
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
打刀(刃を上にして腰にさす刀)は、「刺刀(さすが)又は腰刀」(いずれも短刀の一種)が進化して太刀と同様の長さになったものであり、いわゆる「太刀」とは出自が異なります。
つまり、太刀と打刀とは別物なのです。もともと、太刀は馬上合戦用に発展したものです。だから、馬上で抜き易いように太刀の柄は反りが深く、かつ片手で操作するために茎も短いのです。
しかし、室町以降、合戦は馬上戦から徒歩戦へ移行し、それに伴い、徒歩武者の乱戦用の武器であった刺刀や腰刀が刀身を伸ばし、応永年間(1394~1427)には太刀とほぼ同寸の打刀が造られたことが確認されています。
徒歩武者にとって、柄を握って腰をひねれば、太刀より速く前方に円運動で引き抜ける打刀は、乱戦に欠かせないものだったのです。
そして、室町末期から戦国時代にかけては、完全に打刀が徒歩武者の乱戦用の主要武器になりましたので、太刀の出番もなくなってしまいました。
こうして、太刀が、打刀にその地位を取って代わられたことにより、刀を差す「向き」が逆になってしまったのです。
なお、打刀が短刀でなくなったので、別にまた短刀が必要になりました。こうして作られたのが「脇差」です。
非常に納得できました。
別物なんですか!以外です。
やはり他の要素(騎馬など)で合理的な説明がつくものなのですね。
そしてやはり騎馬を離れると打刀が合理的なのですね。脇差と短刀が違うことも初めて知りました。
No.9
- 回答日時:

No.7
- 回答日時:
室町までの「太刀」は、大きすぎて帯刀できなかったようです。
腰にはいたそうです。
それ以降、打刀に変わり、
腰にさし、刃を上にするそうです。
太刀を詰め、打刀にする場合もあり、
太刀は、携行するのもかなり難儀な物だったようです。
2点でぶら下げる場合、刃を下にすると落ちず、
絶えず腰のよこにある。
1点で腰にさす場合、
体に沿った曲線を腰につける。
これを逆にした場合、暴れてしまい、鞘をぶつける事になるのが大きな原因と思われます。
No.6
- 回答日時:
こんにちは。
大鎧の影響ではないでしょうか。
大鎧では胴体が四角い断面なので、太刀を固定してしまうと抜ける方向が決まってしまい、斜め方向などには体を向きなおさないと抜けません。
そのため、鎖などでぶら下げて自由に動くようにしてます。
大鎧はやがて廃れて腹巻、胴丸といった胴体の断面が丸い鎧になるとこの自由度は大きくなるので腰に固定しても腰の断面に沿って自由に回せますので困りません。
刃が上になった理由ですが、前の方のおっしゃるように、居合で上から振り下ろすという形が非常にやりやすいのですが、実はこれには左手の使い方に大きな違いがあります。
今でも一部の古流に伝わってますが、通常の居合では
左手は抜くとき鞘を押さえるだけですが、鎖太刀などでの抜刀術では、左手は鞘の位置、向きを操作する技法があります。
一番判りやすいのは、左手で鞘を左側に水平に押し出して右手で柄を取り、水平に抜きつける方法で、これだと刃が上を向いてぶら下げてると出来ません。
刃が上というのは、腰に固定する事が可能になってから発達した技法だと思われます。
やはり鎧の構造とセットに考えるのがいいのですね。そして居合いの発展から上を向け、しかも帯に帯刀するということができてきたのですね。
それぞれ合理的な理由があるのですね。
No.5
- 回答日時:
刀剣は古代は直剣でしたがその後反りの深いものに変わりました。
なぜかわ知りませんが騎乗戦が多くなった事と、弓射
戦に移行したのがかんがえられます。
徒歩兵はまだ槍がなく長柄という後世の長刀の前身のような武器に太刀でしたし鎧も発達していませんでしたから馬上からきりつけるには反りの深い太刀は有利だったのでは。
モンゴルやアラブ、コザックなど騎馬民族の剣は反りの深い剣が常用されています。
馬上で抜刀するには便利だったのではないかとおもわれます。
その習慣が途歩兵でも剣を腰に下げるようになつたのではないでしょうか。 また帯というより紐が普通だったのでは。
その後剣の長さが短くなり、帯剣具をとくに着けなくなると帯に挿すようになったと考えます。そうなると刃を上にする方が抜刀に便ですから自然に定着したのでは。
No.4
- 回答日時:
様々な理由が合わさって変わってきたのではないでしょうか。
一つは「太刀から刀への移行」ですね。反りの大きい太刀から、反りの少ない刀への移行で、抜刀法などが変わった事があるでしょう。
鎧の変化もあるでしょう。それ以前の鎧から、室町中期以降の胴丸・腹巻、そして当世具足へと「より体に密着する方向」へ鎧が変化しています。鎧(式正の鎧、大鎧)と当世具足とでは締める帯の位置も変わっています。佩刀の方法も、鎧の構成に合わせて変化をしたと考えられます。
大鎧を着用しているのに、佩刀を帯に差す当世具足の方法で行っては、「鎧がじゃまで刀が抜けません」。逆に、当世具足で旧来の下げ緒を使用した場合、刀がぶらぶらしますし草摺がじゃまになります。
鎧の「防御力の変化」も見過ごせない要素でしょう。それ以前の大鎧では小札を連ねて威す構成ですから、太刀でも十分なダメージが与えられます。ところが、二枚胴などの当世具足では一体の鉄板ですので、太刀での攻撃ではたかがしており、必然、槍が主になって参ります。佩刀が主力でなくなった事で、太刀から刀へ移行してきた事も無関係ではないでしょう。
以上はあくまでも私見ですが、ご参考ください。
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