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匂い(臭い)というものは具体的にどう知覚されるのですか?

(1)においの分子の振動を知覚
(2)においの三要素(色の三要素のように)
(3)においの分子のたんぱく質自体を知覚

A 回答 (2件)

こんにちは。


「臭覚」といいますのは「化学物質の立体構造に基づく識別」が知覚されたものです。このメカニズムの解明が科学的に認められてノーベル賞となりました。従いまして、このご質問に挙げたれた三つの仮説は、現在では何れも使われていません。

我々の「嗅覚」といいますのは鼻腔内で無数に配置された「臭受容体」の反応が知覚処理されたものです。哺乳動物では何らかの化学物質と対応する「臭受容体を作る遺伝子」とういのが約1000種類ほどあると考えられており、我々人間ではこの内250~400種類程度が使われています。つまり、この世で人間が臭いとして知覚できる化学物質は400種類ということです。因みに、犬はその1000種類をほとんど使いこなしているそうです。

「受容体」といいますのは特定の情報伝達因子に対し、それがすっぽりと収まる「鍵穴」の関係にあり、その「立体構造」を基に自分が受け取るべき物質を選別します。
「臭受容体」は気中に混在する様々な化学物質をその性質や反応ではなく、「立体構造の違い」によって選別・結合し、この「物理的結合」を神経信号に変換します。従いまして、「臭覚」といいますのは特定の対象から同時入力された臭受容体の反応の組み合わせが「知覚処理」されたものであり、「臭い」とは鼻が嗅ぎ取った「空気の中の化学物質の混ざり合わせ」が認知され、分類されたものということになります。ただ、臭受容体といいますのは複数の種類の化学物質と結合する性質があると考えられており、その複雑さはまだ解明されていません。
このように、かつては様々な仮説・予測がありましたが、現在では「臭覚とは化学物質の立体構造に基づく知覚情報」と解釈されています。

我々の動物には、このような「化学物質受容体」による感覚器官は臭覚の他に「味覚」があります。「味覚」のメカニズムは臭覚と全く同じでありまして、「味覚受容体」が唾液によって加水分解された化学物質と結合することによって知覚されます。ただ、臭覚の400種類とは異なり、我々人間の味覚受容体といいますのは「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の五種類しかありません。我々は、この五種類の組み合わせによって味というものを識別しています。ですが、これまで申し上げましたように、臭覚の方ではもっと複雑で繊細な情報が扱われていますので、我々は豊かな「風味」というもの味わうことができます。
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何年か前、そのことでノーベル賞があったと思います。


アクセルとバック(AxelとBuck)だったと思います。
検索かけたら出てくると思います。

1種の匂い分子(タンパク質とは限らない。もっと小さい分子のことが一般的。)を認識するには、その匂い分子が複数の匂い受容体タンパク質に認識され、その複合した情報が脳で処理されて、匂いを認識するんだったと思います。受容体の種類により、匂い分子との結合度合いが当然異なります。
何年か前大学の教養で習いました。

記憶違いかもしれません。
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