叙述トリックを用いた作品を探しています。ミステリであるか否かは問いません。また、学校で叙述トリックをテーマにいろいろと研究するために探しているので、叙述トリックがあるとわかった上でも楽しめる作品(折原一さんのものとか)だけでなく、叙述トリックがあるとわかっていたらつまらない作品でも教えていただきたいです。できればどちらか書いてください。ただ、何も知らない状態で読んでもつまらないような作品は遠慮してください。さすがに読む気がしませんので(笑)。新しい作品に限定はしません。
あと、叙述トリックがいつごろから用いられているものなのか知っている方がいれば教えていただきたいです。
今まで叙述トリックで読んだことがあるのは乙一の「GOTH」のみです。かなり有名な作品でも知らないと思うので、かなり有名な作品でも出してください。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
NO.2の方が「フランスのミステリ作家たちが最初に使い始めたようです」と仰ってますが、その代表作が『殺人交叉点』(フレッド・カサック/創元推理文庫)でしょう。
一般的には、これが最初の叙述トリックのミステリってことになってると思います。他に印象に残ってる作品でまだ挙げられてないものとして、『華歌』(『きみにしか聞こえない』[乙一/角川スニーカー文庫]所収の短編)や、『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎/東京創元社)なんかが面白かったです。
特に、『アヒルと鴨~』は叙述トリックとは何かについてとても考えさせられました。
『華歌』は叙述トリックを意識して読むと少し損だと思いますが、なかなか衝撃的でした。『アヒルと鴨~』は最初からある程度意識されることを覚悟して書かれていると思います。
ちなみに、名前の挙がっている作品の中に、私の考えでは叙述トリックとは言えないものも混じっているようにも思うのですが…(『アクロイド』は微妙。森博嗣のS&Mだと叙述トリックは9作目じゃなくて8作目。しかもシリーズを通して読まないと感動できません。宮部みゆきの『R・P・G』は、私は違うと思います)。
どうもありがとうございます。叙述トリックの歴史についての回答が少なかったので結構貴重な意見です。叙述トリックかどうかって結構微妙な話ですよね。自分この前「倒錯の帰結」を読んだんですけど、「倒錯の死角」をあらかじめ読んでいたんですが、「死角」と同じような仕掛けのところ以外にどこら辺が叙述トリックなのかよくわかりませんでしたし。
No.7
- 回答日時:
森博嗣さんをお薦めしますよ。
あんまり言うとネタバレになっちゃうんですけど、大概どのシリーズにも一作くらい混じっています。良質なのはS&Mシリーズの9作目。それに、女王シリーズ。女王のシリーズは世界観の構築がまとまってるので、SFミステリにもかかわらず、きちんと納得できます。それから、単発ですけど「そして二人だけになった」この作品は二重に叙述トリックが仕掛けてあり、読み応えがあります。視点の変化が目まぐるしいのもそれを気づかせない要因でしょうね。もし、研究題材にするのでしたらこれがお勧めですよ。恋愛小説ならば山本文緒の恋愛中毒がありますよ。あまり真剣に叙述であることを隠すつもりがないようなんですけど、その、トリックがばれた辺りの主人公の内面が素晴らしくうまく書けています。
どうもありがとうございます。恋愛小説はそもそもあんまり読んだことがないんですが、多少興味があるのでそれも読んでみたいと思います。
No.6
- 回答日時:
辻真先氏の作品(主に初期)は、叙述トリックを扱ったものが多くあります。
長編デビューの『仮題・中学殺人事件』は、まえがきに「犯人は読者」と書かれています。
続く『盗作・高校殺人事件』や『改訂・受験殺人事件』なども、同様な叙述トリックで読者を騙してくれます。
『殺人小説大募集』という作品では、短編を集める際に加筆訂正して、
叙述トリックを盛り込むと言うサービスぶりを発揮しています。
他には、安孫子竹丸氏の『探偵映画』と『殺戮にいたる病』が、最後の最後まで見事に読者を騙してくれています。
No.3
- 回答日時:
NO.2です。
折原一は叙述トリックの代名詞といってもいいというほど叙述トリックばかり使う人です。自分の読んでいる本が叙述トリックを使っているということをばらされることを嫌ったりする人もいっぱい居るはずですが、折原作品を読む人はそれに当てはまりません。読者ははじめから叙述トリックがあることを知った上で自分がどうやってだまされるのかを楽しみに、あるいはだまされまいとして読んでいくことを楽しみにしているのです。トリックをあらかじめばらした上で作品を読んでもらうことが許されている、珍しい作家さんですね。私のお勧め作品は
「倒錯のロンド」・「倒錯の死角」・「倒錯の帰結」
の倒錯シリーズです。
2度も回答いただき有難うございます。自分も検索したときにそのような解説のところを読んだんですが、どれから読めばいいのかわからなくて。じゃあ最初はそれから読んでみましょうかね。とりあえず引き続き回答を募ります。
No.2
- 回答日時:
「ネタばれ注意」!!!!
な質問ですね。
叙述トリックを使っている作品を僕の知っている限りで紹介します。読む前から分かっていたらどんな作品でもやや魅力減な気もしますが・・・。
「殺戮に至る病」安孫子武丸
サスペンスホラーです。すごい有名な作品ではないでしょうか。グロテスクだし読後感も後味悪いですが、見事な叙述トリックです。
「R.P.G」宮部みゆき
これも叙述トリックに入ると思います。
「フリークス」綾辻行人
中篇が三つ入ってます。
「ハサミ男」殊能 将之
これは傑作でしょう。
「ロートレック荘殺人事件」筒井康孝
文学的。
「誘拐作戦」都築道夫
特になし。まあまあでしょうか。
「殺人鬼」綾辻行人
スプラッターホラ-とでもいうのでしょうか。きちんと叙述トリックです。綾辻作品はこのトリック多いらしいです。
いつからは良く知らないのですが、何かフランスのミステリ作家たちが最初に使い始めたようです。でも、なんだかんだで日本で一番叙述トリックが発展したようです。
どうもありがとうございます。たしかに自分も叙述トリックが用いられていると知らない状態で叙述トリックが用いられている本を読めたらいいんですが、学校で総合学習のテーマを選ぶときにそこらへんを考慮に入れないでテーマを選んでしまったので(笑)。最初はフランスの作家なんですか。有難うございます。
No.1
- 回答日時:
東野圭吾 『仮面山荘殺人事件』
『ある閉ざされた雪の山荘で』
↑2冊とも楽しいです。でも似ていますw
歌野晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』
このミステリがすごい!2004年第1位の作品です。
叙述だとわかっていたらおもしろ味が半減すると思います。でも私はこりゃないだろって思いました。
筒井康隆 『ロートレック荘事件』
叙述作品で言えばこれが一番衝撃度が高かったです!あいた口がふさがりませんでした!
あと折原一作品を読んでいるんでしたら、『倒錯のロンド』(だったかなぁ?)の文庫版の解説に、主な叙述作品のリストと歴史が書いてあったような気がしました。
是非、ご覧下さい。
どうもありがとうございます。いや別に折原一作品を読んだことがあるわけではないんですよ。折原一という名前は、叙述トリックで検索して、叙述トリックの代表的な人だと知ったんです。ですので折原一という人の作品もどれがいいのかまったくわからないのでわかる方は教えていただきたいです。
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