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運営が厳しい国立大学が、収入増するにはどんなことをしたら良いと思いますか?

A 回答 (4件)

そこまで単純ではないと思いますが。


 まず,政府が財界の言うことを聞いて学界に財界の考え方を導入した。つまり,濡れ手に粟は駄目!だというわけで,研究費は自分で稼ぎなさいという主張を鵜呑みにして,その方向での改革を無理やり大学に課したわけだ。その段階で国として間違っているわけだけどね。しかもその自分で稼ぐというのを学内にも持ち込んだ。従来は,教授・准教授・助教にある金額を分けていたのを,かなりの額を学長の裁量経費,学部長の裁量系ににした。その裁量経費を学内の競争で奪い合わせるような体制を組んだわけだ。もうこのあたりで,個々の先生たちの体力は限界に達している。さらに科研費予算の減。ただ,これはノーベル受賞者の先生達が努力してくださって,少し回復している。
 運営のどこが厳しいか? 末端の研究室の運営。大学全体としての運営は,上記の裁量経費でまかなわれている。また,各教員が申請してもらえる間接経費は全部学長にピンハネされた上で,個々の大学ごとに一部を末端まで直接経費として戻してくれる。これで,末端ではできなくなったことがあるらしいというわけだ。
 研究費を申請して稼ぐだけなら,お金がかかる研究をしている先生達はなんとかしますが,実は,毎年のように改革・改訂を文科省から言われている。先日,私立大と国立大の若手の教授と話をしたばかりですが,文科省に言いたいことは「もう,何もしないでくれ!」でしたね。余計なことをしろと言ってくる。金が足りないのはなんとかできても,改革のためにいろんな資料を作らないといけない。研究の時間はどんどん削られている。運営ばかりやらされているのが,現状の研究者つまり大学教員なわけだ。
 文科省以外の省庁の予算獲得競争もあるが,その審査体制側にもかなり問題がある。申請した研究内容を理解していない者が審査していたりする。
 大学の先生達が一番困っていることは,金の前に研究時間の欠乏なのはみなさんご存じなのかなぁ。米国大学の教員(教授と准教授)がやらないことをここに列挙してみよう。教授会は無い,入試業務は無い,学会活動はほとんどしない,出張はしない。やっていることは,毎学期の講義が1~2個は絶対に休講にならない。毎日朝から夕方まで研究室にいて勉強したり研究をしている。博士課程の学生が複数いる。しょっちゅう研究室や実験室で博士課程の学生と打ち合わせをしている。
 この米国の先生達がやっていないことを,日本の大学の先生はほとんどがやっている。また,この米国の先生達がやっていることを,日本の大学の先生はあまりやっていない。講義すらドタキャンする教授がいる。
 金の問題は,どうしようもないくらいのレベルなんですよ。先日新聞に載っていたように,東大と京大の研究費の合計よりもハーバード大の研究費の方がはるかに多い。金をどうこうするレベルには至ってない。本日議論をしているというあの基金によるサポートも数校だけ。これじゃぁ,金でなんとかして研究で世界に追いつくことすら不可能でしょう。
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民間会社の研究を引き受け補助金を貰う。

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大学の収入源は、


学生数 …受験料、入学金、授業料、親御さんからの寄付金
補助金や支援金 …研究開発に対する、国、自治体、企業から
経費の削減 …上層部に対する報酬の削減。1円の節約は1円の利益です。
これらの面から個々に検討する組織が必要です。
なお、国立であれば営利事業ではないので、
儲けは全て学生や地域、世の中に還元する、という考えも重要です。
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そもそも研究機関が資金集めのために東奔西走をしていてはダメなんですよ。


無駄は削ぎ落とさねばなりませんが、ちゃんと科学教育と研究は国が出さないと…
ということで、独立行政法人化をやめることですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。しかしこのままでは人件費が減らされる一方でだから収入増を考えろと指令が出ています。

お礼日時:2023/04/21 16:33

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