
司馬遼太郎の「言い触らし団右衛門」という作品で、
鉄牛という僧が大竜和尚との食事の約束に遅れてやってきた、というくだりがあります。(厳密には檀家に招かれた食事の席に、和尚が鉄牛を誘った)
そこで、遅れてきた鉄牛に和尚が激怒するのですが、そのとき鉄牛は即興の詩句をしたためます。
:一鞭、遅れ到るとも、あえて怒るなかれ。
:君は大竜に駕し、われは鉄牛。
という句で、これを見た和尚は吹き出して鉄牛を許した、とあります。
私にはこの句の意味がわからず、なぜ和尚が許したのかも、ちっとも理解できません。
この本を未読の方でも既読の方でも、もし自分なりの解釈がありましたら、是非教えていただけたら助かります。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは。
鉄牛は鉄のウシ、大竜は大きな竜。スピード競争をすれば、それは竜がウシに勝つに決まっています。
「私があなたより遅く来たと言って怒らないでください、あなたは何しろ大竜にお乗りですが、私ときては鉄製の牛なのですから」
鉄牛さんが当意即妙に、二人の名前に引っ掛けて、相手を上手に持ち上げたので、大竜和尚さんがにっこりしたのですね。
私は同じ話を海音寺潮五郎の本で読みました。
なるほど、そういう意味だったのですね!
ようやくわかってすっきりしました。
咄嗟にこのようなユーモアのある句を作れるのは、とても羨ましいです。
海音寺さんも団右衛門のお話を書いていたんですね。
この本を読んで団右衛門に興味が湧いたので、そちらの本も読んでみたいと思います。
では、解答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
句の解釈はNO.1の方の説明の通りで付け足すことはないのですが、別の方面から補足。
お斎に招かれて遅参するのは施主に対して失礼です。
鉄牛を誘ったのは大竜ですから、鉄牛の非礼は大竜としても施主に対して面目が立ちません。
だから鉄牛を叱るのです。これは施主に対する礼です。
といって何時までも大竜がぷんぷんしていてはお斎が台無しです。
鉄牛が適当に言い訳してくれれば「それなら仕方がないな」で場を収める事が出来ます。
ところが鉄牛は良い訳に代えてちょっとした冗談を句にしました。
それを大竜が笑う。別に可笑しかった訳ではないでしょう。ここで大竜が笑えばその場の大勢も笑う、それで場が丸く収まるからです。
実のところ、鉄牛の句は噴出してしまうほど面白いものではないですよね?
でも、下手な言い訳をするより、こういう冗談で場を上手く収めてしまうのはそれなりに機知に富んだ人物であったのだろうとは思います。
大竜が笑ったのは、そういった意味もあったんですね。
確かに、鉄牛の句は「上手いなぁ」とは思いますけど思わず笑ってしまうほどのものではないですもんね。
大竜も鉄牛も、場の空気を読んで大人な(?)対応をしたんですね。
でも、それよりもまず、鉄牛が遅れてこなければよかったんですが・・・笑
そんなところもまた、彼の奔放さの表れなんでしょうか。
解答ありがとうございました。
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