No.5ベストアンサー
- 回答日時:
絶縁体や誘電体に、明確な基準はありません。
それぞれの目的や用途に応じて、電気抵抗の高いものを絶縁体といい、誘電率の高いものを誘電体といいます。
高い誘電率を利用する用途では利用の前提として電気抵抗が高いことが要求されますから、結果として、誘電体と絶縁体は同じになることが多いと思います。
たとえば、コンデンサの電極間に挟む物質をなんと呼ぶかですが、コンデンサの耐圧(絶縁)に着目すれば、絶縁体ですし、誘電率に着目すれば、誘電体というと思います。
No.3
- 回答日時:
私もかつて調べたことがあるのですが、明解な結論には至りませんでした。
結局のところざっといって同じもの、絶縁性能に関心がある場合は絶縁体と呼び、誘電率に関心が有る場合は誘電体と呼ぶ、こういうことになっていると勝手に結論しております。見た限りでは、多少とも言及のある教科書の類は、同じものだという感じで書いてあります。
しかしながら、同じものと言って片づけることはどうしてもできない場合も明らかにあります。シチュエーションに応じて言葉を使い分けるしかないのではないかと。
例えば次のようなのは誘電体≠絶縁体としか言えません:
水は強誘電体とまではいかないものの、とても誘電率が高いです。周波数でも違いますが、比誘電率が100とか数10とか。そして生体のような電解質がたっぷりまじった水もやはり同様に誘電率が高いのです。例えば生理食塩水です。そしてさらに、生理食塩水のような電解質がたっぷりまじった水は導電性が高く絶対に絶縁体ではありません。生理食塩水に電磁波を浴びせたとき、生理食塩水中での電磁波の波長を問うときには誘電率に着目するしか有りません。このときは誘電体として扱います。生理食塩水中での電磁波の浸透深さを問う時には、誘電体だから絶縁体、として見てよいというわけにはいきません。絶縁体と扱ったら減衰しない、浸透深さ∞となってしまいます。導電性があるのだから減衰するわけで、これを問うているのですから、導電率がどの程度の導電体である、というふうに扱うしかありません。
まあ、用語の定義を明確に決められていない場合は、その言葉を使う人の意味づけ次第ということで、あまりうるさく言ってもしょうがないということかな、と思っております。
(専門家より明確な定義を示されました場合にはそちらのご意見をご採用ください。)
No.2
- 回答日時:
>一般に絶縁体として使う物と誘電体として使う物の電気的性質に違いは無いのでしょうか?
誘電体のなかに「強誘電体」と呼ばれる物質群があります。これは電場をかけなくても自発分極が生じるもので、これは特殊な用途に使われます。
また当然、電気絶縁を目的として使われる材料では
絶縁破壊が起こりにくいものを使うのではないでしょうか。
No.1
- 回答日時:
よく英語の論文を読んでいると、絶縁体(Insulator)と書くべきところが誘電体(dielectric)と書かれていることがよくあります。
ちなみに、Microsoftの電子辞書Bookshelfでdielectricと引いたら、絶縁体としか書いてありません。誘電体の文字は一切見られません。
要するに同じものだと思います。
ただし、その材料の誘電的性質を議論する場合は誘電体、その材料の絶縁性(ようするに電気を通さない性質)を議論する場合には絶縁体と呼ぶのかもしれません。
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