

No.1ベストアンサー
- 回答日時:
これは、グルコースの還元力によるものです。
本来、インジゴカ-ミン(インジゴカルミンともいう)は青っぽい物質ですが、グルコ-スを含む水溶液に溶かすと還元されて、無色の物質に変化します。
それを振り混ぜると水面から空気が取り込まれ、その中の酸素によって、還元されていたインジゴカーミンが酸化され、再び有色の物質に変化します。
しかしながら、しばらくすると、未反応のグルコースによって、再度、インジゴカーミンの還元が起こり、色が消えます。
以上が、この実験の概略ですが、有色物質の色は実験の条件によって変化します。酢酸インジゴカーミン液を使った実験では、色は青く変化します。
それに対して、NaOHを使ったアルカリ性での反応おいては、高濃度では緑、濃度の低下に伴って赤、黄色という変色になります。これは、pHの違いによる、インジゴカーミンの化学構造の変化によるものと考えられます。
http://www.amaki.okayama-c.ed.jp/risuu_ka/H13_rp …
http://so-og.life.hyogo-u.ac.jp/cbbs/cbbs.cgi?mo …

No.3
- 回答日時:
No.1の補足です。
酸素は、グルコースの酸化に使われます。
グルコースの中の部分構造が下記の変化を起こします。
-CH(OH)-O- + [O] → -C(=O)-O- + H2O
あるいはNo.2のご回答のようにアルデヒド構造を考えるのであれば、下記のように変化すると考えてもかまいません。
-CHO + [O] → -COOH
No.2
- 回答日時:
No.1の回答で問題ないと思いますが、「酸化されたインジゴカーミンがグルコースによって還元されるなら、振った直後の酸化がなぜグルコースにではなくインジゴカーミンに対して起こるの?」と疑問を持たれるかもしれませんので、補足させていただきます。
グルコースの構造は、通常は六員環(六角形)の形をとっていますが、この状態では還元性を持ちません。
これが水に溶けると、一部のグルコースで環の結合が切れてアルデヒド基が形成されます:
~CH(OH)-O~ + H2O → ~CH(OH)-OH HO~
~CH(OH)-OH → ~CHO + H2O
この反応は平衡反応で、通常はアルデヒド基を持った形になったものが少ないのと、アルデヒド基の発生~酸化の反応がインジゴカーミンの酸化反応に比べて遅いことから、まずインジゴカーミンの酸化が起きます。
その後、徐々にインジゴカーミンの還元(=グルコースの酸化)が起きる為、ご質問のような色の変化が繰り返し起きるのです。
従って、グルコースがなくなると、色は元に戻らなくなります。
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