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淀川にかかる橋についての質問です。御幸橋から枚方大橋までの約10キロ間に全く橋がありません。
向こう岸同士の枚方市-高槻間の移動がとても不便です。
枚方市も高槻市もともに車の通行量は多く、橋の必然性はあると思います。なぜ作らないのでしょうか。誰かが邪魔しているのでしょうか。
お教えください(歴史的な経緯やこれまでの動きがわかればなおよしです)。

A 回答 (1件)

 淀川は,国土交通省が直轄で管理している一級河川です。


 国土交通省は,直轄の一級河川に橋を架けることに消極的です。橋を架ければ,当然,川の中に橋脚を建てねばならず,橋脚は水の流れを阻害する構造物ですので,川を管理する側とすれば,そんなものは一切ない方が良いと考えているわけです。
 淀川の上流にあたる桂川(ここも国土交通省直轄の一級河川)の羽束師橋の架け替えの際,仮橋が建設されました。本体の橋は高架橋なので,歩行者や自転車利用者にとっては不便な橋となったので,周辺住民が仮橋の存続を求め,署名活動など,仮橋存続運動が繰り広げられましたが,国土交通省は一切認めず,仮橋は撤去されてしまいました。
 また,京都高速道路整備構想の中に,久世橋をもう1本架ける計画があります。
 久世橋は,一般国道171号の桂川に架かる橋で,昔は1本だったのですが,交通量が多いために,もう1本橋を架けて,上り下りそれぞれ別の橋を渡る構造になっています。そこへ高速道路用の橋をもう1本架ける計画なのですが,国土交通省は「3本も橋はいらない。どうしても高速道路用の橋を架けるなら,現在2本ある一般国道の橋のひとつを撤去せよと言っています。
 国土交通省が渋々認めた例がない訳ではありません。
 宇治川(淀川の上流である国土交通省直轄の一級河川)に架かる宇治橋の架け替えの際,橋脚の数を減らすよう指導があったのですが,宇治橋は歴史的観光資源であり,橋脚数を減らせば景観を損なうと,自治体や地元各種団体が反対運動を繰り広げて,従前と同じ数の橋脚を認めさせた例もあります。ただ,これは新たに橋脚の数が増えるのではなかったので,認めたのでしょう。
 
 洪水などの大災害に備えて,流れを阻害する物は嫌われています。河川敷を利用した公園にシーソーなどの遊具を設置する際も,流れの方向と同じ向き(極力流れを阻害しない方向)に設置しなければなりませんし,河川敷公園利用者のためのトイレは移動式に限られ,警報が発令されると河川区域外へ搬出しなければなりません。
 このように洪水を防ぐのが第一とされています。
 
 歴史的なことを言えば,現在の高槻市は摂津国,枚方市は河内国でした。淀川が国境でした。高槻市と枚方市が橋で結ばれたのは,1930年に開通した旧枚方大橋が最初で,それ以前は橋が存在しなかったのです。それまでは6箇所の渡し舟で結ばれていました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。詳細十分に理解できました。

お礼日時:2007/01/12 11:59

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