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成果主義を導入する企業が増えていますが、その中で使われる成果、業績、結果という言葉はどの

ように使い分けられているのでしょうか?

成果と業績の違い、あるいは成果と結果の違いは何でしょうか?

ある辞書では、次のようになっています。
成果 あることをして得られたよい結果。「研究の―」「―をあげる」
業績 事業や学術研究の上で獲得した成果。「―をあげる」「―を残す」
結果 ある原因や行為から生じた結末や状態。「よい―をもたらす」

人事的、経営的にふさわしい定義はどのようなものでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは。

当社の例を参考までに。もちろん辞書的な意味ではなく会社としての捉え方です。

1.業績
 通常は単に会社全体の損益を言います。社員個人の成績のことは業績とは言いません。
 ただし、営業マンの場合、個人ごとに損益を計算することが可能であるため(原価と売値が明確なので)、その個人の成績を業績と呼ぶところもあるようです。部門別独立採算制のような制度を取り入れているところは、部門全体の成績を業績と呼ぶのかもしれません。
 言葉自体が持つ意味が似ているため日常的に混同されているようですが、いずれにしても何かの活動からもたらされた結果を言う言葉として、対象が企業の場合は「業績」、個人の場合は「成績」「成果」というだけのことです。業績は業務成績の略ではないかと思います。

2.成果と結果
 まず成果は「よい結果」のことを意味するわけですから、どちらも同じような言葉になってしまいます。
 そこで当社では次のように定義しています。
 結果だけを見るのが「結果主義」、プロセスも見るのが「成果主義」である。
 よく誤解されるのですが、結果がすべてだという評価方法は「成果主義」ではなく「結果主義」です。
 例えば営業マンの場合、結果が数字に表れますが、その数字だけを見て機械的に計算するのは「結果主義」です。完全歩合給の場合がそれにあたります。
 それに対して「成果主義」では、プロセスもファクターに含めます。営業マンの例で言えば、訪問件数、販促キャンペーンの企画内容、成約には至らなかったが評価に値する商談の件数や内容などを考慮するわけです。
 よって成果主義では「プロセス」と「結果」と(質問にはありませんでしたが)「能力」の3つのファクターを評価の材料にするのです。
 問題はその割合です。ここで各社の差が出ます。当然プロセスの比重が多いと緩めの成果主義、結果の比重が高いときつめの成果主義となるわけです。
 成果主義を導入する時のポイントは、自社にマッチした比率を検討することです。もちろん職種ごとにその比率を変えることも検討しなければなりません。成果の比率を100%にする「結果主義」は何かと問題も多いので、3つのファクターをバランスよく配合した「成果主義」を導入するというのが理想的です。これが人事的な「成果」と「結果」の違いです。

 蛇足ですが、「能力」を一番重視した「能力主義」になってしまうのはあまり好ましくありません。能力は一度身に付ければ原則的にはなくなったり減ったりするものではありませんので、1回評価した判定は次回以降も下がらなくなってしまいます。誰しも仕事を通じて徐々に能力を身に付けていきますので、要するに年功序列のような結果になってしまいます。分かりやすく言えば、資格のようなものです。簿記4級を取ったら60点、3級なら70点・・・としてしまうと、3級の人は永遠に70点がもらえることになります。
 そこで能力に関しては、持っている能力そのものではなく、それが査定期間中に発揮できたかを評価することになります。
 例えば今回の私の場合、仮に私が成果主義人事に関する知識が豊富であっても、成果主義人事制度を導入したときには評価されますが、その後それが軌道に乗って私の手を離れた時点で私の評価とは無関係になってしまいます。そのような場合でしたら、私は現在はこの能力を一切評価されないでしょう。
 しかし、査定のたびに他部署の評価者から査定方法を尋ねられ相談に乗っていたとしたら、導入時ほどではないにせよ能力が発揮されて社業に貢献できていることになります。定期的に査定講習会を社内で開催するのも結構です。これらの場合は成果主義についての能力を評価されても問題ないでしょう。

 いかがでしょうか。当社の場合はこのように定義して運用しております。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
返事がおくれ申し訳ありませんでした。

お答えは私が求めていたものでした。
最近プロスポーツの影響から若い人から中堅までが、「早く結果を出します」、「結果で評価してください」、「こんなに実績(個人もしくは部署)をあげたのにこんな評価ですか?」とうことばが多く、歩合給の販売会社ならばともかく普通の会社であれば、社員も摩れ切れ、上司も考えなくていいですから、上から下まで売らせるばかりでビジョンのない会社になってしまうのでないかと思っておりました。

「割合」ですね。その会社の置かれている位置によって適切に定めていけばよい訳ですね。

お礼日時:2005/04/10 09:19

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