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ハーフブリッジ回路の駆動ドライバとしてUC3825→IR2110を用いたいのですが、IR2110がうまく動作しません。仕様書のように設計してもハイアウトがうまく出力されません。

5・6番ピンのコンデンサの値が関係するのでしょうか?

A 回答 (2件)

まず始めに, このFETドライバの動作原理を理解されて


いますでしょうか?
※理解されているようでしたら, 以下は特に読む必要
がありません. 何か違う問題だと思います.


IR2110では, ブートストラップという方法でハイサイド
のFET (HOピンが接続されるFET) を駆動します.
このような回路の場合, ハイサイドのFETを駆動する
には電源の電位よりも高い電位を作らないといけません.

そこで, ブートストラップでは充電されたコンデンサを
ハイサイドのFETにつなぐことで, 高い電位を作りだし
ます. (このコンデンサがVb, Vsピン間のコンデンサです.

このコンデンサを充電するには, Vsピンの電位が0V近く
にならないといけません. (Vsピンが0Vになれば, コン
デンサにはダイオードを通してVccから充電されます.)

これを行うには, 始めにハイサイドのFETをOFF, ロー
サイドのFETをONにしておく期間が必要です. この期間
がないと, ハイサイドのFETを駆動できません.
原因として考えられるのはこれが一つ.


次に, ハイサイドのFETの駆動はコンデンサにたまって
いる電気だけで行われるので, しばらく放っておくと
コンデンサにたまった電圧が下がってしまいます.
(FETのゲートにも多少は電流が流れます)

電圧が減る時間はコンデンサの容量によりますが, か
なり大きいのをつけても人間の体感時間からすると短い
感じになります. このため, デューティ比100% (ハイ
サイドのFETをONにしっぱなし) にはできません.
コンデンサに充電するため, 定期的にハイサイドをOFF,
ローサイドをONにする必要があります.


お役に立ちましたでしょうか?

この回答への補足

ハイサイドの出力信号に,常に入力電圧がかかった状態になっています.

原理はわかったのですが対処法がわかりません.

補足日時:2006/06/11 20:01
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この回答へのお礼

大変詳しくご説明ありがとうございます.とても参考になります.

お礼日時:2006/06/11 19:40

>ハイサイドの出力信号に,常に入力電圧がかかった状態になっています.



これは, 常にハイサイドのFETがON状態になっている
ということですか?

ハイサイドがONにならない理由なら思いつかないでも
ないのですが (電圧低下を検出する機能とか) ONに
なりっぱなしというのは不思議です.


ちなみに, ローサイドがOFFの状態であれば:
OFF時のハイサイドのゲート電圧 = ブリッジ電源電圧
ON時のハイサイドのゲート電圧 = ブリッジ電源電圧+ Vcc
となります. この点は大丈夫ですか?
(原理は理解されたとのことですから, 蛇足かもしれませんが)
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