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初めて経済の本を読んでいます。基本的な事を確認させていただきたいのですが‥。

 高校生向け教科書「Economics-principles and practices」の訳本の中で、価格下落と供給減少、価格上昇と供給増加の説明がありました。これは、縦軸の価格と横軸の数量のグラフでの右上がりの供給曲線として一般的に知られているようですが、「薄利多売」と正反対のこの概念に混乱しています。同様の質問の回答を踏まえて自分なりに考えてみたのですが、以下どうでしょうか?
 
 >低価格量販店は自分で生産してませんので、限界費用=仕入れ価格になります。大量仕入れをすると仕入れ単価が下がることはよく知られた事実ですので、大量仕入れ大量販売という低価格路線も「利潤最大化行動」として理解することができます。

 という回答を踏まえて、生産要素(労働者数)、総生産数、限界費用、総収入、限界収入の具体例の表を見ながら考えますと、供給者(生産者)の生産性が変化せず同一価格で同量しか生産できないならば、価格の低下は限界収入の減少を意味するように思います。限界費用=限界収入の時が利益最大化生産数量ですから、限界収入の減少は総生産数の減少につながり、労働者も減るという「低稼働の省エネ工場」のような感じになると思います。価格の低下による供給の低下(あるいは両逆)の供給曲線はこの説明にマッチしますが、果たして正しいのでしょうか?
 この考えなら、量販店の薄利多売は仕入れ値の低下が限界費用の減少となり、より多くを販売(生産)できると説明できます。生産やコスト、収入といった具体例の表を見ながら考えると非常に分かりやすかったのですが、間違いがあったら教えて下さい。

A 回答 (2件)

この問題は生産の部分に踏み込む必要はありません。



量販店などの商業の場合、
仕入値=製造原価+粗利+取引費用
になっています。この取引費用は、一度の取引が大きいほど、回数が少ないほどかかりません。

一方で、販売原価は
販売原価=仕入値+管理費
となっています。管理費は在庫が多いほど上がっていきますが、規模が大きくなると下がっていきます。

最後に、利益は
利益=(販売価格-販売原価)*販売数
になります。

以上から二つの戦略があることが分かります。一つは大型量販店のように、大量仕入・大量販売による取引費用の削減をめざす戦略であり、もう一つはコンビニのように管理コストを削減を目指す戦略です。

したがって量販店などの廉価販売は、生産コストと関係のないところで価格が下がっている、と言えると思います。
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この回答へのお礼

 シンプルなご説明により、安価な販売に関して端的に理解できました。ありがとうございました。一度の取引で大量仕入れする事や管理費の削減など、とても参考になります。今後ともよろしくお願いします。

お礼日時:2005/12/27 01:49

>供給者(生産者)の生産性が変化せず同一価格で同量しか生産できないならば


と同時に消費側についても消費額が変化しないという条件があります。

価格が低下する場合.労働力に関する需要供給曲線のゆがみ(労働力の過剰供給)の関係で.消費(労働者)側の収入の減少に伴っている場合が多いです。大きな原因としては高額商品から低額商品への需要の移動があります(百貨店の売上の低下とスーパーの売上上昇, 自動車売上台数がほぼ同じで普通自動車から軽自動車へ需要が移動, のように対になっている場合)。

もうひとつ.需要供給曲線は比較的短時間での価格決定であり.長期的には成り立たない場合があります。
例としては.価格抑制のために「労働者の解雇」で競争した場合.購買層が労働者であった場合売上が低下します。
例としては.ガットで農産物の自由化が進み.農家所得が低下しました。結果としてGDPに対する農業生産も低下。購買力が低下しました。軽トラック購買層が農家であった為に軽トラックの売上が低下しました。需要供給曲線からは軽トラックの価格低下が予想されるのですが.寡占を含めた独占経済ですので価格が下がっていません。
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この回答へのお礼

 多面的な視点でのご回答ありがとうございました。私の理解力不足により、すべてがクリアに分かった訳ではありませんでしたので、今後の課題として勉強させていただきます。今後ともご回答よろしくお願いします。

お礼日時:2005/12/27 01:46

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