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近時読んだ本「今さら聞けない日本経済の素朴な疑問」の146ページに、
「財政赤字が続くと歴史的には、内乱や隣国からの侵略がおこる可能性が高まります」と記述されています。
具体的に、いつどの国でかような事例が生じたのでしょうか?
宜しくご教示のほどお願いします。

A 回答 (2件)

私もこの本は読んでないので何とも言えませんが、「内乱」の可能性は高くなると思います。



第2次世界大戦のきっかけでもあるドイツ、ナチスの台頭は、第1次世界大戦で敗北した時の莫大な賠償金のせいで、国内の猛烈なインフレに耐え切れなくなった国民がナチスによる期待が原因ともいわれています。

明治時代、日本が朝鮮への内政掌握の一因は、李氏朝鮮政府の財政難で官吏や兵士に給料が払えなくなったことも挙げられると思います。

日本が太平洋戦争に向かう一因は、第1次大戦の好景気が終わり戦後恐慌、関東大震災による経済混乱、世界恐慌と続き、長期に渡り不景気が国民を苦しめます。政治に期待できず、閉塞感の打開が軍部に期待されたからです。

このように見てきますと書かれている事はあながち間違いではないと思います。しかし、財政赤字が続く事が内乱に結び付くのではなく国民や庶民に直接、経済的な圧迫が続くと内乱の可能性は高くなるのではないでしょうか。侵略の可能性は関係ないと思います。
仮に北朝鮮で内乱が発生しても周りの国が欲しがるように思えませんし、経済の建て直しで逆に金がかかりそうです。しかし、この国で石油が産出されていれば、また状況は変わりそうです。なので侵略の可能性は違う要素を加味すればありえる、と言うことではないでしょうか。
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その本は読んでいないのですが、財政と内乱・侵略はあまり関係がないように思います。



財政赤字が続いてかつ平和であったという事例であれば例えば江戸期の日本がそうですし、財政黒字であったが隣国の侵略により滅んだ例としては、例えば明や北宋、西ローマ帝国がそうだったと記憶しております。
近年で言えばイタリアも10年~20年程前まで今の日本に近い財政状態でしたがどこからも侵略されませんでした。


因みに、歴史的に恒常的に財政黒字の国というものは「かなり珍しい」部類に入りますし、滅びかけると財政が大赤字になっても滅びまいとします。たとえば元寇の時の鎌倉幕府のように、です。だから滅びた国は大抵が財政赤字に見えるのだと思います。
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この回答へのお礼

早速に有難うございました。大変参考になりました!
この本の著者は何らかの事実に準拠して、書くべきだと思うのですが、確かにおっしゃるとおりの推定は成り立ちますねー。
どうぞ今後とも宜しくお願い致します。お忙しいところ、有難うございました。
しかし、日本のプライマリーバランスは達成できるのでしょうか?つくづく心配です。。

お礼日時:2005/10/01 21:11

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