
坂口安吾『桜の森の満開の下』についてお伺いします。
この作品で、問題点となるのはどんなことでしょうか?
やはり最後の場面の女が鬼に変わる箇所だと思いますが、他にはどんなことが挙げられますか?3つ4つ挙げていただけると幸いです。
そしてその問題点に対して各研究者はどんな論を展開しているのでしょうか。
また、あなたの意見も聞かせていただけると嬉しいです。結局女は何だったのでしょうか?男は何だったのでしょうか?孤独って?鬼って?...難しくて分からないことだらけです。作品を読むということは深いですね。でもだからこそまた面白いということにも最近気が付きました。
厄介な質問になってしまったかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
結局、演習発表の題材は「桜の森の満開の下」になさったんですか?
すべての質問に答えられる力は、到底僕にはないので、参考文献をご紹介します。
やや古い資料ですが、学燈社の雑誌『國文學』の昭和62年7月臨時増刊号「作品別・近代文学研究事典」の中で、荻久保泰幸氏が「桜の森の満開の下」の作品論を十数本紹介していますから、まずこの臨時増刊号を図書館か研究室で探し出し、そこに紹介されている論文を片っ端から探して読んでみてください。
mayu1314さんは、国文学科の学生さんですよね。でしたら、資料の探し方も勉強してくださいね。ちょっとお節介な苦言でした。
P.S.できたら、前の質問は閉めてくださいね。
覚えていらっしゃったんですか。嬉しいやら恥ずかしいやら...
そうなんです、『桜の森の満開の下』に決めました。前回のshinkishuさんのアドバイスで梶井基次郎の『檸檬』を考え、先生にも相談し、『桜の木の下には』が出て、最終的に安吾の『桜の森の~』にしました。
それで今回、またここに質問をさせていただいて、またまたshinkishuさんに回答を頂戴することになったんですが、先ほど県立図書館に行って来たところ、休館日でした(笑)。市立図書館もまた同様で、『國文学』を見ることは出来ませんでした。残念です。明日また探してみますね。
ちなみに私は国文学科ではありません。教養学部の言語科学専攻でして、何とも説明し難いところに所属しています。国文学科が置いてある大学ではないので、それ専門の授業は少ないです。しかし、やっと日本文学が面白いと思えるようになってきた今日この頃でして、来年の卒業研究も日本文学をやろうと考えています。資料の探し方も勉強します。お節介と言わずどんどん言ってもらって結構ですよ。本当に何も知らない私ですから。
というわけで、今回もどうもありがとうございました。shinkishuさんにはお世話になっていますね。演習の発表頑張ります。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
ANo.#2のshinkishuです。
> ちなみに私は国文学科ではありません。教養学部の言語科学専攻でして、何とも説明し難いところに所属しています。国文学科が置いてある大学ではないので、それ専門の授業は少ないです。
そうでしたか。大変失礼しました。普通は、近代文学の演習で発表するのは、国文学科の学生ぐらいなので、そう思い込んでしまいました。でも、だとしたら、研究室に資料が少なかったり、いろいろ教えてくれる先輩がいなかったりで、大変ですね。
ANo.#2でご紹介した資料はやや古いので、図書館で探すのでしたら、『國文學』のもっと最近のものや至文堂の『国文学 解釈と鑑賞』の最近のものに、同様の特集や安吾の特集がないかも調べてみるといいと思いますよ。参考文献(論文)一覧やキーワード解説などが掲載されていたりします。
もちろん、関連する安吾の他の作品やエッセイもできるだけ読んでみてくださいね。
頑張ってください。
わざわざありがとうございます。
『国文学 解釈と鑑賞』の別冊など、坂下安吾に関するものが確かにあります。
国文学科でなくとも日本文学専門の先生がいまして、女性ですが、とてもしっかりした先生がいます。でも確かに先輩となると思い当たる人は悲しいことにいませんね。ただでさえ人数の少ない学科であるのに、日本文学となるとほんの一握りになってしまいます。それでも私は日本の文化、文学を卒論でできたらいいと考えています。...でも、具体的に何をやりたいのかはさっぱり...なんですが。
何だか全然お礼になっていない文章で申し訳ありません。shinkishuさんは大学の教授でいらっしゃるのでしょうか。いつもいつも親切に回答していただいて本当に感謝しています。発表のレジュメ、頑張って作成します。
No.1
- 回答日時:
問題点とかそういった難しいことは分からないのですが、私はこの作品が大好きなのでついつい出てきていしまいました。
あまり、役にたつことは、言えないのですが、坂口安吾の「文学のふるさと」という文章があるのですが、それを読むとどうしてこの作品が胸を打つのか、孤独というのをどう思っているのかということが書かれている気がします。まだ読んだことがなかったら是非、一度読まれることをお勧めします。
また、講談社文芸文庫から出ている坂口安吾の日本文化私観、桜の森の満開の下に解説が載っているのですが、それを読むととてもこの作品のことが分かってくると思います。紀伊国屋とか大手書店だと置いてあると思います。どちらも解説を書いているのは、川村湊さんという人なのでその人の論文などを探せば問題点ももっと詳しく分かるかもしれません。
ここからは、私の感想というか意見ですが、
この作品を読んだ後、なんだかとても寂しいというか、なんだかうまくいえない心臓がギュッとしまる様な感覚にとらわれます。でも、とても美しくて大切にしたいような気分でもある。
男は何?女は何?というのはよく分かりません。いや、意味をつけろと言われれば、出来なくもないのですがそうしたくない。
むしろ、個々の登場人物は何であるのかと思い描くよりも、この作品の世界観を味わい、「宝石の冷たさのようなもの」へと思いをはせ、全体として論じてもらうことが作者の願いではないかと勝手に思っています。
男は何であったか、女はなんだったかを意味づけて論ずるよりは、孤独とは何か、特に、坂口安吾はどのように孤独を思っていたのかを調べることが、問題点となると思います。
もし、参考にしていただけたら嬉しいです。
勝手なことを言ってすみません!
勝手なことなんてとんでもない!とても参考になりました。
そうですね、この作品では“孤独”は重要なキーワードです。そしてまた坂口安吾を語るときは彼のファルス論を持ち出さねばなりません。今の私はそれをよく理解していないのですが、頑張って人に説明できるくらい、そして自分自身のためにもきちんと把握したいものです。
この作品は最初題名を聞いたとき、とても美しいイメージを抱きました。しかし読んでみるとかなりグロテスクだったんですね。何がどうとはすぐに出てこないのですが、すごい作品だなと感じました。
回答していただいて嬉しかったです。川村湊さんの論文、探してみます。ありがとうございました。
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