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一生を苦しむること愚かなれ(一生を苦しんで暮らすのは馬鹿げている)という文章の中で使われている【むる】の部分の文法が分かりません。どなたか教えて下さい。

A 回答 (3件)

こんばんは。



口語(現代語)で言うところの「苦しむ」と「苦しめる」の終止形は、
文語では、どちらも「苦しむ」になります。

ややこしいですよね。

現代語の「苦しむ」に相当する「苦しむ」の活用は、
苦しま・ず
苦しみ・たり
苦しむ
苦しむ・とき
苦しめ・ば
苦しめ
という四段活用、

現代語の「苦しめる」に相当する「苦しむ」の活用は、
苦しめ・ず
苦しめ・たり
苦しむ
苦しむる・とき
苦しむれ・ば
苦しめよ
という下二段活用なんです。

「一生を苦しむること」における「苦しむる」は、後者、つまり、「苦しめる」の意味のほうの「苦しむ」連体形です。

つまり、
「一生を苦しむること」
は、
「一生というものを苦しいものにするという行為」
ということです。

「一生苦しむという行為」
ではないんですね。
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こんにちは。



だいたいの回答は出ていますが、少し補足します。

1.この文は、「愚かなれ」の語尾からも、文語調であることがわかります。

2.従って、「苦しむる」も文語体で書かれていると推察することができます。

3.文語体の「苦しむる」は、現代語の「~を苦しめる」という目的語をとる他動詞に相当します。

4.ここでは「こと」という体言にかかっていますから、「苦しむること」の「苦しむる」は連体形となります。

5.「苦しむ」の現代語は自動詞になりますが、文語では目的語をとる他動詞「~を苦しめる」という意味になるということがポイントです。

6.この例文では、「一生を」が「苦しむ(苦しめる)」の目的語になっているのです。

7.以上から解釈は
「一生を、苦しめることは、愚かである」
という他動的な意味、すなわち人の意志を表しています。

この詩はそうした、「意志的に人生を苦しめること」、「自ら苦しい人生を送ろうとする意志」を非難した詩になっているのです。

以上ご参考までに。
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動詞「苦しむ」の連体形が「苦しむる」なのです。

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