
多くの文献で、「to不定詞」が未来志向性を持ち、動名詞が未来志向性を持たないとの説明がなされています。
これに関連し、"V O to do" に対応するのは、"V O from doing" であり、具体的には、次のような表現があります。
prevent ≒ stop ≒ keep ≒ discourage ≒ deter ≒ hinder ≒ obstruct ≒ restrain ≒ dissuade O from doing (O が~するのを妨げる、O に~させない、O に~するのを思いとどまらせる)
prohibit ≒ ban ≒ forbid O from doing(O が~するのを禁止する)
出典:http://www1.odn.ne.jp/xenom/zenchishi.box/zenchi …
ここで、「O が~するのを妨げる、O に~させない、O に~するのを思いとどまらせる」は、まだOがしていない未来の行為であり、未来志向性のない動名詞よりも、未来指向性のある「to不定詞」が適当なのではないかと思います。
つきましては、次の2点ご教示願います。
①prevent ≒ stop ≒ keep ≒ discourage ≒ deter ≒ hinder ≒ obstruct ≒ restrain ≒ dissuade O from doing等の表現が、
prevent ≒ stop ≒ keep ≒ discourage ≒ deter ≒ hinder ≒ obstruct ≒ restrain ≒ dissuade O to doのように、未来志向性の「to不定詞」ではなく、未来志向性のない動名詞の表現である"from doing"になる理由
②「to不定詞」ではなかったとしても、「from不定詞」でも、未来志向性のある不定詞で表現されていれば、私としては納得がいくのですが、(残念ながら?)from不定詞という表現は存在しません。「to不定詞」以外の「前置詞+不定詞」が存在しない理由
※これらの質問は、非常に専門的な文法の領域になると思われますので、文法にお詳しい方宜しくお願いいたします。
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
No.5 です。
> from doingを取る動詞が過去形の場合は、そう言えると思いますが、現在形でもそう言えるでしょうか。
No.5 で例に挙げた文を現在形にしてみます。
Their prompt actions prevent the fire from spreading.
ご承知のとおり、行為動詞の現在形は「現在の習慣的動作」を表しますので(江川『英文法解説』208頁)、前掲文の意味は「彼らは出動の度に毎度毎度迅速に行動することが繰り返されており、そのおかげで何度も火災が大きくならずに済んでいる」みたいなことになろうかと思います。この文は、「今現在、目の前の火災が大きくなること(個別的な延焼)を防いでいる」という意味は表しません。
現在形の先の文は、個別的な目の前の延焼を防いでいることを表しているのではなく、習慣的、反復的に延焼を防いでいることを表しているのですから、延焼全般、一般論としての延焼を意味するということになり、No.5 でご紹介した不定詞と動名詞の違いがそのまま当てはまると言える思います。
No.7
- 回答日時:
#6です。
>フランス語では、fromも原形不定詞を取れるのですか。
フランス語には動名詞がありません。
そのため、前置詞のあとに動詞が来るときには、動詞はすべて原形不定詞となります。
>go to doではなく、go doでしょうか。
英語でも
I will go see her.
という言い方があります。
実は歴史的にはこれが一番古い言い方で、のちに
I will go to see her.
I will go and see her.
という表現が一般的になり、go do 型はほとんど用いられなくなりました。
ご回答有難うございます。
フランス語には動名詞がないのですね。言語って本当に面白いですね。
>実は歴史的にはこれが一番古い言い方で~
そうなんですね。非常に興味深いです。
No.6
- 回答日時:
to は前置詞で、あとに来る動詞は名詞化され、与格の語尾がつけられました。
その後、この語尾はすり減って動詞の原形と同じになります。それから100年以上たって、英語から格が消え去り、前置詞が増え、動名詞が発達し、といった英語史の複雑な要因が複雑に絡まりあった経緯を説明してくと、とてもスペースが足りません。
英語史の入門書をご覧ください。
図書館に行けば適当なのがあるでしょう。
ここでは別角度から。
to は目的地・ゴールを表す前置詞です。
それが未来の意味と繋がりますが、必ずしも未来を表す必要はありません。
from は起点・スタートです。
to とは逆方向ですね。
面白いことに、フランス語では
go do:近接未来
come from do:近接過去
を表します。
go も come も、どちらも原形不定詞を取ります。
方向が逆ですね。
それはともかく、
to が実現すべき出来事を表す
from が実現させたくない出来事を表す
とすれば納得できませんかね。
to が原形不定詞を取り、
from が動名詞をとる
というのはあくまで歴史のあやです。
ご回答有難うございます。
>面白いことに、フランス語では
go do:近接未来
come from do:近接過去
を表します。
go も come も、どちらも原形不定詞を取ります。
方向が逆ですね。
&
>to が原形不定詞を取り、
from が動名詞をとる
というのはあくまで歴史のあやです。
フランス語では、fromも原形不定詞を取れるのですか。
であれば、英文法では不可能かもしれませんが、人類の使う言語という観点からは、このような用法も可能であるということですね。
go to doではなく、go doでしょうか。
>to が実現すべき出来事を表す
from が実現させたくない出来事を表す
シンプルで分かりやすいです。
fromが省略された、goingを直接、目的語に取る動詞にも適用できそうですね。

No.5
- 回答日時:
「これらの質問は、非常に専門的な文法の領域になると思われますので、文法にお詳しい方宜しくお願いいたします」とのことでしたので、私には回答資格がないと思い投稿を差し控えておりましたが、「残念ながら、私の質問に答えることができる人が存在するのかも疑問です」とまで言われてなお座視していれば、男の股間に関わ・・・、いや沽券に関わると思い、一言申し上げます。
返り討ちに会うだけかも知れませんが・・・。ご質問の①に対する回答ですが、基本的にNo.1 さんのご意見に賛成します。
Prevent を例にとります。
Their prompt actions prevented the fire from spreading.
彼らの敏速な行動のおかげで火事は広がらずにすんだ。
この文が言っているのは、「(一般的な意味での)火事が広がる(延焼)ということになるのを妨げた」ということです。今から起こる特定の(単発の)延焼ではありません。それも含むことは含みますが、「今から起こる未来志向の延焼を含めた延焼全般を防いだ」ということです。
不定詞と動名詞の違いについては、『不定詞はより動詞的であり、動作が具体的に把握されており、したがって個別的であり即時的であるのに対し、動名詞のほうは、より名詞的であり、固定的であり、一般性をもっていると言えます』と説明されます(大修館書店『クエスチョン・ボックスシリーズ 第7巻 不定詞・動名詞』100頁)
No.1 さんが仰っている「防止してなければ現時点でも起こっているかも知れない」というのも、「今から起こる未来志向の延焼ではない現時点での延焼が起こっているかも知れない」といったようなご趣旨かと思いました(間違っていたらスミマセン)ので、先に「No.1 さんのご意見に賛成」と申し上げました。
余談ながら、「To不定詞のToは前置詞Toから派生したもの」という話も出ていますので、その点についても一言。
質問者さんは「『to不定詞』が未来志向性を持ち」と仰っています。確かにそれは間違いではないのですが、未来志向性というのは派生的、副次的なものであり、to の原義はあくまで【方向】です。
『起源的には不定詞の to は“in the direction of”の意味の前置詞で・・・』
江川『英文法解説』316頁。
“be going to” も、toが未来志向性を持つから未来を表すのではなく、toが持つ【方向】という原義から来るものです。ある方向に向かって行けば、目的地に着くのは時間的に今より未来になります。
I’m going to clean the whole house tomorrow.
家を clean するという【方向】に向かって、今、状況や自分の心理が進行中(going している最中)である。
“be going to” が発言する前から決まっていたことや既に予定していたことについて使うというのも、その【方向】に向かって既に状況が進行していることから出てくるニュアンスです。
ご回答有難うございます。
>返り討ちに会うだけかも知れませんが・・・。
いえいえ、いつも貴重な情報を頂き勉強になっています。
>No.1 さんが仰っている「防止してなければ現時点でも起こっているかも知れない」というのも、「今から起こる未来志向の延焼ではない現時点での延焼が起こっているかも知れない」といったようなご趣旨かと思いました(間違っていたらスミマセン)ので、先に「No.1 さんのご意見に賛成」と申し上げました。
from doingを取る動詞が過去形の場合は、そう言えると思いますが、現在形でもそう言えるでしょうか。
>質問者さんは「『to不定詞』が未来志向性を持ち」と仰っています。確かにそれは間違いではないのですが、未来志向性というのは派生的、副次的なものであり、to の原義はあくまで【方向】です。
意味の変遷としては、方向の原義があり、そこから未来志向性へ派生したということは分かります。
No.4
- 回答日時:
No.3
- 回答日時:
fromを使いたいなら、from to doingなんて無いから、doingしか使えませんよ。
toは、~するためにです。
交通事故を防止するために安全運転をさせる
魚を冷凍するために冷蔵庫にキープする。
冷凍から魚をキープしません。
No.1
- 回答日時:
まずは本当に未来のことなのかと言う事を少し立ち止まって考えてみるといいでしょう。
例えばprevent にしましょう。防止するからFrom doingに相当することが起こっていないと考えると防止してなければ現時点でも起こっているかも知れない。
またこの手の動詞はFromと相性がいい(コロケーションの問題)のでToを使うとTo不定詞の副詞的用法に取られがちなのだと思います。Fromを使うとFromに不定詞を使うのは無理が出てきます。
加えて未来志向性の「to不定詞」と言われていますし、その感覚は私もあります。でもこれはそう決まっているわけでもなく、いつもそうかと言われるとそうでもない。その辺を詳しく分析したものを見たことがありませんし、やはり決定的な原則とは言えないと思います。ですのでフレーズを取り上げて未来のことで不定詞を使われてないとか言うのはいみがあるのかなと思ったりもします。
To不定詞のToは前置詞Toから派生したものと言われています。どのように不定詞が誕生したのか紐解けば少しわかりやすくなるかもしれません。
ご回答有難うございます。
>To不定詞のToは前置詞Toから派生したものと言われています。どのように不定詞が誕生したのか紐解けば少しわかりやすくなるかもしれません。
仰るとおり、英語の変遷で確立したものなので、英語史に答えがあるのでしょうね。
残念ながら、私の質問に答えることができる人が存在するのかも疑問です。
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