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プロ野球での延長について質問です。

9回終了時に同点の場合、自動的に延長戦に入ります。なぜ9回の時点で「引き分け・ゲームセット」にならないのでしょうか。年間130~140試合ゲームを行うのであれば、(極端な例だと年間5試合に比べて)相対的に1試合の勝敗の価値は薄まります。それでも毎試合勝敗の決着を付ける根拠は何かあるのでしょうか。

さらに言うと、「12回の時点で同点だった場合は引き分け」という二重基準もよくわかんないです。仮に時間的な問題だとしたら、9回で引き分けるのが合理的だと思います。

延長ルールが上記のように確立された経緯について詳しい方、是非教えてください。
※私自身ルールについて詳しくないので、間違っていた場合訂正していただけるとありがたいです。

A 回答 (5件)

どうもこんにちは!



野球も勝負事ですから、元々のルールとしては決着がつくまでやる、というのが原則です。
黒白をはっきりとつけたいという野球発祥の地であるアメリカ人の性格から来ているのかも知
れませんね。

例えば、本場アメリカのMLBでは現在でも、原則として回数・時間無制限で行わています。
また、高校野球も戦前までは引き分けがありませんでしたが、選手の体力的な限界等を考慮し
て、戦後の1959年から延長戦は18回までと定められ、18回でも決着が着かない場合は再試
合制をとることになり、その後、2000年から延長は15回に短縮されています。

プロ野球の場合も戦前は引き分けの規定はなく、1942年の大洋対名古屋の延長28回が最長
記録となっています(MLBは延長26回が最高)。
戦後になって、やはり選手の体力の問題や観客の帰宅手段がなくなること、球場近隣の騒音
等に配慮して、回数制限や時間制限が行われています。
高校野球や社会人野球などのトーナメントと違ってリーグ戦ですので、日程の関係もあり再試
合は行なわれていません。

この制限は年によって多少、変更される場合があります。
2007年はセ・パ両リーグともに12回までの時間無制限で開催されていますが、過去には延長
15回制限や時間制限(5時間を超えて新しい回に入らない等)がありましたし、来年以降も変
更される可能性はあります。
例えば、昨年の日米野球の時は、MLB側からの申し入れにより、それまで慣例だった9回延
長なしから13回までの延長ルールで行なわれました。

因みに日本シリーズでは、日本シリーズは第1戦から第7戦は15回まででそれ以降(第8戦
以降)は決着がつくまで行うこととされています。
しかし、実際に第8戦まで行なわれたのは、1986年の西武-広島戦だけではないでしょうか。
この時は第1戦が14回時間切れで引き分けとなり、結局、第8戦までもつれました。
西武0-2の劣勢から6回に秋山選手の起死回生の同点ツーランが出てバック転でホームイン
した試合です。
8回に逆転した西武は、エース工藤が最後を締めて3連敗後の4連勝で日本一となりました。

ご参考まで
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この回答へのお礼

「そもそも引き分けがルールにない」という発想は、すごいですね。考えもしなかったので度肝抜かれました。質問して良かったです。勝ち負けにこだわる国民性が反映されているという解釈は面白いです。

日本のプロ野球の歴史も凄いですね。延長28回、考えられないです。驚異的!!こういう歴史を知ってしまうと、益々今のルールは現実的だと実感します。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/21 19:35

メジャーでは確かどちらかのリーグは時間無制限、もう一方は午前1時打ち切り(午前1時を過ぎて新しいイニングに入らない、かな)で後日再開(再試合ではなく)、という形だったと思います(多分)。

つまり引き分けはありません。
勝負ですから、勝ちか負けかどちらかというのが野球の本質です。相撲やバレーボールのように最初から引き分けがありえないスポーツもたくさんありますね。

日本でも過去、4時間で打ち切りや15回で打ち切りなど色々試行錯誤していますが、時間を引き延ばして引き分けに持ち込もうとしたり一長一短があるため、今はこの制度、というに過ぎません。つまり12回にした論理的な理由があるわけではありません。

自分的には時間無制限か、ある時間で切って翌日か後日続きをする、という方がいいと思いますね。
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この回答へのお礼

先の回答者の方々も指摘の通り、野球本来のルールからすると原則無制限、引き分けは「再開」に置き換えるのが理想なのかもしれませんね。
ただゲームの流れや選手のコンディションなど、後日の再開だとどういう風になるんでしょうか。実際MLBで実施されているというのは驚きです。

川崎球場のダブルヘッダーを急に思い出しました。あれは変な話、こういう試行錯誤したルールがあってこそのドラマなのかもしれません。日本もMLBに追従する形でさらなるルールの発展があるかもしれないということですね。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/21 19:40

・かなり昔


 引き分けのルールが明確でなく、このため実際、引き分けの試合が多かった。
 結果、勝ち数で劣るものの、引き分けが多く負けが少ないチームが、その逆のチームより成績が良くなり優勝してしまい、この制度に批判が集まる。
  (極端な例で説明すれば、65勝35敗のチームより、60勝30敗10分のチームの方が成績が良い)

・ちょと前
 ・引き分けを減らすため、延長の制限を緩和した。
   結果、ナイターでは深夜まで試合をする場合が出たため、
   観客の安全や子供の教育上の問題が出る。
 ・引き分け再試合の制度を導入した。(セリーグのみ)
   結果、 試合数が増え、選手の負担増になるため、選手会が廃止を求めた。

こういった経緯により、現在の「延長は12回まで、勝敗が着かなかった場合は引き分け」という制度に落ち着きました。
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この回答へのお礼

制度の変遷という観点からまとめていただき、非常にわかりやすかったです。「最多勝ち数のチームが1位」ではないのですね。そうなると確かに、引き分けの扱いもデリケートになりますね。

「・ちょと前」の時代に、野球の根本的なルールに戻っていく(勝敗決着>現実的な妥協案としての引き分け)というのも興味深いです。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/21 19:39

>なぜ9回の時点で「引き分け・ゲームセット」にならないのでしょうか。



もともと野球のルールでは、同点のケースでは
やむを得ず試合を中断しなければならない場合(たとえば降雨とか)を除いて
「引き分け」が存在しないです。

野球における「引き分け」は、日本のローカルルールと考えていただいてほぼ差し支えないです。

>それでも毎試合勝敗の決着を付ける根拠は何かあるのでしょうか。

ん~、野球とは本来そういうものだ、としか答えようがないですね。
アメフトやバスケットも試合の決着がつくまで延長を繰り返しますが、
それだって「そういう競技だから」としか言えないでしょうし。

>さらに言うと、「12回の時点で同点だった場合は引き分け」という二重基準もよくわかんないです。

これは私もよくわからないですが、
「野球は本質的には引き分けはない」
「でも日本では無制限にやることには反発があった」
ことに対する妥協の産物という理解が最も近いのではと思います。

>延長ルールが上記のように確立された経緯について詳しい方、是非教えてください。

かつては日本のプロ野球では、どうなれば引き分けというきっちりしたルールはなかったようです。
ナイター設備のなかったり、今の大学野球みたいに1球場で何試合もやったりしていた頃は
あるところで試合を切らないと次ができない、日が沈んじゃう、という事情があり、
運営側の意向で決めていたようです。
なので、もっと長いイニングの延長戦も当たり前にありましたし、延長28回なんていう試合もありました。

延長に制限を設けたのは戦後だと思います。
1970年代半ばのオイルショック時には制限時間制
(延長戦は試合時間3時間を越えて新しいイニングに入らない等)
も導入されたり、紆余曲折して、今の12回制限になったのはけっこう最近です。
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この回答へのお礼

No.2の方と合わせて、「引き分け」が存在しない旨、よくわかりました。この質問をする前は、私は「野球は9イニング制」というのを根本的なルールだと思っていたので、それが覆りました。まず勝ち負けありきで、現実的な問題から9イニングという区切りを導入したんですね。

だとすると、「9回引き分け・ゲームセット」が延長より優先度が低いのもわかります。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/21 19:37

もともと野球がアメリカで誕生した頃は21点先取だったそうです。


でもそれだと試合時間が長くなることが多かったので9回のイニング制になったみたいです。
当時のアメリカは12進法がよく使われていたため3の倍数の中から9回が選ばれたようです。それで延長は12回になったのかもしれません

あと9回同点でゲームセットだと年間の引き分け数はもっと多くなりますよ。それにプロの試合にお金を払って見に行ってるお客さんにしてみれば決着つけてほしいですよ。
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この回答へのお礼

元々はイニング制ではなかったのですね。野球が卓球やテニスのような先取点方式だったというのは初めて知りました。

12という数字の由来も参考になりました。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/06/21 19:30

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