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エアクリーナーを使用中の室内で、浮遊菌数を測定するためにエアサンプラーを用い測定を行う予定です。
初歩的なんですが、菌数と、コロニー数はどう違うのでしょうか?
教えてください。

A 回答 (4件)

「菌数」とは,呼んで字のごとく菌の数のことです。

その「菌数」を数える手だてとして,菌を培養して「コロニー数」を数える方法(「平板培養法」や「混釈培養法」)があるわけです。
ですから,培養法での検査結果としては「菌数=コロニー数」と考えてしまってかまわないと思います。

ですが厳密には・・・
1.コロニー数は生菌の数のみを反映するので,死菌を含めた「総菌数」とは大きく異なる。
2.生菌1個が,必ずしも肉眼で確認できるコロニーになるまで増殖するとは限らない。
3.菌体が集塊状になりやすい菌は,複数個の菌で1個のコロニーを作りうる。
・・・などの理由で「菌数≠コロニー数」になるのでご注意ください。


言葉の正確性を期すのであれば,菌数の単位を「CFU(colony forming unit:コロニー形成単位)」と表現すればよいと思います。
1CFUとは「1個のコロニーを作るだけの菌量」ということです。

つまり,1m3あたりの菌数を培養法で測定した場合,結果を
「○○CFU/m3」
とすれば学術的にも正しい表記となります。
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この回答へのお礼

ご指導ありがとうございました。簡単に考えていましたが複雑な定義があるんですね。詳しく教えていただいて、すこし混乱してしまいましたが。論文では菌数の単位として CFU/m3 で、表記すればいいということですね。まことにありがとうございました

お礼日時:2002/09/16 22:26

ある意味では、コロニー数=菌数です。



通常は、菌のある溶液を薄め、培地に塗布する、などをしますが、
この段階では菌は目視することができません。

培養によって、各菌が分裂し、菌数が増え、コロニーとして目視できるようになります。つまり、コロニーの数を数える段階では、「コロニー数」×「コロニーあたりの菌数」=「菌数」となっており、当然、菌数のほうが圧倒的に多くなります。しかし、もともと培地にまいた菌の数とコロニーの数は等しくなります。

薄め方が十分でなく、もともとの菌と菌の距離が近かった場合は、一つのコロニーがもとの2つ以上の菌に対応してしまうこともあります。しかし、これはむしろ実験のやりかたが悪いので、こういうことが起こらない濃度に薄めなければいけません。
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この回答へのお礼

ご指導ありがとうございました。コロニーと菌を似たようなものと考えてきましたが、まったく違うんですね。はずかしいです。。。ありがとうございました

お礼日時:2002/09/16 22:29

コロニー数は,培地上に育ってできたコロニー(目に見える菌の塊)の数です.エアサンプラーの種類にもよりますが,エアサンプラーにつけた

培地を培養後,できたコロニーを数え,エアサンプラーにはいった空気の量から,単位(立方メートルかな?)あたりの菌数を計算します.
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この回答へのお礼

顕微鏡でかぞえると思っていましたので、ちっちゃい細菌でも分かるのかと思っていました。びっくりしました。分かりやすい説明ありがとうございました

お礼日時:2002/09/16 22:18

コロニー数とはコロニーの数で、菌数とは、希釈倍率等をかけたもの。

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この回答へのお礼

ありがとうございました。皆様のアドバイスでちょっと実験がわかりやすくなりました。

お礼日時:2002/09/16 22:15

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