これ何て呼びますか Part2

万葉集、古今和歌集、新古今和歌集などなどの
和歌の中で哲学的な作品を挙げてください

A 回答 (1件)

いろんな和歌集がありますが、各々に全て目を通している訳ではないので、いくつか有名な和歌は習いますが、全てを読み通すのは無理です。


そこで私たちに最も身近な「百人一首」にないだろうかと目を向けてみました。

誰もが中高時代に学び暗唱しますし、定家が古今和歌集や新古今和歌集、後撰集、拾遺集などから取って編んだほぼ全て有名な---選ばれたからこそ有名になったであろう---百首の和歌ですから、皆さん馴染みがあり20~30首くらいは暗唱された経験があると思います。
ちなみに私は小中高時代の6~7年くらいで全て覚えました。
現在はちょっとあやふやなものもありますが、ほぼ全て暗唱出来ます。

前置きが長くなりましたが、哲学的と言えるかどうか味わってみて下さい。

84番 藤原清輔朝臣
ながらへば またこの頃や 偲ばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
(出展:新古今和歌集 雑 1843 題しらず)

この和歌には「現在・過去・未来」と言う時間の経過が詠まれています。
現在、筆者はかなり辛い状況・立場にありますが、ここを乗り越えて生き永らえたならば、遠い将来に「この頃」=現在が懐かしく思い出されるであろう。
過去に辛い思いをした時期が「今」=現在になって振り返ると恋しかったと思えるのだから。

どうでしょうか?
どんなに厳しい日々でも、後々振り返ってみればどの時代も時間の経過が変えてくれる日が来るのではないか。実際に過去がそうであったように。
それは筆者がどんな不遇に遭っていても、未来に生きていて良かったと思えると言う肯定論を展開しています。
厳しい「現在」でも過ぎ去ってしまえば「懐かしい過去」になり得ると言う、時間の経過により人生観が変わることを意味しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2023/10/19 08:25

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