
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
#3のpoor_Qurakです。
肝心の船自体の内容を書き忘れていました。1日もあったのにだれも書かないなんて不思議ですね。コロンブスが第一回目に使用した3隻の帆船の旗艦はサンタマリアで、この船は"La Gallega"というニックネームを持っていました。このような帆船は、単に「船」を意味する古いスペイン語"nao"と呼ばれましたが、今の呼称は"carrack"であろうとの解説が参考URLに見えます。この船は探検のために造られた船ではなく、貨物船の目的で建造されたためずんぐりしていたといいます。
いくつかの資料によると、サンタマリア自体の船の重さが約100トンあり、それは即ち100トンの荷物の運搬能力があったということになるらしいです。正確な資料は残っていないらしく、多くの推測がありますが、今の主流となる考えでは、船の大きさは全長が18m、船の背骨にあたる竜骨(キール)の長さ12m、船体の幅が6m、船底から甲板までが3mあったと見積もられています。
サンタマリアは3本のマストを持ち、それぞれが1枚の大きなセールを支えていました。フォアセイルとメインセールは四角形をしており、ミズンあるいはリアマストのセイルはラティーンスルとして知られる三角帆だったと言われます。
ピンタですが、約70トンの船体重量、全長17m、キールの長さが13m、船底から甲板までが2mあったという見積もりがあります。ピンタも恐らく3本のマストを持ち、トップセールとスプリットセールを除いてはそれぞれがサンタマリヤと同じようなセールを支えていたと考えられます。
艦隊の中で一番小さかったニーニャですが、全長15m、キールが12m、幅が5m、深さが2mあったのではないかと言うことです。ニーニャは、この時期のほとんどの船とは違って、4本のマストを持ちうち一本は船尾のカウンターミズンマストに三角帆を備えた、3艘の中で最も逆風帆走性能の高い船だった可能性があります。(カウンターミズンという言葉だけではどういうふうに装備されていたかよくわかりません。)
航海の速度ですが、風にもよりますが、平均すれば4ノットを少し下回るほど、一番速い速度は8ノットほどと考えられます。これは当時の船では普通の速さで、1日90マイルから100マイルが普通で、200マイルも進めば驚異的であっただろうと想像できます。コロンブスの船団のなかではサンタマリアが一番足が遅く、ピンタが一番速かったようですが、その差はおそらく0.1ノット以内の微少なものであったろうということです。
参考にしたサイトからは、#3でふれたようにピンタとニーニャが当初ラティーナー(大三角帆船)として建造されたという記述は見あたりません。15世紀初頭からヨーロッパでは大洋航海がおこなわれるようになり、造船技術や航海術が大きく発達したと見られますが、具体的な資料がほとんどないのが実情のようです。参考にしたサイトにはこれ以外にも船長の名前や出身地などが詳しく載っていますので、ご覧になるとよいでしょう。船の構造や各部の名前は#3と同じく文末のサイトを参考になさってください。時間がなかったものでおかしな訳をしているかも知れませんが、そのときは御容赦を。
http://www1.minn.net/~keithp/ships.htm
http://homepage1.nifty.com/RINZO/SHIP/PARTS01.HTM
参考URL:http://www1.minn.net/~keithp/ships.htm
No.3
- 回答日時:
以前、
http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=242519
という質問をしたことがあり自分でも調べたことがあります。少しだけ参加させてください。
まずサンタ・マリアですがカラベル船とも言われることがあるようですが、実際は3本マストを持つ当時の普通の横帆船で、スプリットスル、フォアスル、メインスル、メイントップスル、ミズンスルを備えていたと言います。言葉の意味は下記サイトではっきりすると思います。サンタマリアの模型の写真は2番目のサイトから見ることができます。(大きなサイトですので「サンタマリア」で語句検索してみてください。)
http://homepage1.nifty.com/RINZO/SHIP/PARTS01.HTM
http://www.sainet.or.jp/~k-naka/muar1.html
あと二隻のニーニャとピンタですがともに「カラベル」として航海に出ましたが航海の途中で「シップ」に改装されているようです。
カラベル船の語源ははっきりしませんが、ちょうどこの頃から一般的になりだした四角い船尾を備えたラティーナーという意味のようです。カラベルには二つの解釈があり、一つは"caravel"と考えられ伝統的なラティーナー(大三角帆船のポルトガル型)で3枚のラティーンスル(1番目のURL参照)を備えており船首から大中小の順番で大きさの違うセールを持っていたと考えられています。
カラベルのもう一つの意味と考えられるのは、"carvel"で「平張り」を意味するそうです。つまり舷側板が平らに敷きつめられた、船尾が四角になっているという形状から来る特徴をとらえた名称であるという考え方です。この二つの言葉はできた当時から混同されたようで、ラティーナーとしての特徴と、四角い船尾という特徴と2つを兼ね備えていたと言われています。
「シップ」というのは3本マストを備えた横帆船で縦帆船のラティーナーとはセールの構造が違います。ラティーンは外洋航海には向いていないので航海の途中で横帆船に改造されたと想像します。
縦帆船というのは、風に対する船の向きが変わったとき(タックが変わったとき)セールの両面を使って帆走する船で逆風帆走性能がよく小型の船に向いています。
横帆船というのはいわば日本の帆掛け船のようなものでイメージとしてはマスト上部に直交して取り付けられたヤードという横桁材に左右バランスよく四角いセールが取り付けられたような船で、風は一方のセールの面でしか受けません。
風上に帆走する性能ですがヨーロッパでは14世紀までに逆風帆走性能は喫水とセールの性能によることが分かっています。長い年月の航海で逆風帆走性能に大きな差が生じれば、3隻が一緒に行動することはむずかしかったのではないでしょうか。
参考;
>Romala&R.C.Anderson
>松浦昭典監修
>松田常美 訳 「帆船6000年のあゆみ」
>成山堂書店
参考URL:http://homepage1.nifty.com/RINZO/SHIP/PARTS01.HTM
No.2
- 回答日時:
帆船‥いいですネ。
一時凝った時期があります。普通はカラベル船と呼ぶと思っていたのですが,カラベラ船でもいいのでしょうネ。
ビンタ号とニーニャ号はカラベル船ですネ。
カラベル船はコロンブスが出発する100年程前に作られた種類の船ですネ。
それまでの奴隷による手漕ぎだけが動力だった船に大きな三角の帆と3本のマストと船尾に固定式の舵を備えた船です。三角の帆の調整をすることで向かい風を斜めに進むことができるようになったのですネ。
それまでにも小型の船では取り入れられていたのが,長距離航海に耐えられる大きさの船に応用されたということなんでしょう。
コロンブスが乗ったのはそれほど大きくなかったようですが,小回りが利き,スピードが出,安定性にもすぐれているというものであったようです。
記憶に間違いがなければ,サンタ・マリア号はカラック船ですよネ。
カラベル船よりも大型の帆船ですネ。
以上kawakawaでした

No.1
- 回答日時:
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