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-er と -eer は両方とも接尾辞ですが、-erをつけても元の単語のアクセントは変わりません。しかし、-eer をつけるとアクセントは-eer に来ます。他に-tionや-ity,-izeなどでは、元の単語のアクセントの位置から、変わります。
このようにアクセントの位置を変える接尾辞と変えない接尾辞があると思うのですが、これはどのように違うのですか?例えば、ラテン語起源の接尾辞はアクセントの位置が変わるということなのでしょうか?

A 回答 (1件)

>ラテン語起源の接尾辞はアクセントの位置が変わるということなのでしょうか?



-er, -ing, -ful, -ling, -less など英語本来の接尾辞は原則的にアクセントの移動を起こしません。ゲルマン系は固定アクセントであり、比較的少ない音節数で語頭アクセントを基本とします。語形変化でアクセントの移動をしないのが基本です。

ラテン語は母音の長短によって語尾から3音節目か2音節目に機械的にアクセントが決まります。語形変化により音節数が変わればアクセントも自動的に移動します。

ラテン語系の接尾辞は多くの場合フランス語を経由したものです。ラテン語系語尾をもつ語は基本語もラテン語起源の場合が多く、アクセント移動を受け入れる下地があるといえます。

origin - original
appear - apparition (cf. appear - appearance アクセント不移動)
relate - relative
本来の英語に外来の語尾がついた例
talk - talkative

フランス語は最終音節にアクセントを持つので、-tion, -ty なども、中英語期の文献からは最終音節にアクセントがあったと考えざるを得ないところがあります。しかし英語は他に類を見ないほど外来語を「使いこなし、消化し自分の身にしていった」のでアクセントも英語流に変化させました。これは他のゲルマン系言語がいまだにラテン-フランス語からの借入語を語尾アクセントで発音していることと対照的です。

アクセントが移動した過程を考えるときに2つの要素が考えられます。
1.英語式になるべく前に置きたい
2.弱音節が続くのはなるべく避けたい

congratulation を例にとれば
15世紀ごろ借入された当時は on にアクセントがあったと推測されます。このアクセントを前へ移動させる場合、動詞と同じ gra の位置では後ろに弱音が3つ続いて発音しにくいので la の位置でとどめたと考えられます。

-eer, -ee はラテン語ではなくフランス語系の接尾辞でさらに新しいので、あまり「英語化」が進んでいないと考えられます。そのため最終音節のアクセントを維持しています。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
>語形変化により音節数が変わればアクセントも自動的に移動します。
はなるほどと納得しました。

お礼日時:2007/05/31 12:22

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