
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
いわゆる早期教育、幼児教育への勘違いからくるご質問かと思います。
早期教育、幼児教育とは、就学前の子どもたちを教育することで、後で学ぶべきことを前倒しして教えることではありません。
例えば幼稚園の時期には幼稚園の時期に身につかせてやらなければならない能力や特性がたくさんあります。それらをないがしろにして漢字の先取り学習をさせると本末転倒になってしまい、後々、その子どもが苦労することになる恐れが大きいでしょう。
学力には、学習に対する姿勢や態度、習慣などの影響が大きいことが知られています。そこには、例えば、興味や関心、好奇心、自主性、集中力、ストレス耐性、コミュニケーション能力、などの様々ないわゆる非認知能力が関わっています。これらは体験、特に親子の共通体験を通して学習するべきものです。
漢字の学習(特に読み書きの練習)だけでは身につけることはできません。漢字の先取り学習以上に、他にするべき大切なことがあるのでしないのです。
No.3
- 回答日時:
「1年生から6年生までの漢字」というのは、常用漢字(2136字)のうち、教育漢字(1026字)ですね。
「2年生が2年生の漢字を習得する」というのは、学年別漢字配当表で決められている、小学校の各学年で学習する漢字が決まっていることについてですね。
確かに、単に1026字の漢字の丸暗記だけなら、幼稚園のうちに可能でしょう。実際、この時期の用事はトレーニングすれば驚くような記憶力を発揮します。
ですが、その実態は「詰め込んだ丸暗記」に終わるのがほとんどです。
漢字の複数の音と訓、その漢字の使用場面(具体的な語彙、熟語など)までセットで覚えて身につけるには、時間が足りないし、情報がキャパオーバーします。
学年別漢字配当表は、小学校で学ぶ、国語以外の他の教科の内容も考慮して、学習内容の段階に応じて決められています。漢字だけ丸暗記しても、きちんとした日本語の文脈の中でその意味を理解して使えなければ、何の意味も無い「ただの記号」になってしまいます。
例えば、6年生で学習する漢字に「仁」(ジン・に)という字があります。文脈として使うならば「仁義」(ジンギ)や「仁王」(におう)ですが、幼稚園児に儒学の「仁」という概念、一般的な「仁義」という概念、大きなお寺に行かないと見られないであろう「仁王」が、理解できるでしょうか。その理解も合わせて教えるとなると、幼稚園の期間では時間が足りないし、知識量としてキャパオーバーになります。結果、幼児期にしか養えない、幼児期にこそ養いたい他の要素を伸ばす余裕がなく、知識だけ詰め込んだアンバランスな子供ができあがってしまいます。それでいいのか?ということですね。
No.2
- 回答日時:
脳の機能とはキャパがあり、そのキャパにひとつのものを詰め込み過ぎると他が入らないのです。
就学前の算数や文法を理解する前の子供に漢字だけを詰め込むことは、やればできることかも知れないし、案外簡単なのかも知れません。でもそれだけで機能を使い果たしては、その子供の知的発育として意味がないのですよ。
ひとつのことに突出した能力を示す子供って、割といますね。そして、音楽や絵画数字等のひとつのことだけに並外れた能力を示す子供の特徴は、他の分野を獲得するのが困難であるということがあります。また、他の分野を獲得するごとに並外れた能力であったものが消失してゆきます。機能の獲得とは、不用な機能を選択的に捨ててゆくことでもあるんですね。
何故やらないかと言えば、子供を馬鹿にしないためにやらないのです。
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