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 高校・大学の数学は、卒業後どんな分野で使いますか?
 三角関数と微分積分、線形代数はいろいろ使うと思うのですが、次のところはどんな分野・仕事で使いますか?
1、対数(ロガリズム、log)
2、ベクトル。特に内積。
3、虚数
4、複素数
5、群、環、体

A 回答 (6件)

理系ならば群論以外は必須なのは、既に他の方々が言われているとおりです。


重複しないよう、なるべく文系の方のための運用法を考えてみました。


対数:
これは普通に使いますよね、グラフで。ニュースでもたまには出てくるんじゃないでしょうか。
経済理論でもごくごく常識的に出てきますので、それらを含んだ報告書を読んで判断する人(銀行の部長など)には必須です。

対数的にものを考える機会はけっこう多いですし、挙げられた中ではいちばん日常に近いと思います。
普段は千円を大事にしても、100万円を払うときには千円のことをあまり考えないですよね。
対数って、そういう風に「何倍か」という尺度でものをとらえることです。
そう考えれば、意外と親しみやすくなるのではないでしょうか。

ベクトル:
線形代数の基礎…とも考えられますが…理系以外の運用法は…意外にも全く思い浮かびませんね…。
内積も、物理や数学で使いやすい計算だという理由で存在しているようなものですし(若干嘘ですが、否定しきれないのです)。

虚数:
複素数に利用するのが普通で、虚数単体では実用性はありません。

複素数:
回路の計算で猛烈に使います。
回路については、電気を扱う仕事やギターの改造をする際などに、事前知識として必要になってきます。
なお、最近の高校範囲では複素数は学び複素平面は学習しないそうですが、平面までやらないと面白くも何ともありません(というか単に苦痛だと思います)。
そもそも平面から学ばないと、虚数の導入にすごく無理があるんですけどねえ…。

群環体:
群論をやるのは、けっこうな数学好きの人だけだと思っているのですが…勘違いかも知れません。
下記URLによれば、暗号が直接の応用例のようですね。
ですから、セキュリティ系に進むと使えるでしょう。(理系ですが)
自分で暗号方式を作るとは言いませんが、知識があればより正しく運用できるでしょうし。
http://ufcpp.net/study/group/application.html
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この回答へのお礼

 ありがとうございます!!
 文系の方のための運用法ということで、とても参考になりました。

 複素数って回路で必須なんですね。
 
 しかしいろいろと知識がおありですね。
 たいしたものです。

 ご回答感謝いたします!!

お礼日時:2006/12/22 19:52

 獣医師です。

臨床ではなく基礎系ですが。
 高校数学は数IIBで大学を受けたので、数IIIは忘れてしまいました・・・

 この分野で使うのは、やはりみなさんご指摘のとおり、理工系では逃れられない対数です。
 私はウイルスが専門なのですが、ウイルスの量や抗体価の数字は基本的に指数で現します。10の6乗TCID50とか、2の8乗倍とか。
 なので当然のことですが、論文、学会発表、報告書などでグラフを使う場合は、y軸は対数ということに。

 それから抗体価は2のn乗倍という数値ですので、それらの平均値を出すときは、幾何平均を使います。これも昔はlog式に変換して計算していたのですが、今のExellには幾何平均の関数があるのをつい最近になって知りました。

 いろいろな場所で分離したあるウイルス遺伝子の塩基配列を調べ、それらの遺伝的な近縁関係を調べる際に系統樹解析というのをするのですが、これは行列式を使って計算します。行列といっても距離行列とかいって、高校数学の範疇ではないですが。

 なんせ確かに高等数学はいろいろなところで使うのですが、今ではみんなソフトが計算をしてくれるので、自分で駆使することはほとんどなくなりましたね。系統樹解析も最初に一度だけ、自分で計算してみましたが、あとは全てソフト任せです。webに調べたい塩基配列を放り込むと、計算して結果を返してくれるサイトまであるし。
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この回答へのお礼

 専門のお話なので具体的で説得力がありました。
 「ウイルスの量や抗体価の数字は・・・論文、学会発表、報告書などで・・・y軸は対数」
 こういうのを素人が聞くと、「へえ~」と妙に納得してしまいます。
 
 あと「今ではみんなソフトが計算をしてくれる」というところですね。

 そうなのかと思いました。
 
 具体的にお詳しく教えていただいてありがとうございました。
 
 

お礼日時:2006/12/22 19:42

1.三角関数と同様、あらゆる分野。

身近なところでは、グラフの軸を対数にしたり。
2.2次元以上の量を扱うときには必須。
3、4.流体力学、量子力学、CG(有名なところでMadelbrot Set等)
5.情報理論。暗号理論。超弦理論。
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分かる範囲で具体的にあげてみます。



1、対数(ロガリズム、log)
化学分野、生物(医学)分野、眼科検査・・・

2、ベクトル。特に内積。
コンピュータグラフィックス、建築、機械設計・・・

3と4、虚数と複素数
電気・電子、半導体・・・

5、群、環、体
通信・暗号、物理学・・・
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この回答へのお礼

 お詳しく教えていただいたありがとうございます。
 ご回答者様の知性の高さを感じます。
 いろいろと使われているのですね。
 とても参考になりました。

お礼日時:2006/12/21 19:11

数学を使う職種といえば、一般的には研究職やエンジニアでしょう。



1 は、理工系で使わない分野なんてあるんだろうか? と思うくらいよく使う。
2 は CG とか。
3、4 は電気工学や電子工学とか。
5 は暗号などに応用するようです。
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この回答へのお礼

 そうですか。
 対数はほとんどの分野で使われているのですか。
 知りませんでした。
 いろいろとありがとうございました。
 

お礼日時:2006/12/21 19:10

大学の数学は置いておいて、高校の数学は『論理的な思考を身に着けるためのトレーニング』だと私は思います。

つまり、どんな職業に付くにしても、重要な基礎的能力になると思います。直球回答ではないですが、参考までに。。
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この回答へのお礼

 確かにおっしゃるとおりです。
 ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/21 12:47

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