
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
企業で統計を推進する立場の者です。
平均値の分布は、N(μ,var/n) に従います。
±1gに95%入るようにするのですから、1.96σ=1と置けます。
σ=√(var/n)=√(15/n) ですから、
1.96√(15/n)=1 と変形できます。両辺を2乗して、
3.84(15/n)=1
n=3.84×15
=57.6
よって、58個あれば良いでしょう。
検算はやっていませんので、ご自分でなさって下さい。
No.2
- 回答日時:
問題の解法は #1 さんのとおりですが、なぜそうするのか、ということについて少し補足します。
実験で温度や時間を測定するときに、「1回測っただけでは誤差があるかもしれないので、10回測定して平均値をとる」みたいなことをしますよね?
自分の脈拍や血圧を測るときも、何回か測って平均した方が「誤差が少ない、より平常値に近い」値になります。
それと同じように、「n回測って平均をとる」ことにより、1回ごとではバラバラに誤差が出るものが、「プラスの誤差」と「マイナスの誤差」が平均化(相殺)されて、より「母集団の平均に近い」値になります。
ひとりひとりの子供の身長はバラバラですが(背の高い子もいれば低い子もいる)、各クラスで平均をとると、だいたい同じぐらいの値になる(全国平均に近くなる)という感じです。
そのイメージは想像できますか?
誤差(標準偏差)が s の母集団から1個サンプルを採ってくれば、そのバラツキは「±s」ですが(通常「誤差」とは「標準偏差」のことを言います)、n個のサンプルを採って来て平均すると、そのサンプル平均のバラツキは
±s/√n
になることが知られています。
これ、ちょっとわかりづらいのですが「n 個からなるサンプル」を無作為にたくさん採ってくると、その各々の「サンプル平均」は、母平均の周りに、この「バラツキ」(標準偏差)で正規分布するはずだ、ということです。
つまり、サンプル10個の平均をとれば、その誤差は
±s/√10 ≒ ±0.316s
サンプル100個の平均をとれば、その誤差は
±s/√100 ≒ ±0.1s
と、1個だけのときの誤差に比べて小さくすることができます。
お示しのポテトチップスの場合には
分散:s^2 = 15
つまり
標準偏差:s = √15 ≒ 3.87 [g]
です。
従って、n 個採って来たサンプル平均の誤差は
σ = 3.87/√n ①
一方、正規分布では、下記のように
・平均 ± σ の範囲に全体の 68.3% がある
・平均 ± 2σ の範囲に全体の 95.4% がある
・平均 ± 3σ の範囲に全体の 99.7% がある
という確率分布になります。
↓ 正規分布の性質
http://www.stat.go.jp/naruhodo/11_tokusei/suisok …
これを、σ側ではなく「全体の○○%」の方を基準にした言い方にすると
平均値 ± 1.65σ の範囲に、全体の 90.0% がある
平均値 ± 1.96σ の範囲に、全体の 95.0% がある
平均値 ± 2.57σ の範囲に、全体の 99.0% がある
ということになります。
例題で求めたいのは「母平均から±1 g以上離れる確率を5%以内にする」ということですから、逆にいえば「母平均から ±1 g 以内に入る確率を95%以上にする」ということです。
つまり
1.96σ ≦ 1 g
にするということ。
①を代入すれば
1.96 × 3.87/√n ≦ 1
→ 7.5852 ≦ √n
→ 57.53・・・ ≦ n
nは整数なので
58 ≦ n
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