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ノヴァーリスの「目に見えるものは、目に見えないものの隣にある。聞えるものは、聞えないものの隣にある。してみると、考えられるものは、考えられないものの隣にあるのだろう」という文章は、彼のどの著書に記されているのでしょうか? 本のタイトルを教えていただければ有り難いです。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

新断片集 「光についての論文」 2120節のようです。



参考URL:http://www.saigyo.org/novalis.shtml

この回答への補足

前々から気になっていた言葉に、ようやくの手がかりをありがとうございます! でも、しかし、国立国会図書館の検索でもノヴァーリスの「新断片集」という本は見つかりません。「新断片集」が彼の著書のどれかに収められているのでしたら、その本のタイトルを教えていただければ大変有り難いです。よろしくお願いします。

補足日時:2006/02/07 19:07
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「ノヴァーリス全集」(全3巻)が、2001年に刊行されていますよ。


沖積舎という出版社からです。
いまなお、各巻4725円で購入できます。
きっとお目当ての文章も、このなかに収められているでしょう。(目次から察するに、おそらく第2巻に)

ちなみに原文は:
Alles Sichtbare haftet am Unsichtbaren - das Hoerbare am Unhoerbaren - das Fuehlbare am Unfuehlbaren. Viclleicht das Denkbare am Undenkbaren - . 2120

以下のサイトで読めます。

ちなみに、「~の隣にある」という訳は、やや違和感がありますね。
「こびりついている、付着している」というのが原語haftenの意味ですから。
また、3句目の「触れることの出来るものは、触れられないものに付着している」という一節が抜け落ちています。

参考URL:http://gutenberg.spiegel.de/novalis/fragment/vom …

この回答への補足

ご丁寧なご回答をありがとうございました。
全集2巻はもちろん見ましたが、探し出すことができませんでした。見落としたのかもしれませんが・・・。
しかし略された文章があるかどうか知りたかったので、教えていただいたサイトと(ドイツ語は読めませんが)抜け落ちていた一節で充分です。
「隣にある」という訳を複数回見かけましたので、私はそれで覚えていたのですが、他には「さわっている」という日本語訳があるようです。haftenというドイツ語は、英語ならどの単語に置き換えられるのでしょうか? 「さわる」ならtouch,contact,feelあたりだと思いますが、「こびりついている」という意味でしたら、「しつこくくっついている」という単語になるのでしょうか? 再度の質問で恐縮ですが、haftenはこの文章のキーワードで、その語によって文章のニュアンスが違ってくるような気がしますので、教えていただければ大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。

補足日時:2006/03/30 21:02
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ざっとグーグルで検索してみたところ、


当該部分を、次のように英訳している例がありました。
"Everything that is visible clings to the invisible, The audible to the inaudible, The tangible to the intangible, Maybe also the imaginable to the unimaginable."
原文の動詞 haftenは、clingに置きかえられています。無難な直訳ですが、謎めいた印象に変わりはないですね。

また、他のサイトでは、次のような訳例も見つかりました。
"Everything visible refers to the invisible / Everything audible to the inaudible."
やや意訳的に、referで置き換えられています。訳者なりの解釈を経由した訳文でしょう。

さらに、参考URLには、断章「光についての論考」の全訳が載っていました。
そこでは、こんな感じです。
All visible fasten the perceptible at the invisible - the audible at the inaudible - at the intangible. Vielleicht the conceivable at the unthinkable -. 2120
(Vielleichtは「たぶん」という意味のドイツ語。なぜか訳され損なっている)
大胆にも、fastenという他動詞で置き換えられています。
個人的には、あまり信頼の置ける翻訳では無いように感じます。

元のhaftenは自動詞なので、独英辞典でも、同様に自動詞のadhere、cling、stickといった訳語を当てられています。

参考URL:http://www.eskimo.com/~telical/light.htm
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この回答へのお礼

大変ご親切なご回答をありがとうございました。
「隣にある」「さわっている」とhaftenが同義語でないことがわかり、大変勉強になりました。目に見えるものと見えないものは単なる「接触」「隣接」ではなく、「粘着関係」にあるということですね。もう一度全集を調べてみますが、日本で「隣にある」「さわっている」という日本語訳が出回っているのは残念なことです(大岡信さんも「触っている」という日本語訳を引用している)。適切な日本語がないからかもしれませんが、「さわっている」では意味不明瞭だと思うのですけど・・・。
全文を知りたいための質問でしたが、思いがけずお詳しい方から期待以上のお返事をいただき、大変幸運でした。
感謝申し上げます。ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/31 19:54

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