プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

「v」の発音に対応する表記として「ヴ」が作られましたが、何故「l」や「th」に対応する表記は生まれなかったのでしょうか?

A 回答 (2件)

それには2つ理由が挙げられます、素人の私が思いつく範囲ですが。


第1に、仮名(かな)は音節文字であって、ご質問者がおっしゃってるのは音素だということです。「ヴ」は音素文字の片仮名という珍しい例外ですが、実際にはあまり定着していません。
第2に、明治期の仮名整理の圧力ということです。仮名は五十音図にまとめられているわけですが、昔は一つの音(前述したように音節)に何通りも仮名がありました。それを整理して一通りにしよう、他は変体仮名だというのが仮名整理です。
明治より前からそういう志向があったのですが、特に明治になって教育を普及させるため、仮名整理が進みました(文部省が推進した)。それは外国語教育が広まった時期でもありますが、(外国語の音を表すため)仮名を増やすなど、もってのほかという圧力または雰囲気があったでしょう。
そんな圧力に反発してヴや変体仮名など、いろいろな表記を散りばめた文学作品も見られるのですが。

何で変態仮名なんて言われるの、たくさんあるほうがいいじゃない、という意見も出たでしょうが、識字率を上げるためにも仮名整理が必要とされました。日本はすでに江戸時代から識字率が高かった、などと自国を美化する人が多いですが、実は明治になっても仮名を全部覚えさせることさえ、簡単ではなかったそうです。
    • good
    • 1

そうですね。


もっとも、ヴはウの濁音ではありませんけど。
カ→ガ、サ→ザ、タ→ダ、は静音と濁音ですが、
パ→バも静音と濁音です。ハに濁音はありません。
ウ→ヴが静音と濁音であれば、アイウエオのすべてに濁音があってもいいのではないでしょうか。victory=イ゛クトリーなど。
「l」はル゛(ラ゛リ゛ル゛レ゛ロ゛)はどうでしょう。
「th」は静音と濁音があるので難しい。ス゜とス゜゛ではダメでしょうか。

ヱビスビールやニッカウヰスキー、日色ともゑやよゐこといった仮名文字もあります。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!