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英文学と言っても良いと思いますが、アーサー王物語(と総称される騎士物語)の中で、
最も高位のはずのグウィネヴィアはあまり重要視されずに、
後の文学的には、シャロットの姫エレインがよく取り上げられますが、これは何故ですか?

※マロリーのアーサー王は既読ですので、内容は把握しています。

A 回答 (1件)

 近代におけるアーサー王伝説もので最も大きな影響を与えたのはテニスンの「王の牧歌」(Idylls of king)ですが、そこではグウィネヴィアは不倫の恋をして国を乱す悪役で、シャロットはランスロットに恋して死ぬ清らかなヒロインです。

ヴィクトリア朝ですからグウィネヴィアのような女はよく描かれないわけで、以後の文学では美化されるのはシャロットになるわけです。
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この回答へのお礼

確かにテニスンのアーサー王物語からインスピレーションを受けた作品は、ヴィクトリア時代らしい解釈をしていますね。
それ以前よりも、ヴィクトリア時代のヨーロッパでは、ロマン回帰なのか、
騎士物語がもてはやされたようですが、つまりはイギリスのヴィクトリア時代の道徳観念から
完全な不倫のグウィネヴィアが悪女扱いされたということなのですね。

元は違うお話だったのを、後からアーサー王の騎士に加えられたトリスタンの方が私は好きで、
イゾルデとトリスタンの恋愛の方が、不倫は不倫でも、純愛悲恋物語のように感じていました。
(ランスロットもグウィネヴィアも嫌いで、エレイン姫にも興味がありませんでした。)

納得のいくご回答、どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/11/30 17:14

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