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特に何かを調べる目的は無いのに、なんとなく地図を眺めるの事を
こよなく愛する地図好きの北海道民の者です。

日本では昭文社をはじめとして数多くの出版社から、情報量や
デザインの美しさ等の面でハイレベルな様々な道路地図が
発行されていますが、海外にもこのような道路地図があるのかと思い、
地図探しの旅としてはるばる東京へ行ってみました。
ネット情報を元に地図専門店・洋書専門店・超大型書店等
いろいろ廻ってみたなかで出した結論は……

「無い。」
「海外においては、日本のように美しい地図は存在しない。」
という事です。

海外の道路地図は、書店に置いてある「商品」でありながら、
田舎の町役場観光課とかなんかが町おこしのためにチョロっと
書いてみたみたいな程度のレベルで、色使いが単調だし
都市部なのに建築物名がやたらと少なかったり、
縮尺のバリエーションが薄いし、もう話にもならない代物でした。

「日本は世界で最も美しい地図が作れる国」である事が誇らしく
ありつつも「美しい地図は世界で唯一日本にしかない」事が
残念にも思えます。
誤解を招きそうなタイトルですが、私は日本の地図ばかりを
一方的に賛美するつもりは全くありません。
地図に対して美しさを求めるという美的センスが日本にしか
存在しない事に違和感を感じているんです。
事前にネット掲示板で、どこの国のどの出版社が良いという
お勧め地図の情報は聞いておりましたが、やはりそれは私の期待からは
遥か遠いものでした。

「日本だけがこんなに漫画が発達したのは何故か」みたいな論文は
よく見かけますが、道路地図についての話は聞いたことがありません。
日本でのみこのように地図の作成技術が高度に発達するに至った
歴史的・文化的背景はなんでしょうか?

A 回答 (6件)

ちょっと厳しい言い方かも知れませんが,世界中の地図を網羅的に調べたわけでもないのに,


「海外においては、日本のように美しい地図は存在しない」
「美しい地図は世界で唯一日本にしかない」
と決めつけるのは,あまりにも早計に過ぎると思います。
「外国にもあるのだが,まわってみた店には置いてなかった」とはお考えにならなかったのでしょうか。
まあ,美しいかどうかというのは主観的なものですので,「置いてあったけれど自分には美しく感じられなかった」と言われればそれまでですが…

「ネット情報を元に地図専門店・洋書専門店・超大型書店等いろいろ廻ってみた」とのことですが,どのへんのお店にいらっしゃいましたか?

「地図専門店」というのが,神田の内外地図や日本地図共販を指しているのであれば,これらの店は日本の地形図の問屋(「元売り捌き店」という)ですので,日本の民間の地図や外国の地図はおまけ程度にしか扱っていません。
同じ元売り捌き店でも,日本橋の武揚堂は,普通の地図屋さんをも志向しているので,民間の地図や外国の地形図などももうちょっと置いてあります。

洋書専門店では,通常,図書(と雑誌)だけを扱っていることが多く,海外の地図はほとんど置いてありません。

また,洋書を扱う大型書店(丸善や紀伊国屋など)でも,外国の地図の扱いは店によって,品揃えの熱心さにずいぶん差があります。
一番揃っているのは,神田の三省堂本店でしょう。
ここには,地図コーナーの中に「マップハウス」という外国の地図の専門店が店を出しています。
他の回答者も触れられているスイスの地形図などは,ほとんど全品が常に置いてありますし,「美しい地図」がたくさんあります。
ここから数分歩くと,神保町駅から裏道を入ったところに,マップハウスの本社があり,そちらにもたくさん在庫が置いてあります。

次に比較的揃っているのは,新宿の紀伊国屋の本館(古い方)でしょうか。

みなさんもお書きですが,私からも「情報量やデザインの美しさ等の面でハイレベル」な外国の地図をいくつか紹介しておきます。

まず,国が作っている地形図。
私もやはりスイスを推します。もうこれは芸術的と言っていいほどのレベルです。
特に,観光地を中心にして作成されている,大型の集成図などは,そのまま額縁に入れて壁に掛けてもおかしくないとさえ感じられます。(実際,日本橋の丸善の階段でそうやって飾ってあるのを見たことがあります)

イギリスの5万分の1地形図も,線がすっきりとしていて見やすく,それでいて現地を歩くのに必要な情報がたくさん盛り込んであります。
スイスでも,普通の地形図の他に,ハイキング用やスキー用など,日本で言うと昭文社などが出しているような地図を国が作っています。さすがは観光立国だと感心させられます。
こういった「実用性が高く,かつ芸術の香りも高い」地形図が,何十年も前から作られていたことは,ちょっと驚きでもあります。

道路地図では,スイスのHallwag社の80万分の1の地図帳(真っ赤な表紙のやつ)が気にいっています。
ヨーロッパ全土を網羅し(最近では東欧にまで広がりました),巻末には主要都市の拡大図も載っています。
ただ,以前はぼかしで地形を表現していたのですが,最近は表現されなくなり,森林が薄緑色で塗られているだけになりました。
美しさという点では前の方が好きでした。(といっても私が持っているのは数年前のが最新なので,その後また変わったかも知れませんが)

アメリカの道路地図は全般に非常にシンプルですが,Hildeblandという地図出版社のものは,たぶん質問者さんがお考えの「美しい日本の道路地図」に近いものがあるかと思います。(もともとはドイツの出版社です)

他にもまだまだたくさんあると思います。次回東京に行かれた際には,ぜひ探してみてください。

というわけで,「日本でのみこのように地図の作成技術が高度に発達するに至った」とお書きですが,これは事実と異なります。
既出の回答でも紹介されている堀淳一さんなどは,日本の印刷技術は世界でもトップクラスなのに,どうして地図表現は貧弱なのか,と長年にわたって批判してこられました。
見て楽しく,また美しい地図はごくごくわずかしかなく,外国に比べると非常に見劣りする状況でした。
素敵な地図や地図帳が次々と作られるようになったのは,ようやくここ十数年ぐらいかと思います。

堀さんの本は,既に出てきている本の他にも,もっと初期に書かれた『地図を歩く』(河出書房新社1974年,河出文庫1984年)や『地図はさそう』(そしえて1976年,河出文庫1987年)にも外国の地図が数多く紹介されていますので,ぜひご一読をお薦めします。絶版ですが図書館にはよく置いてあります。

また,新しいところでは,堀さんの後継者(と私が勝手に考えている)今尾恵介さんの『地図ざんまい・しますか』(けやき出版1995)や,それを文庫化した『地図を探偵する』(新潮文庫2004)がお薦めです。
同じ著者による『地図の遊び方』(けやき出版1994,新潮OH!文庫2000)だったかと思いますが,スイスの地形図がどうやって作られているかという話も載っています。

長くなってすみません。
私も質問者さんと同様「特に何かを調べる目的は無いのに、なんとなく地図を眺める事をこよなく愛する地図好き」の一人ですので,ついつい力を入れて書いてしまいました。
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 アトラス(地図帳)タイプの道路地図は、各国とも安価で実用本位のものが多く、地図を鑑賞する観点からいえばマップ形式の地図とは土俵が違います。

特に日本では記載内容の変化が激しく、同業者との競争も激しいので、質的レベルではまだ改善の余地があります。
 たとえば、ミシュランのマップ形式の道路地図をみると、データの詳細なこと、記載の丁寧なことに感嘆させられます。たとえば、日本の道路地図には坂道の傾斜具合や眺望のいい地点などが記載されていますか。私は、ヨーロッパで6万キロ運転した経験がありますが、無事故で通したのは優れた道路地図のお陰です。ただし、NAVIの出現で、事態は大きく変わってきました。
 各国の地図文化を比較するなら、国が刊行している地形図を見るべきでしょうね。#3氏も言及されていますが、スイスの地形図など、芸術と言ってもいいでしょう。それにたいし、日本の地形図は、自動化が進んだために以前の趣が失われたと評されています。
 レベルの高い地図を見たい場合は、各地の大学の地理学教室にお願いするのが一番だと思います。また、日本国際地図学会の会報誌「地図」のバックナンバーを図書館で探してはいかがでしょうか。
 誤解されないように付言すると、日本の商業的出版社が刊行する地図のレベルが低いのは、日本の地図製作レベルのせいではなく、精巧で高価な地図に対する需要がないからです。同様に、海外の地図でも、商品として輸入されるのは安価で実用的なものが主です。これだけで、判断するのは早計です。
 なお、軍事的目的に使われる心配があったのは衛星写真以前の話です。

参考URL:http://www.jmc.or.jp/gakkai/
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 先の方も紹介されている堀淳一氏は、著書「地図ー遊びからの発想」や「地図から旅へ」の中でヨーロッパの地図の美しさを書かれています。

特に「地図から旅へ」では日本の地図のデザインが悪いことを嘆いていたら、自分が地図をデザインするという話がきたということが載っていました。この本は70年代に発行されたものだと思います。もし、あなたが今「日本の地図は美しい」と感じていらっしゃるのであれば、堀さんを始めとする多くの方の「美しい地図を作りたい」という思いが30年で実を結んだということなのだと思います。(余談ですが、堀淳一さんは北大の理学部物理学科の教授をされていたようですね。)
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海外でも地形図、日本で言えば国土地理院の5万分の一相当のものは造られ売られています。


色の使い方、日本との違いはありますが、非常に美しいものが少なくありません。特にスイスのものは山と氷河が色分けされ、非常に美しいものでした。日本のものを上回ると思います。道路地図ではイギリスのものを書籍で紹介されているのを見ましたが、シンプルで見やすいものでした。国土地理院の地図が貧弱に感じたくらいです。

外国の地図、堀淳一氏が紹介されています。可能なら一読をお勧めします。手元にその本がないので具体的な書名は上げられませんが・・・。

さて、国土地理院の20万分の一地図、これはいいですね。切り貼りして壁一面に大きな地図を作ったことがあります。山が立体的に見え、見やすくて美しいです。
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ヨーロッパや旧ソ連など陸続きの国が多いところでは


地図はそのまま、自国の拠点を晒しているようなものなので、
詳細な物は作りません、基本的にヨーロッパの都市づくりは、城下町で一つの単位を形成し、日本のように街道沿いに民家がまばらに続くようなつくりにはなっていません、なので詳細な地図を作った場合、何処に拠点があるかひと目で分かってしまいますので、詳細地図を作ったとしても部外秘(国家機密)です。
史記にも地図(地理)についての逸話があります。
孫武の兵法書にも地形の優位性等の説明があります。
日本にある航空地図のようなものは外国ではまず見かけません、あれだけ詳細なものは日本だけでは無いのでしょうか(民間会社が作って、普通に販売しているのは)

世界地図(投影法)についてはヨーロッパのほうが美しい地図がたくさんありますメルカトルやグード等
あと、海図については外国のほうが良いもの売っていると思います。

逆に日本は江戸中期から旅行ブームなどがあり、ガイドブックなどもたくさん作られました、また、江戸の町の案内図(食べ物や名所など)なども、参勤交代のお供の侍などに売れたそうですので、昔から地図には親しんでいたようです。
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なんとなく、


危機意識の表れかも。
地図も立派な軍需品
あまりに正確な物は攻める側としては、とってもありがたい。
日本の物は少し加工すれば、軍用として使えると思う。
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