No.2
- 回答日時:
JRの駅にも姨捨(オバステ)という駅があるくらい有名な山になっていますが、お話は今昔物語にも出てくるほどで厳然として存在するものの、実際にあったという証拠は何も残っていないようですよ。
そういう話がさもありなんと肯定できる貧しい土地柄だったのでしょう。芭蕉も信州を旅したときにここへ立ち寄っているのもこの話を知っていたからだと推察されます。
今昔物語にも出てくるほどなのですか。知りませんでした。
芭蕉も信州へ旅した際に立ち寄っているのですね。
昔、深沢の楢山節考を読んでかなりショックだったのですが、実際にあったという証拠は何も残っていないのですか。
ありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
いつもご熱心ですね。
大歓迎です。
私は、さすがに、姥捨てはないと思っています。
そのかわり、子捨ては、咎められることなく、当たり前にあったと思います。
どうせ捨てるのなら、肥やしに位はあったと思います。
姥捨ての名前、伝説は、確かに残るでしょうが、上位のものを切り捨てる発想が蔓延したら、江戸幕府そのものが危うくなるはずです。
考え方として、許さないと思います。
非生産者が已む無く粛清されるとしたら・・・。儒教の考えも残り、子どもがまず先に・・・。
だと思います。
子捨てですか。当時は双子を嫌って、大名を双子の一人を捨てたりしていますね。
確かに、貧困や介護地獄はあったにせよ考え方として許されないと思いますし、それが村の因習として成り立ちうるものだったかといえば私もかなり否定的ではあります。
世界的には類例はあるのでしょうか…
ありがとうございました!
No.5
- 回答日時:
あったでしょうね。
近世以前であれば、今の様に老後の福祉の整っていない世の中です。
生産活動のできない、ただただ消費するだけの人間。
生産活動できる人間ですら飢え死にすることがある時代です。
そんな世の中であれば、平気で捨てられたことは想像に難くありません。
赤ん坊は、将来の投資のために育てられますが、もう少年からは働き手です。
近代以降の社会福祉の整った社会に感謝です。
幼児を間引いたり、個人が老人をお山へ…という事はあったかもしれませんが、村全体の因習・慣わしとしてもあったのでしょうか。
#4さんの言われるように大飢饉となると社会通念や道徳観念うんぬんを言ってられない非常時ということですよね…。米不足でもタイ米は嫌だなんてほざいている現代人を当時の人がみたらぶん殴りたいでしょうね。
ありがとうございました!
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
特に貧しい山村に多かったと聞いています。
子供も多くなると食いぶちだけでも大変になります。
年貢に追われ、食えるのは良い方で、いつも腹をすかしている百姓も
少なくなかったようです。
飢饉や冷害で収入が絶たれた時が大きな転機になり、
本百姓(土地持ち)と小作農(水のみ百姓)と分かれました。
本百姓も冬の出稼ぎでかろうじて生計を立てていたようです。
おっかさんの為ならエンヤーコーラ。
土方の地ならしで巨大な丸太を数人で地面に叩き付ける合図です。
江戸ではそのまま帰らないで土地を捨てる百姓が問題になり、
強制帰省。または人足寄場で仕事を教えて社会復帰させていました。
(現在の懲役に近い?^_^;)
帰らない理由は、地元に帰ると想像を絶する貧しい生活が待っているからです。
江戸の職人なら、きっぱり、ちゃんと食えます。飲めます。
宵越しの金など持たなくても明日ちゃんと稼げます。
働けなくなった。
動けなくなった。
ここで自ら喜んで申し出た老人もいたようです。
(少しでも楽をさせたい)
また、口減らしとして、妊婦の腹を石で叩く。
娘を売る。
丁稚奉公に出す。
は、普通でした。
余談ですが、
百姓の家でも家長は権威が最も強く、上座、一番風呂は常識で、
先に飯を食い、息子夫婦はこれを待ち、残り飯を食う。
口答えは許されずほぼ絶対的であったと言います。
その為、今の法律でも親殺しの罪は他の殺人よりも重いのだそうです。
この文献からするとやや矛盾があるのですが、(捨てる順番が弱い方からになる)因習はあったと聞いています。
年貢と逃散についてはかなり昔にちょっと調べたことがありました。
集落丸々逃げたなんてことがあったようですね。
>その為、今の法律でも親殺しの罪は他の殺人よりも重いのだそうです。
これは私の専門分野なので少し書きますと、
ウィキペディアで「尊属殺法定刑違憲事件」で検索して頂くと事件の概要が記載されていますが、「子が親を殺してもこのケースでは止むを得ないだろう」と誰もが思う事件があり、親殺しを通常の殺人より重く処罰する旨の規定(刑法200条)は今は廃止されました。
世の中にこんなことがあって良いのかと思うような悲しい悲しい事件です。詳しくはウィキの記事でぜひ読まれてみて下さい。
ありがとうございました!
No.8
- 回答日時:
毎回、回答は「自信がない」→「参考意見」で、やらせてもらっていますが、今回は特別自信がありません。
結論として慣習や因習とまでは行きませんが、そういうことは稀にあったのではないかと想像します。
年を取り身動き不自由になって、何の役にも立たない、回復の見込みはない、家族に迷惑がかかる、生きていても苦痛である、といった場合、自分の死を考える人は多いのではないかと思います。
「もう死なせてくれ」と哀願されたら、息子や孫はどういう気持ちになるでしょうか。普段からその状態をみているだけに、親の気持ちは十分にわかるだろうと思います。
でも、首を絞めたりして、積極的に手を貸すことは、とてもできません。
そこで、寒い時期、親を背負って山へ登ったんではないかと思います。そして放置して凍死させたんではないかと想像します。
登山の遭難などで、凍死はよく起こりますが、凍死は苦痛は伴わないと聞いています。最初は寒くて大変ですが、そのうちに意識が混濁して、眠ったような状態になって死ぬということらしいです。
年寄りですから、死に至る時間も短いでしょう。
今の社会で延命装置を取り外すのと似ていると思います。
昔の社会では、死というものは常に身近に存在していました。子供が成人する歩留まりは非常に悪かった時代です。
そういうことで、冬の寒いときに親を背負って山へ・・・ということは、稀にでしょうがあったんではないかと思います。
飢饉とか食糧事情のことに加えて、「親の哀願」ということを重要視しています。
私も棺桶に片足を突っ込んでいる上体ですが、家族には「無意味な延命処置はするな」と厳命!しています。
凍死は苦痛を伴わない方法なのですね。
だとすれば、モルヒネなどない当時、末期癌などを罹患して激痛に苦しむ親を苦痛から開放してあげる目的で、冬山での凍死を選んだということもあったのかもしれないですね。
「楢山節考」でも、村の因習に加えて親の強い意志がみられましたが、親の哀願があればそういう事もあったかもしれないですね。
ありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
老人が餓えに苦しむ家族を助けるため、自分で死ぬ為山に登って行ったことは、結構あったのではないでしょうか。
弱った体では行き倒れになるか、山で飢え死にしたでしょう。 家族は分かっていても、探しには行かなかった。親を背負って山に置いていくのは、心情的に難しいと思います。 子の間引きならわかりますが。
確かに自分で山に登って行ったというケースの方が理解しやすいですね。
私も、当時は成人する子が少ない時代でしたから子の間引きというのは分かりますが、大飢饉とはいえ、子が親を冬山へつれていく村としての習慣があったというのは少し考えにくいような気がしました。
ありがとうございました!
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