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No.2
- 回答日時:
●現代の保護貿易政策=地産地消●
自由貿易の1番の問題点は、国内で規制に守られている産業が海外との競争に破れ、破綻するため、これを怖れて強力に、自由貿易に反対することだと思います。日本では農業がこれに当たります。米は現在100%自給しているのですが、これは700%の関税に守られているからで、関税を廃止、または100%程度にしたら、自給率20%程度になるだろうと言われています。米作り農家や農協などは徹底的に反抗します。それでも農作物自由化が進めば日本の農業は元気を失うでしょう。
これは日本だけでなくフランス、ドイツも同じです。ですからウルグアイ・ラウンドで欧州と日本は自由化に抵抗しています。イギリスはサッチャー時代から他の欧州諸国と違ってアメリカ流の自由貿易支持の立場をとっています。つまり、自由貿易は、南北問題以前に国内の産業構造を変え、競争力のない産業が衰えます。そこで、衰えそうな産業界の人々が理由をつけて反対します。
農作物の輸出入を自由化すれば、日本や欧州各国が農作物の関税を引き下げ、輸入障害を無くせば途上国の農作物が先進国に輸出でき、先進国の消費者は安い農作物を買えるので、双方に利益があります。けれども、日本や欧州の農業者は反対し、欧州の農業政策機関は自由化を遅らせようとします。その理由として「自由貿易は南北の所得格差を拡大する」と主張します。
アフリカの主食はキャッサバとトウモロコシです。キャッサバは欧州では生産されていないので、タピオカの原料としてアフリカの輸出品目になります。トウモロコシはアメリカで安いものが生産されるので、アフリカ諸国の人々が自由貿易によって安く手に入れることができます。これらキャッサバやトウモロコシは輸出入双方にとって、自由貿易によって利益のあるものになります。それでも、経済成長とは「先にゆたかになれる者からゆたかになる」のであって、先進国、途上国双方が同時に、同じようにゆたかになるわけではありません。この点をつついて格差拡大を非難する人もいるかも知れません。
保護貿易が進むと各国は自給自足経済になります。この場合、土地が広ければ自給も可能ですが、狭いと資源や産業などが片寄ったものとなり、経済が発展しません。第1次大戦後、世界恐慌後、ブロック経済化が進みました。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどは土地が広く自給が可能でした。イギリス、フランス、オランダは植民地をもっていました。新興工業国の日本、ドイツ、イタリアは自給ができません。そこで日本では「大東亜共栄圏」なる幻想を実現し、自給自足を達成しようとしました。台湾、朝鮮半島、中国東北部の満州国からフランスの植民地インドシナ半島を支配下に置こうとしました。
イタリアはエチオピア、アルバニアを支配下に、ドイツはポーランドを初め東ヨーロッパを支配下に置き、自給自足を達成しようとしました。
>経済成長とは「先にゆたかになれる者からゆたかになる」のであって、先進国、途上国双方が同時に、同じようにゆたかになるわけではありません
格差問題の責任は先進国にはない、という意味でしょうか?・・・
>自由貿易の1番の問題点は、国内で規制に守られている産業が海外との競争に破れ、破綻するため、これを怖れて強力に、自由貿易に反対することだと思います
これって、自由貿易そのものの問題点じゃないですね。
う~ん・・先進国が後進国に対して、不平等な貿易条約を締結させたこととか、今現在ではWTOの理念は「平等」であるけど、ここまで格差の開いた状態で、先進国と後進国が対等な条件で貿易をして、それは本当に平等であると言えるのか?とかそのあたりのことを聞きたかったのですが。
もちろん保護貿易よりも自由貿易の方が、世界全体にとって有益である
ことは理解しています。
No.1
- 回答日時:
一番目を回答します。
これは南北問題を勉強すると分かり易いです。
途上国の資源を安価で買い叩き手に入れた先進国は、その資源を加工し・製品化し途上国に輸出し、高い利益を得るのです。
この図式では、格差はいつまでも開くばかりです。
下記サイトを参考に
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%8C%97% …
なんとなく分かりました。
先進国の方が、高技術の産業を持っているため高い利益を得ることが
でき、格差はいつまでも開いてしまう、ということですよね?
回答ありがとうございました。
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