言われてみれば, 「土壌の酸性度が直接影響する」のも変だ.
アジサイの色素であるデルフィニジンは, それ単独だと
酸性なら赤, アルカリ性なら青
になる. つまりリトマスと同じ.
実際のアジサイでは
「デルフィニジン+アルミニウムイオン+助色素」の結合
ができれば青, できないと赤っぽくなる様子. 正確なところはわかっていないんだけどこの結合はリン酸で阻害され,
・土壌が酸性ではアルミニウムイオンが吸収しやすくなり逆にリン酸が吸収しにくくなるので青くなる
・土壌がアルカリ性になるとアルミニウムイオンが吸収しにくくなり逆にリン酸が吸収しやすくなるので赤くなる
のではないか, という結果もある.
なんとなく違いがわかってきました。
直接、酸やアルカリに反応しているわけではないってことですね。
色素単体の変色と、酸性度によって合成される色素量を、ごっちゃにしてたってことですね。
すっきりしました!ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
>土壌が酸性かアルカリ性かでアジサイの花色は変わります。
ご指摘ありがとうございます。
論より証拠、この目で確かめないと納得できないタチなのでやってみます。
幸いにもうちの庭に青い紫陽花が咲いているので、土をアルカリ性にして赤くなるか実験してみます。
ぜひやって、一年じっくり育てて、来年、報告してくださいね。
ただ、先ほども書いたように、
もともと青い品種が赤くなることはないですからね?
園芸にはあまり詳しくない方のようですので、根本を間違っているようで少々心配です。
あと、白い切り花に色水吸わせて赤くするみたいに、根の周りに何か撒けばあっという間に色が変わるとか思ってないですよね?
そこはちゃんと理解したうえで実験してください。
消石灰、苦土石灰を駆使したうえでね。
日本の土壌は基本的に酸性になりやすので。
あと、土壌は同じで、リン酸の量を調整した比較もやってみてください。
最低でも同じ品種で同じ生育状態の株が、4鉢必要です。
もしくは同じ株を、一年ごとに条件を変え、4年かけて実験してください。
「論より証拠」はいいですが、「自分でやってみないと気が済まない」はいいですが、やり方も理屈も間違ってて何の根拠にもならないトンチンカンな実験をして、結果を「ほら、これが証拠」とか言われても困りますから・・・
No.3
- 回答日時:
デルフィニジン3-グルコシド、ネオクロロゲン酸、アルミニウムイオン(Al3+)が非共有結合しなければアジサイは青くならない、アルカリ性の土壌ではアルミニウムイオンが少ないので赤くなると言われていました。
ところが、
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g59/documents/h...
従来考えられてきたアルミニウムの量ではなく、青色発色を担うアントシアニン-ネオクロロゲン酸-アルミニウムの結合を阻害する効果を持つクロロゲン酸とリン酸の量であることが示唆された。
花色とアルミニウム含量に有意差は認められなかった。
[今後の計画]
アジサイ花弁内のリン含有量を分析し、花色制御にリン酸が関与しているかを明らかにする。
結局のところ、まだ仕組みは明らかになっていないということです。この説であれば、土壌の酸度とは関係なく(多くはリン酸が不溶化するまでのアルカリ性ではないでしょう)リン酸肥料を多く与えると花色は赤くなるはずです。
赤花品種のキヨスミサワ(清澄沢)はデルフィニジン3-グルコシドとは異なる色素なので土壌の酸度に関係なく赤くなります。
ありがとうございます。
※リンク先が飛べなくて残念です・・。あとで探してみます。※
今までは、酸性だとアルミニウムが十分供給されるから青くなり、アルカリだと吸収できるアルミが少なく、青の生成が阻害されるので赤くなる・・
とされていたけど
アルミの吸収量はあまり関係なくて、
吸収されたリン酸が先にアルミニウムとくっ付いてしまい、アントシアニンと結合しにくくなるため、青の発色が阻害される??
ということですかね・・
リン酸が多い土壌とアルカリ土壌に、偶然の相関関係があったため、アルカリ土壌のせいと理解されていたのかもしれないですね・・
いやあ~~植物(に限らずですが)の世界は、奥が深いですね。
日々新しい研究結果で常識がアップデートされていきますね。
新しい知識をありがとうございました。
大変に勉強になりました!!
No.1
- 回答日時:
アジサイの色と土壌の酸性度はまったく関係ないとテレビ番組で見た記憶がある。
要は、種類の違いらしい。
それは完全に間違った記憶ですね。
土壌が酸性かアルカリ性かでアジサイの花色は変わります。
もちろん、品種としてピンク系、青系が固定しているアジサイもあり、それらが本来の色を無効にして、ピンク系が青になったり、青系が赤になったりはしません。
おそらく「そういう品種」というのは、そういうことを言いたいのだと思います。
しかしその場合も、青系にはより鮮やかな青で発色させるために酸性を、赤系にはより赤くするためにアルカリ土壌を・・ということを行っています。
もし「全く関係ない」などと言ったTVがあったら、よっぽど無知なコメンテーターの発言でしょうね。
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ありがとうございました。
お二方の解説、非常に勉強になりました。
ほんとうにどちらをベストにしていいか迷いました。
迷った結果、当初の質問、『なぜリトマス試験紙と逆なの?」について「デルフィニジン色素自体の反応は同じ。実際の発色は「デルフィニジン+アルミニウムイオン+助色素」の結合 だから』にストレートに答えてくださった Tacosan さんにいたします。
xs200さんも、え~、そうなんだ~~と目からうろこな最新の研究結果情報、ほんとうにありまがとうございました。