都道府県穴埋めゲーム

日本は食物の自給率が低いですよね。日本はもっと自給率をあげるべきだと言う意見はよく聞くし,政府も一応そういう方針ではあると思います。しかし農家は生産調整をしてますよね??価格を安定させて農家が苦しくならないようにするためだと思うんですが,では生産調整しなければ,もっと安い国産の野菜がたくさん市場にでると言う事でしょうか??生産調整するのは国の方針と逆だと思うんですがどうですか!

A 回答 (4件)

生産調整を国が行っているのは米だけですね。

米は全ての水田で作付けてしまうと生産過剰になってしまいます。
なので生産調整を行い、そこに大豆や野菜等を作ることを奨励しています。それによって食糧自給率を上げようというものです。

また、農家や産地自体が出荷調整をする場合があります。単価が極端に下がった場合は、販売収入よりも手数料、労賃の方が高くなり、赤字になってしまうので、出荷せず破棄してしまいます。

生産調整をやめれば米は余り、安くなるでしょう。
しかし、出荷=赤字となり、生産をやめてしまう可能性があります。そうなると逆に米が足らなくなる事態も出てきます。

また、そうなると米作りをやめた水田に野菜等が作付けられ、自給率は上がる。米が足らなくなれば、産地間競争で勝ち残ったところが米生産を行い、需給バランスが良くなる可能性もあります。

どちらがいいかはわかりません。
ただ水田がなくなると、都市部では水不足となり、環境維持などの農業の多面的機能も失われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!生産調整は逆に野菜の自給率を上げる目的もあったんですね。でも競争原理が働いた方が競争力のある作物ができそうな気もします。それと水田が無くなるとどうして水不足になるんですか??すみませんよければ教えてください!

お礼日時:2006/02/05 11:01

日本の食糧自給率が低くなっているのは「農家の努力不足」も一要因ではありますが、企業の開発輸入や安いものばかり求める消費者にも多大な原因があります。



日本の大多数を占める、まともな知識のない消費者はすぐに「もっと安くしろ」「構造改革しろ」といいますが、例えば中国の農民は日本向けの野菜を作るために時給30~50円で働かされています。改革以前に比較になりません。

そもそも輸入野菜の増大は1970年代ごろから日本の商社やスーパーが人件費の安い中国に種を持ち込んで生産して日本に持ち込んだのが主な原因です。
これによって旬の消失、農産物価格の低迷(消費者から見れば値下がりですが)などが発生して国内農業に深刻なダメージを与えました。

キャベツなどを廃棄するのも、従来は旬の時期は赤字でも、そのほかの時期に取り戻せたのが不可能になったことや、輸入野菜によって全体の供給量が増えていることが原因の一つになっています。

おかげで野菜自給率は毎年1%ずつのペースで低下しており、現在は80%ほどまでに落ち込んでいますし、今後はさらに加速すると考えられています。

また水田の転作も小麦や大豆に限られますが(土壌の関係で野菜などは作りづらい)、価格が高いせいで買い手がつく見込みがないといった理由で、転作より放棄を選ぶケースも多いです。

つまり日本は多数の消費者や企業が農家の首を絞めているわけで、それを「努力が足りない」などと責めるのは盗人猛々しいとさえ言えます。

品質保持・人件費などにかかるコストや農家の厳しい現状も省みず、「安全で安いのが当然」という無理を言いながら、購入する食料の「4割」も廃棄するような日本の消費者(つまりわれわれ自身)の傲慢な態度も十分批判されて然るべきでしょう。

それにちょっと調べればすぐわかりますが、世界的に見れば農業を保護するのはむしろ国益として当然の措置であり(食えなければ他国に命を握られるか、餓死するのですから)、ヨーロッパはもちろんアメリカでさえも多額の補助金をつぎ込んでいます。

アメリカの農産物が安いのは大量生産していると同時に、大量の補助金や輸出での優遇がされているからなのです。

ですから市場原理を働かせようという日本のほうが異常と言えるし、そんなことをすれば世界中(特にアメリカ)から今まで以上に食い物にされるのがオチです。

それに農家の高齢化(もう半分以上が65歳以上なのが現実)が進んでいますから、今後も自給率向上の見込みは低いし、近いうちに「作れと言っても作り手がいない」時代が到来します。

某グルメ漫画のように、農家と消費者が手を取り合って自給率を向上させよう、などというのはもはや甘い幻想でしかありません。危機はすぐそこに迫っているのが現実です。

既存の農家や農地の保護・維持はもちろん、新規参入する人や企業にも十分な支援を行い、どんどん参入・振興がされないと自給率向上は見込めません。

ですから農業界の努力はもちろんですが、そのためのコストを負担するだけの覚悟、あるいはいきすぎた贅沢意識を改め、旬以外のときの農産物は高くて当たり前という意識を消費者が持たないかぎり改善はありえないでしょう(つまり現状では期待するほうが無理)。

世に蔓延する低レベルな消費者の理論に踊らされるのでなく、農業サイドからの視点から物事を見たり、なぜここまで日本が食料輸入大国になってしまったのかを調べてみると、食料自給率の問題が簡単でないことが分かってきます。

いずれにせよ、農家は廃棄しないですむなら、そうしたいのです。ですが天候などによって予想以上に豊作になったりもします。
出荷しても梱包費や配送費で赤字が増えてしまう状態なら廃棄したほうがまだマシなだけです。

時に血を吐く思いで廃棄している農家を見て「計画性がないから」などと言うような消費者にだけはならないでください。
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この回答へのお礼

長い文章ありがとうございます!!確かに日本の消費者は安くて安全なのが当然だと感じているように思います。。最近,中国は一部で環境汚染がかなり深刻化していて,中国産の作物を買う場合は注意が必要かもしれないと思います。またアメリカの牛肉のように管理がズサンな国もあります。。それに比べ日本の作物は管理が行き届いているように思います!!!!
でも,世界が自由貿易を推し進めるなか,輸出で儲けている日本が農作物の輸入を減らすのは他国の反発があるんじゃないかって思います。アメリカとかは貿易が大赤字だし。。
しかし,食料を自給できない国は世界での立場が弱くなる為自給は必要です。国産を選ばずに安い輸入品を選ぶ消費者が多くいる以上,求められるニーズに合わせて農業も構造改革していく事が大切だと思います。

お礼日時:2006/02/07 18:16

#2です。



>それと水田が無くなるとどうして水不足になるんですか??
水田の水保有力ってすごいんですよ。ダムの比ではないんです。
だから水田がなくなると都市部では「水田というダム」がなくなり、水の安定供給ができなくなるんです。
それと今年のように雪が多い年は、春~夏に雪解け水が川のみに流れて(水田で一時貯留されずに)河川が氾濫する恐れもありそうですね。
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この回答へのお礼

そうなんですか!知らなかった。。ありがとうございました!!

お礼日時:2006/02/05 21:13

徐々に変わりつつありますが、まだまだ農業は行政の規制(保護)に守られた閉じた世界になっています。


「食物の自給率」という問題提起が、旧態依然型の農家の権益を守ることにすりかえられて却って農家の生産力を落としてしまっています。

現実に今流通している価格で、外国からの輸入作物が手に入る訳ですから、国内産のシェアを上げるためには、それに負けない低価格で作物を市場に供給することが必要です。
その為には、農地をもっと自由に売買できるように法改正をしたり、もっと自由にやりたい人が大規模農業に参入できるような制度改革が必要です。

「生産調整」の問題よりも、ずっと言われ続けていますが、「農政改革」、「農業の生産構造改革」の問題です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!カゴメの機械化された農場みたいなのとかがもっとできたら日本の自給率も変わってくるかな。これから輸入作物に負けないようにたくさんの農業改革が行われて欲しいです!

お礼日時:2006/02/05 10:48

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