
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
自称“妖怪研究家”です。
唐代の随筆『酉陽雑俎』では、狐が変化するには髑髏を載せ北斗星を拝して、これが落ちなければ人に化けることができるとあります。この思想は日本にも伝えられます。
さて、嘉永2年(1849)に描かれた『狐草紙絵巻』では、正体を見破られ逃げ出す場面で、狐は頭に髑髏を載せています。しかし同時に髑髏以外のものを身に付けている狐もいます。
http://www.wul.waseda.ac.jp/TENJI/virtual/ikimon …
民俗学者、小松和彦教授はこの絵巻の解説で、美女に化けるには美女の髑髏を、小道具はそれにかかわる者に化けるために身に付けている(例えば料理人に化けるには調理器具のように)のではないかと、推測しています。
かのように本来は髑髏でしたが、日本では髑髏以外の道具も化けるために用いられました。それは「藻(=水草)」です。藻をかぶると女性の髪のようですね。地方によっては「池の藻(睡蓮)」をかぶって美女に化け、それから別のものに化けるとあります。
またなぜ藻であるかというと、正体は天竺・凍土を荒らし回った九尾の狐だったという美女。その名が玉藻前(たまものまえ)であったところから、妖狐と藻が結びついたのではという考察もなされています(ちなみに隠密が水草をかぶって水中に隠れることを「狐隠れ」といいます。狐が藻をかぶるという伝承からの命名ですね)。
で、藻をかぶるという伝承がいつごろからか、ただの木の葉となり、今では葉っぱ一枚を頭にのせて…というように変わりました。木の葉に変わった理由としては、人形浄瑠璃『蘆屋道満大内鑑』・歌舞伎『葛葉』で有名な、狐「葛の葉」の物語もかかわっているかもしれません。
<あらすじ>
摂津国阿倍野に住む安倍保名が、和泉国信太で一匹の狐を助けたが、その際にケガをした。その後、葛の葉と名乗る女性が介抱し、いつしか二人は結ばれ子供を授かる。しかし、その子が5歳の時に葛の葉の正体が狐と分かり「恋しくばたずね来てみよ和泉なる 信太の森のうらみ葛の葉」と一首残して去ってしまった。その子が後の安倍清明である。
※ちなみに「うらみ」とは葛の古名である裏見草と、“恨み”(ここでは分かれることが悲しいという意味)が掛詞になっています。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/03/07 22:59
丁寧な回答ありがとうございました。
狐の葉っぱ一枚にそんな歴史があるとは驚きました。
ずっと気になっていたので解決してよかったです。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
答えたかったけど、回答出てました。
ちなみに、女狐が、人間の男性をだます時、鼻毛の本数を数え終わったら、成功だそうです。
上目使いで、色っぽく見つめられたら、その人は、実は、狐で、あなたをだまそうとしているのかもしれません。
そういえば、「葛の葉」という名前のきつねさんがいました。
安倍清明の母親?
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