
「何れ○菖蒲か杜若」と言う成句、あるいは諺は、○の中に入る文字(あるいは入らない)によって意味が違ってくるようです。ネットで調べましたら・・・・、
(1)「何れ菖蒲か杜若」
どちらも甲乙つけ難いほど美しい、と言う意味で、「何れが菖蒲か杜若」とするのは、意味も言葉も間違いだとする見解が多いようです。太平記や源平盛衰記に由来するとする説もありました。
(2)何れが菖蒲か杜若
よく似ていて区別がつけ難い、と言う意味で、元禄以前から使われている言い回しだ、とする説もありました。
(3)何れを菖蒲か杜若
余り使われていないようですが、角川の某辞書に「菖蒲(アヤメ)」の使用例として載っています。意味は不明。
ネット上では(1)と(2)の言い回しは大量に使われているようですので、何れもすでに市民権を得た様にも思われますが、どなたかどれが正解か(あるいは他に正解があるか)白黒をつけて頂ける方はいらっしゃいませんでしょうか?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>Web辞書(三省堂大辞林/goo辞書もこれです)の説明では言葉は(1)ですが意味は(2)で出ています。
試しに手元の辞書を引いてみましたら(すでにいくつもご覧になったことと思いますが)
学研日本語大辞典: ちょうど逆です。言葉は(2),意味は(1)でした。出典はNo.1さんの引かれた歌。
広辞苑第5版: 言葉・意味とも(1)。由来・語源の説明はありません。
新明解国語辞典(最新の第6版は職場に持って行ってしまったので第5版): 言葉は(1)。意味はまず(2),ついで(1)を併記。
以下私見ですが,言葉そのものについては,元歌が「いづれあやめ」となっていることを考慮すると,(1)が正当派ということになるのでしょう。
元歌に「が」を入れて「いづれがあやめと引きぞわづらふ」としてしまうと,リズムが崩れてしまい,なんとなく締まらない。
(それに,無理に1文字入れるのであれば,疑問の「か」を入れて,「『いづれかあやめ』と引きぞわづらふ」のほうがまだましな気がします。係助詞が「か」「ぞ」と続いてくどいかも知れないけど。)
時代と共に,意味の上では助詞の「が」を補った方が分かりやすいと考える人が増えたのでしょう,「いずれがあやめか…」という言い回しが生まれました。
ただ,現在においても,「いずれあやめかかきつばた」のほうがリズムがしっくりきます。「が」を入れると字余りになってしまい,その犠牲を払うに値するだけのメリットも感じられません。
一方,意味のほうは,(1)と(2)は実際にはそれほど截然と区別できないのではという気がします。結果的に同じことになってしまうケースもあるでしょうから,(2)の意味に使うのも許容範囲ではないかなあ。
曖昧な決着で釈然としないと思われるかも知れませんが,なにぶんにも素人考えですので勘弁してください。
丁寧な回答を有り難うございます。私もあちこちの辞書を見ましたが、見れば見るほど混乱するばかりでした。それで、ネットで調べ始めたという訳です。
出典を考慮すれば(1)の使い方がが正当で、(2)の使い方は派生的と言う事で良いのだろうと思います。どちらが間違いだと決めつけるには、すでにあまりにも双方の表現ともポピュラーになってしまったと言う事でしょうか。
(3)については、又何か回答があるかもしれませんので、今しばらく待ってみたいと思います。

No.1
- 回答日時:
(1)が正しいと思います。
・何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた) 「あやめ」も「かきつばた」も同科の花で区別しにくいところから、どれも優れていて選択に迷うこと。 類:●何れ菖蒲 出典:「太平記-二一」 源頼政が鵺(ぬえ)退治で菖蒲前(あやめのまえ)という美女を賜わるに当たって、同じような美女一二人の中から菖蒲前を選ぶよう命じられた時よんだ和歌「五月雨に沢べのまこも水たえていづれあやめと引きぞわづらふ」による。
参考URL:http://www.geocities.jp/tomomi965/index2.html
早速の回答ありがとうございました。
やはり出典から言えば太平記当たりが由来で、(1)の使い方が出来上がったのでしょうね。
とはいうものの、(2)の使い方をしている文章もかなり多く、Web辞書(三省堂大辞林/goo辞書もこれです)の説明では言葉は(1)ですが意味は(2)で出ています。
従って、(2)は間違いだとバッサリ切って捨てるのもどうも・・・、と言う気持ちです。(?_?)
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