
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>軍事的な偵察衛星は世界でどのくらいありますか
自分達で打ち上げた偵察衛星数は各々分かりますが、他国が打ち上げた偵察衛星数というのは分かりませんから、各国が情報を開示してくれないと総和を出すことはできません。
それでも推定するならばということで、以下の条件で考えてみます。
・宇宙空間まで打ち上げるロケット技術を持つ国は、9の国または地域です。具体的には日、米、EU、露、中、印、ウクライナ、イスラエル、イランです。
・衛星(軍事用途とは限らない)保有国は50ヶ国超。
・そのうち偵察衛星レベルの衛星を作ることができ、かつ運用できる国はその1/3程度(と推定)。
・単発静止衛星ではなく継続的な偵察衛星群として機能させるには、8基程度でワンセット。
・機能別の偵察衛星群として3セットと仮定。
この条件では凡そ400基超ぐらいになりますが、真相は闇の中なので誤差は±70%ぐらいと見込んでおきます。
>打ち上げの時にばれますか
何の衛星を上げているのか知っているのは荷主だけです。
>レーダーがあるので打ち上げの時にばれると思いますが
ICAO、IMOに対してNOTAMを出すので、ロケットの打ち上げ自体は開示されています。もちろん、弾道ミサイル実験のときにもNOTAMを出すことになっています。北朝鮮なんかは制裁下にあるので、反発して出してませんが、制度的にはそういう仕組みです。
>例えばアメリカなどは世界中にレーダーの基地があるのでしょうか
アメリカのレーダー設備は基本的にアメリカのみで、例外はカナダと共同で運用しているNORADぐらいのものです。同盟国はその国でレーダ監視をしていますが、アメリカのものでもないし、通報協定が無い限りは連携しません。NATOとして運用しているものであれば、NATO加盟国には通報されるでしょうけど、それも緊急度や重要度でレベル分けされているはずです。
そもそも、レーダというのは航空機侵入、ミサイル到達警戒のための装置なので、ロケット打ち上げとは無関係です。
>警察衛生はどんなことに使っているのでしょうか
>数センチ単位で解像度が凄まじいと思いますが
静止衛星と周回衛星があります。静止衛星は特定地域の監視に特化したものです。周回衛星はほぼ満遍なく軌道上を監視できますが、自身がいる場所の地球の裏側は当然監視できません。なので、同一軌道上の死角に入る箇所、別軌道上にも投入します。数が多ければ死角、不視時間も少なくなり、また位置が異なる複数衛星から情報が得られるので精度補正上も有利になりますが、当然コストがかかります。また、軌道や高度を少し変更するための燃料も搭載していますが有限です。
光学衛星は、我々がイメージする写真的な映像を撮影するためのものです。著名なものに米国のKHシリーズがあります。最先端のものは数センチ以下での解像度があるといわれていますが、それは気象条件がよく真上から撮影できた場合の理想条件の話です。撮影したい対象は大抵は軌道上にはないので、とんでもない鈍角で撮影した映像を地上で光学補正したりします。
機密指定が解除された「建造中のソ連空母の写真」とやらを見たことがありますが、ほぼ真上から撮ったような写真でありながら影がやたらと不自然に長かったこと、影の方向が違う箇所が幾つかあり光学補正を匂わせるものでした。補正も考慮すれば解像度は50cm弱といった感じでしたが、私が見たその写真は当時の中曽根総理に見せたものという逸話のものらしいので、ざっと40年前。今だと補正込みで10cm精度にはなっているでしょうけど、そこまでの解像度で光学画像を必要とするかは怪しいところです。
個人的には画像の光学補正の凄さの方がびっくりしました。
ちなみに以下は宇宙空間から撮った映像(の補正)で、軍事衛星の類はもっと低い高度(200kmぐらい)にいます。
https://twitter.com/tsumura_isas6/status/1167638 …
光学衛星と似たようなもので特定の電波波長だけに特化したものがあります。説明が面倒なので可視光近辺の例で説明しますが、赤外線フィルタを通すと、生きている木と死んでいる木の区別がつきます。これは、例えばシベリアの森林の中に樹木に偽装したミサイルサイロの識別ができたり、砂漠の国境地帯に戦車群が集結しつつあることを検知できます。実はこの程度のことはランドサットで、40年前でもできました。
また、一部の偵察衛星は狭い地域をスキャンすることではなく、広い地域を監視します。早期警戒衛星なんかは、弾道ミサイル発射を検知するもので、北朝鮮の広い地域のなかで光学的観点では輝度が急速に変化するものを検知します(故に衛星高度は高い)。もしかしたら特定の電波や波長の変化も観測しているのかもしれません。
光学衛星の解像度を上げるのもそれなりに技術的敷居は高いのですが、早期警戒衛星は作ることも運用することもレベルが違います。日韓は日本海に配置したイージス艦のAESAレーダで北朝鮮のミサイル発射航跡を検知して逆算することで発射地点を推定していますが、米国はピンポイントに発射直後に発射地点を検知します。
No.2
- 回答日時:
軍事衛星にも様々な種類があります。
一般的なのは、人間の目と同じ可視光線のカメラを搭載したものですが、欠点は雲も映るので悪天候の時には見えません。
そこで、赤外線カメラを積んだり、レーザー光線を地上に照射して赤色立体地図みたいなデータを得たりするものもあります。また、地上からの電波を観測して無線通信を傍受するものありますし、有事に妨害電波を照射する衛星、自国の軍事用通信衛星、他の軍事衛星を観測する衛星など種類は多岐に渡り、アメリカ、ロシア、中国などの大国は常に世界を網羅できるようそれらを複数個周回軌道に乗せている他、万が一の時のためのバックアップ衛星を周回させているので、膨大な数が存在しています。
当然ながら、それらの数や位置は軍事機密なので明らかにはされておりません。
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