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こんにちは。
先月、ヨーロッパを旅行して、アウシュヴィッツ収容所とアンネ・フランクの家を見てきました。
同じ人間の行った事とは思えないむごたらしさ、目をそむけてはいけない事実がそこにはありました。

アンネ・フランクについては、アンネの日記もしっかり読んでいきました。
アンネとその家族は、誰かの密告によって隠れ家がバレてしまったと言われていますが、誰が密告したのかは未だにわかっていないようです。
同じ会社で働いている人もそんなに多くないようだし、捜査すれば誰が密告しかなんてすぐわかってしまいそうな気もするのですが、どうして未だに分からないのでしょうか。

アンネ達を助けていたミープやクレイマン達の誰かが密告したわけではないんですよね?
その密告者が居なかったら・・・と考えるとショックです。

密告者についてはかなり一生懸命探したのに分からなかったのでしょうか。確定されていないだけで容疑者のような人がいるのでしょうか。だとすれば今後はっきり分かる可能性もあるのでしょうか(多分もう生きてはいないでしょうけど)
それとも、今更犯人探しをしてもしょうがないので、密告者の特定についてはあまり重視されていなかったんでしょうか。


詳しくご存知の方おられましたら教えてください。

A 回答 (2件)

一部の新説は発表されているようですよ。



http://www.asyura2.com/2002/bd17/msg/371.html
http://news.2ch.net/newsplus/kako/1016/10160/101 …

特に、下の方のリンクの
密告の理由
「オランダ国立戦時資料研究所やオットー氏のいとこたちも、
父オットー・フランク氏の商売(砂糖販売会社)相手
アントン・クリスチャン・アーレス氏
以外に密告者は考えられず、
自分の会社が破産したため密告の報償金欲しさに
裏切ったのではとみている。 」

これは相当説得力があると思います。

http://www.geocities.jp/torikai007/bio/anne.html
にも詳しくのっていますが、
ユダヤ人絶滅システムとは,
一般住民に反ユダヤ人プロパガンダを行い,
ユダヤ人密告を奨励し,密告者に報酬を与え,
貨車に過密なほどユダヤ人を押し込み,
列車移送を軍需輸送の一環に組み込む。
そして,移送者の不動産から所持品まで全財産を収奪した。
囚人は,奴隷労働として死ぬまで利用するか,
ガス殺し,死体を焼却して,証拠隠滅を図る。
このようなユダヤ人虐殺の重要な部分は,
口頭でのみ命令され,文書化することを許さない。
効率的に秘密裏に組織されたのが,ユダヤ人絶滅システムである。

つまりは、
「口頭でのみ命令され,文書化することを許さない。」
とのことで、当初から証拠隠滅を念頭においた
ユダヤ人絶滅システムでしたので、記録は残っていない
と思います。

ただ、後、裁判の争点にもあがる人もいるようです。
アントン・クリスチャン・アーレス氏のような
近所のオランダ人が秘密警察へ密告なんて小規模のレベルは
日常茶飯事の出来事で数が多すぎて、仮に証拠が残っていても
処理できない。というか、単に当時の国の方針に従って
いただけですので、密告そのものはストレートに「犯罪」
とまでは言い切れないのではないでしょうか。
 ただ、
http://malicieuse.exblog.jp/6503705/
にもあるように
何千人単位を密告した重大な罪 に関しては
裁判の争点となったようです。
ですので、おそらく裁判の方針として
「何らかの重大犯罪に限り」
という要件を加え、起訴数を絞ったのでしょう。
(そうでないと、ただでさえ裁き切れない数の戦争犯罪者
を抱えているわけですし。更には下っ端のドイツ兵でさえ
母国へ帰国後、役所に届出をする義務があったものの、一定の
取調べの後、即日釈放というケースがほとんどでしたから。
しかし、シベリアに抑留されてしまったドイツ兵は別論
→日本兵と同じですな。)

日本においても、近所の人が
左翼思想の人を特高警察に密告するなんて
日常茶飯事であったにもかかわらず、ほとんどの人が
裁かれなかったのではないでしょうか。
それと同じような感じです。

余談ですが、
ドイツの女性映画監督に レニ・リーフェンシュタール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8B% …
代表作)
レニ(1993)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2 …
アフリカへの想い(2000)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2 …
がいますが、彼女1人を断罪することによって安心感を得たがった
多くのドイツ大衆の性根のほうが嫌らしさを感じます。

ただ「罪悪感」というのは、人を生涯苦しめますから
密告者の中には気が狂って自殺した方も少なくないでしょう。
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この回答へのお礼

詳しいご説明、ありがとうございます。
一応「容疑者」的な人は居るのですね。

このような小規模の密告は罪にならないとしても、アンネフランクは犠牲者の中でももっとも有名なユダヤ人の一人なので、真剣に密告者探しが行われているのかと思いました。

でも、オットー氏が後で彼を助けたりと、真相はやはり完全には分かっていないのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/06 13:39

質問についての回答ではありませんが、それに関連したことに触れます。



私は、密告者がいたことに人間社会や心理、それに歴史の不思議な皮肉を感じます。もし、アンネが密告されず人生を全うしていたら、「アンネの日記」はもしかしたら出版されず、あるいは出版されていたとしても人類の歴史に残る古典として読み継がれてはいなかったような気がします。

確かに密告者はアンネの人生を踏みにじりましたが、皮肉にもその密告者のおかげで、私達はアンネの美しい心に触れて、人生って何だろうとか、人間てなんだろうとうことを考える機会が与えられているのかなと、人間界の幾重にも裏の裏の裏のある複雑さを、複雑な気持ちで噛み締めています。
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この回答へのお礼

ご意見、ありがとうございます。

おっしゃる通りですね。皮肉なものです。聡明で、素敵な未来もあったはずの少女がこんな形で死を迎えてしまったのは本当に悲しい事ですが、この悲劇から私たちが学べた事はたくさんありますね。

お礼日時:2008/03/06 13:31

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