
AGPC法でRNAを抽出する際に、RNAが水層に、DNAがフェノール層に移行する理由は一般的にリボースの-OH基に注目して述べられていますが、以下のような記述を見つけました。
「ただ、そのことは、RNA の方が DNA よりも親水性が強い ことを示してはいるものの、”酸性の条件下で” フェノール/クロロホルム抽出をしたときに DNA が有機溶媒層に行くことの説明としては不十分です。実際、中性でフェノール/クロロホルム抽出を行うと DNA は水溶液層に行きます。なぜ ”酸性” だと DNA が有機溶媒層に行って RNA が水溶液層に行くのか」
考えてみたのですが、他になにも思い当たりません。
教えてください。
またクロロホルムをなぜ添加するのかも教えていただければ助かります。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
核酸はリン酸基をもつ弱い酸です。
中性付近ではある程度電離してイオン化するので極性が強まります。しかし、溶媒が酸性だと弱酸は電離度が低下し極性が弱まります。この状態ではDNAは水相に溶けるだけの十分な極性が保てなくなります。一方、RNAはリボースの水酸基や対合せず裸のままで残っている塩基があるため水相に溶けるのに十分なだけの親水性が残るのでしょう。ふつう、水相とフェノールは乳化はしても、静置しておいたり遠心したりすると分離しますが、グアニジンや界面活性剤が入った水溶液は完全に交じり合って分離しません。AGPC試薬はこの状態です。これにクロロフォルムを添加すると有機溶媒相の疎水性が高まり、水相と分離するようになります。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
海水は何故アルカリ性ですか?
-
強アルカリは希釈すると、弱ア...
-
硝酸の中和方法について
-
ボイラ缶水
-
王水の中和方法を具体的に知り...
-
酸素系漂白剤に浸けるとアンモ...
-
王水の廃棄
-
35〜37%の塩酸の原液から1N、1...
-
ベンザルコニウム塩化物と塩化...
-
塩化アンモニウムとアンモニウ...
-
アンモニア水1m3⇒何kgですか?
-
25%アンモニア水の希釈について
-
(9)の問題の希釈系列の計算式の...
-
定容希釈が分かりません
-
過酸化水素水の半反応式は 2個...
-
セスキ炭酸ソーダで界面活性剤...
-
グリニャール反応について
-
ホウ酸 処分方法
-
中3理科、酸・アルカリとイオン...
-
味噌汁って水溶液?
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
スミチオンとジマンダイセンの...
-
硝酸の中和方法について
-
海水は何故アルカリ性ですか?
-
グリニャール反応について
-
王水の廃棄
-
強アルカリ水溶液を中和したい...
-
塩化銅水溶液はなぜ酸性になる...
-
スクロース溶液とKCl溶液の限界...
-
これは褐色ビュレット に限って...
-
尿からアンモニアを生成するこ...
-
生物の実験で二酸化マンガンと...
-
酸素系漂白剤に浸けるとアンモ...
-
エタノール沈殿での70%エタノー...
-
ボイラ缶水
-
ベンザルコニウム塩化物と塩化...
-
強アルカリは希釈すると、弱ア...
-
【エーテル臭ってどんな臭いで...
-
35〜37%の塩酸の原液から1N、1...
-
0.10mol/Lの塩酸のpHの求め方
-
酸性 アルカリ性 中性 の水溶液...
おすすめ情報