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http://kikitai.teacup.com/qa3062337.htmlで大名夫人んの名前についてのお話を拝読しました。このことつき、関連して多少のことにつき疑問があり、勉強してみましたが、次のことが疑問として残存しました。 ○名前の機能━これは当然、対象や内容を表示するものなのでしょうが、そういうものとして、大名夫人も命名された事実はあるのでしょうか。  ○名前の役割にはそのほかに、愛情や、名誉、地位、そして家系的な所属の表示などもありうるでしょうが、大名夫人達が命名される場合、誰がどんな機能を持たせて命名していたのでしょうね。  ○それから名前をあまり出さない、という場合、その人を護るとか、深窓にしまっておくとかの思いいれなどがなかったのでしょうか。  ○大名夫人という人の名前があまりあっきりしないというのは、西洋の王様や貴族の夫人の場合とは異なるのではないですか。
夫人になる前にはそれなりの名前がなかったのでしょうか

A 回答 (2件)

女性の名前については、戦国時代から1945年までの「家制度」を基本に考える必要があります。



>大名夫人も命名された事実はあるのでしょうか。

当然、「名無しのゴンベイ」という事はありません。
康子・栄子・宗子・茂子・富子など、「○子」という名前が多いです。

>誰がどんな機能を持たせて命名していたのでしょうね。

女性の場合、単に占いで決めていたようですよ。
男性の場合だと、世継ぎとして家柄を重要視した名前を付けたようですが。

>それから名前をあまり出さない、という場合、その人を護るとか、深窓にしまっておくとかの思いいれなどがなかったのでしょうか

家制度ですから、部外者は「御台所」「奥」「御生母」「院号」で呼ぶのが普通だったようです。
名前で呼ぶのは「主人」「実父母」「義父母」など親族が私的な立場の場合だけです。

>大名夫人という人の名前があまりはっきりしないというのは、西洋の王様や貴族の夫人の場合とは異なるのではないですか。

やはり、(当時は)女性の身分が低かったのが原因でしよう。
家・家長制度ですから「家に嫁いだ女性」との意味合いが強いようです。
家系図を見ても、有力者に嫁いだ者以外は「女」としか記述がありません。
有力者に嫁いだ場合は「○子、○○守○○室」との注意書き?があります。
西洋の場合は、「家(姓)」よりも「名」を重視します。
が、貴族は(公式な場面では)「○○伯爵家婦人」と名前を省略する場合も多いですよ。

名前を第三者が呼ぶのは「礼儀に反する」との考え方があったのでしよう。
個人が特定できれば、問題ない社会だったのでしようね。
今でも、「ブッシュ大統領夫人」であり「安部総理婦人」です。
首相秘書官でも「あきえさん」とは呼ばないですよ。
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この回答へのお礼

名前というものついての、考え方が総合的に理解でき、とても嬉しく存じております

お礼日時:2007/06/07 15:55

○名前の機能━これは当然、対象や内容を表示するものなのでしょうが、


「お方さま」や「北政所」など暮らしている建物を示すだけ十分だったのだと思います。

○名前の役割にはそのほかに、愛情や、名誉、地位、そして家系的な所属の表示などもありうるでしょうが、大名夫人達が命名される場合、誰がどんな機能を持たせて命名していたのでしょうね。  
官位を与えられる場合はありますね。

○それから名前をあまり出さない、という場合、その人を護るとか、深窓にしまっておくとかの思いいれなどがなかったのでしょうか。  
古来、日本には名前を教えると言うことは、結ばれるということを意味しました。万葉集の巻頭に雄略天皇が、春の野に遊ぶ少女の名前を聞く和歌がありますが、それは求愛を示しています。また、名前はその人の精神を呪縛する作用があるというアミニズムに近い考えから、名前を教えることは忌み嫌われました。「千と千尋」が名前を重要視しているのはそれです。

○大名夫人という人の名前があまりあっきりしないというのは、西洋の王様や貴族の夫人の場合とは異なるのではないですか。
西洋では、産まれたときに教会に名前を登録するので、はっきりしていたでしょう。

繰り返しますが、日本では女性が正式な記録に登場することが少なく、名前を記載した確かな資料が乏しいという点です。
例えば、俗称、縁切り寺と呼ばれる鎌倉の東慶寺には、三行半に女性の名前が記されています。近世の女性の名前を知ることのできる数少ない資料です。結婚するときは、名前は必要ないが、離婚するときには名前が必要だというのは、面白いですね。
因みに、信長の正室、濃姫は、単に美濃の斎藤道三の所から来た姫であるという漠然とした名称です。

この回答への補足

たいへんいろんな事を、明確に知ることが出来、感謝します。  ○でも今、私達は名前が無いということは、「なんでもない奴」ということになり、自分性保持していられないのではありませんか。お方様や北の政所様は、それでも気持ちは済んでいたのでしょうか。  ○お方様や北の政所はそれでは個人の名前というのはなかったのでしょうか。偶々私達には伝わっていない、身分の低い人には窺知することのできないこと。だったのでしょうか。  ○私の母なども百ですがたんに(きよ)です。それはどうでも意味がとれるのです。女性はずいぶん簡単な名前できています。さりげなく、自然に、・・ということかもしれないが、やはり軽く扱われたのでしょうか。でもお祖母様もみな大事にはしていましたが。  ○私は定年後全く違うジャンルのヒンドゥの神話や宗教を勉強しています。神の名は大事なので、明確に出さなかったり、名称がなかったりします。その場合は尊重です。日本の女性も、家族にはとても大事だからかな、とも思っています。違うのかな?

補足日時:2007/06/07 12:03
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