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啄木の短歌に「浪陶沙」というのがあるのですが、その意味が分かりません。

A 回答 (2件)

 御質問になっているのは、


  http://www5a.biglobe.ne.jp/~dartan/htp8/doto2.htm
のページの下の方の「その他の文学碑」の所に紹介されている、

「浪陶沙ながくも声をふるはせてうたふがごとき旅なりしかな」

の歌でしょうか。No.1の方がおっしゃっている釧路市の歌碑の歌です。漢和辞典によれば、やはり「さんずい」の「淘」の字を使うのが正しい表記のようです。

 「浪淘沙」は「楽府(がふ)」という種類の漢詩の、数あるタイトルというかテーマというかの一つで、意味としては「川の浪(なみ)が砂を洗う」ということだそうです。

 「長恨歌」等で有名な等の詩人である「白居易(はくきょい)(「白楽天(はくらくてん)」ともいう)」や、同じく唐の詩人である「劉禹錫(りゅううしゃく)」などに何首かずつ作品があるようです。

 「楽府」はNo1の方がおっしゃるように元々は、歌曲として作られたので歌われることも多く、「浪淘沙」もおそらく一定のメロディで歌われたと思いますし、唐以降にはNo.1の方が参考URLに挙げられているページで紹介されている詩のように、前後二段の歌曲として多くの作品が作られたようです。

 啄木が念頭に置いていた「浪淘沙」が誰のどんな作品かは分かりませんが、「川の浪が砂を洗う」という「浪淘沙」の意味からして、なにか浪にくずされ、力無く流されていく砂のはかなさ、悲しさといったイメージがあるようにも思います。
 啄木自身のの流浪の生活は決して楽なものではなかったようですから、そのような、はかなく悲しい旅をしてきたという歌かなと思いました。
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この回答へのお礼

早速のお返事ありがとうございました。
おかげでよく分かりました。
一応ネットで調べたのですが、その意味にたどり着きませんでした。
職場の同僚たちとの雑談の中で出てきたことでしたが、どうしても気になってました。これですっきりしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/23 15:32

専門外でよく分かりませんが、中国の歌の形式と関係がありそうです。


「中国歴史文化事典」(新潮社刊)によれば唐時代の雅楽以外の音楽を司った官庁が定めた詩(詞)の形式とあります。一方「浪淘沙」(陶ではなく)で検索すると添付URLのような説明があります。内容は同じようです。

啄木が何を指して浪陶沙と読んだのか分かりません。釧路市観光課に問い合わせれば分かるかもしれません。記念碑が釧路停車場跡に建っているようです。

参考URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/xin15.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
中国歴史文化事典で調べるということまで教えていただきありがとうございました。もう少し調べてみます。

お礼日時:2002/04/23 15:37

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