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タイへ渡航予定ですが、日本円を持ってタイで両替するのと、現地でクレジットカードでキャッシングするのとどちらがお得なのでしょうか?

A 回答 (4件)

 お久しぶりです、お変わりありませんか。

さてご質問のタイバーツへの両替ですが、最もレートが良いのは日本円現金を持ち込んでタイで両替することです。

 タイバーツへの両替に限ったことではないのですが、両替法の有利不利は「基準となるレート」からいくら上乗せされているかで考えると一目瞭然です。まずはいくつか為替用語の説明をさせてください。
・銀行間取引レート 新聞やテレビなどで「午前の東京外国為替市場は1ドル=121円70銭から75銭で取り引きされています」などと報じられているレートは「銀行間取引レート」と呼ばれます。一般の顧客はこのレートでは取り引きできず、売買どちらでもいくらかのマージンを銀行に払います。
・公示仲値(TTM) 銀行間取引レートは常に変動していてこれを窓口での取引基準にすると煩雑なため、銀行は1日1回「公示仲値(TTM)」と呼ばれるレートを定め、その日の取引の基準レートに使います(1日数回の改定を行う銀行もあります)。公示仲値は各銀行が独立に決めますから必ずしも一致はしませんが、いずれも銀行間レートを参照しているので、銀行ごとのばらつきは0.1%かせいぜい0.2%といった程度に収まります。
・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社の元締めも、顧客の国外利用分の決済を行う関係で通貨間換算レートを毎日独自に決定します。これも外国為替市場における銀行間レートを参照しています。

 公示仲値、クレジットカード会社が定める通貨間換算レートはいずれも銀行間取引レートを参照して決定されるため、この三者の数字は同一視して構いません。そしてこれらのいずれかを「基準レート」として、そこからどれだけの手数料が上乗せされているかで考えれば良いわけです。

1. 日本円現金を現地で両替
 参考ページ[1]はタイのカシコーン銀行の両替レートです。例えば5月25日の相場ですと
日本円紙幣→タイバーツ 10,000 JPY→2,788 THB
タイバーツ→日本円紙幣 2,873 THB→10,000 JPY
となっています。基準となるレート(公示仲値)は表に記されていませんが、売買のレートを足して2で割れば目安になります。実際に計算すると2,830.5 THBです。日本円紙幣→タイバーツの両替レートはこれより1万円あたり42.5 THB差し引かれていて、割合にすると片道1.5%に相当します。目減り1.5%というのは両替としては悪くない数字です。
 空港での両替ですが、スワンナプーム空港に移ってからは調査をしていないので、とりあえずドンムアン空港時代の事情を記します。2002年、2003年、2005年(2回)の合計4回レート調査を行って、上記の方法で目減りを計算しましたがいずれも1.4~1.5%でした。ドンムアン空港の両替所のレートはどこも同じレート(協定レート)で、市中支店より若干悪いとも言われていましたが、前出のカシコーン銀行の1.5%と比較すると空港での両替でも十分だったと言えます。
 スワンナプーム空港でのレートは[2]によれば「市中支店より1%程度不利」と書かれていますが、そうであったとしても両替による目減りは2.5%に留まります。2.5%でもまだ許容範囲かと思います。参考までに、日本の銀行で米ドル現金に両替した時の目減りが2.5%です。

 市中の両替商ですとさらに有利な両替が可能で、その場合の目減りは0.3~0.5%にまで圧縮できます。例えば[3]で紹介されている"Super Rich"などは有名で、[3]に出ている数字をもとに上記と同様の計算をすると日本円→タイバーツ片道での目減りはわずか0.23%と求められます。そこまで出向く手間は発生しますが、金額が大きくて少しでも有利なレートで両替したいなら利用価値がありますし、あるいは近くに寄る機会があれば話の種に両替してみても面白いでしょう。

 トラベラーズチェック(以下TC)は日本円現金からの両替より不利になります。確かに[1]のレート表では現金からの両替より1%程度有利なレートになっていますが、これはTC発行時に払っている手数料1%で相殺されます。さらにタイでは換金時にTC1枚あたり23バーツが印紙税などで差し引かれるので、日本円現金を両替する方法で十分でしょう。ただし長期滞在などで多額の資金を携行する場合、盗難・紛失対策として一定割合をTC(日本円建て)にするのも悪くありません。

2. クレジットカードでのキャッシング
 適用されるレートは「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」で、これに利用日から返済日までの利息が加算されます。利率は年利で15~25%、利用日から返済日までの期間は25~55日くらいですので、利用額の1.0~3.8%程度を利息として支払うことになります。この利息分を1.の「目減り」と比較すればよいわけです。また当然ながら、繰り上げ返済を行えばその分利息を圧縮できます。例えば年利18.0%のカードでキャッシングして、利用から7日で返済したとすると支払う利息は0.34%で済みます。
 ただしネットワーク設置者(CirrusやPLUSなど)がネットワーク使用料、ATM設置者がATM利用料を徴収する場合があります。前者は0.8%前後、後者は1回50円~300円くらいです。

 キャッシングは現地通貨調達法として一般に有利ですが、タイでは日本円現金からの両替レートも良いので無理にキャッシングを使うほどではないです。またNo. 3の回答で「両替レートより5%ほども良かった」とありますが私は懐疑的です。タイの銀行が差し引いているマージンは上述のようにせいぜい1.5~2.5%です。クレジットカード会社がそれより5%もよいレートを提示したら、外国為替市場の銀行間レートを2.5~3.5%も割り込むことになります。それはクレジットカード会社の「持ち出し」を意味するので不合理です。
 ひょっとすると「日本の銀行でのタイバーツ両替レート」と比較されたのかも知れません。それならば「キャッシングのレートは5%ほども有利」という計算は辻褄が合いますが、その本質は「日本の銀行でタイバーツに両替すると目減りが大きい(10%以上)」というだけのことです。

3. 国際キャッシュカード
 参考までに国際キャッシュカードについても触れておきます。国際キャッシュカードは外国のATMで現地通貨を直接引き出せて便利ですが、レートは正直申し上げて不利です。新生銀行のキャッシュカードのレートは「VISAインターナショナルが定めるレートに手数料4%を加算」です。「VISAインターナショナルが定めるレート」とは冒頭の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」そのものです。
 三井住友銀行の国際キャッシュカードは手数料(1,050円)を払って別途作ることになります。レートは「VISAインターナショナルが定めるレートに手数料3%を加算」です。
 シティバンク銀行のキャッシュカード(同行での呼称は「バンキングカード」)は、利用額をいったん米ドルに換算し、その額を米ドルの対顧客電信売レート(TTM+1円)で日本円に換算した額が引き落とされます。現在の相場では公示仲値に約3.8%が加算されたレートになります。またいずれのカードにおいても、ネットワーク設置者やATM設置者が手数料を徴収することがあるのは、キャッシングの場合と同じです。
 国際キャッシュカードは万一の備えとして持っておくには適していますが、メインとして使うにはレートの点でお勧めできません。

【まとめ】
(1)クレジットカードによるキャッシングは一般に有利な現地通貨調達法ですが、タイの場合は日本円現金を有利なレートで両替できるので、キャッシングにはこだわらなくてよいでしょう。
(2)日本円現金を両替する場合、銀行でも悪くありませんが、最も良いレートを出しているのは市中の両替商です。

参考ページ
[1] http://kasikornbank.com/GlobalHome/EN/miscelleno …
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AF% …
[3] http://www.bangkokshuho.com/travel/money.htm

参考URL:http://www.bangkokshuho.com/travel/money.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございます
まず、現金を持っていき、足りなくなったらキャッシングしてみます。

お礼日時:2007/05/26 18:51

3月末にタイに行って、キャッシングし、帰国後、ATM機ですぐ返済しました。


日本円からバーツへの両替より、5%ほどもレートが有利でした。
使用したカードは三井住友ビザカードで、三井住友銀行のATM機で
返済しました。
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この回答へのお礼

3週間ほど滞在するので、最初のほうにキャッシングすると利息が高くなりそうですね

お礼日時:2007/05/26 18:52

この↓質問のNo4とNo1の方の回答と


http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2998616.html

この質問↓(ユーロですが)のNo6の方の回答が参考になると思います。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3017505.html
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2007/05/26 18:52

手数料は会社によって違うので、一概には言えないですよ。

現地の銀行手数料とどっちが特かはクレジット会社に問い合わせてみてください。
レートの推移が効いてくると思います。
今の状況だと・・・今日は円が弱いから現金のほうが得そうだけど、今後どうなるかはギャンブルかも。
http://www.fxchart.net/
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2007/05/26 18:53

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