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積極的で外交的な人間は好かれるからそのようになりなさいと
昔から言われてきましたが、両者の違いがよくわかりません。
積極的で内向的な人間というのも想像つきませんし、消極的で外交的というのもなんだか変な気がします。
どちらがどう違うのか詳しい方、ご教授願います。

A 回答 (1件)

こんにちは。


「積極的」といいますのは「積極的な行動」を行うということで、消極的な態度ばかりでは自分の力で道を切り開いてゆくことはできませんということですよね。
「外向的」というのは「外と交わる」という意味ではなく、「志向が外に向く」ということあり、これは他人から好かれる好かれないの問題とは本質が違います。
では、我々の「気質(性格)」といいますのは、
「外向性」と
「内向性」
概ねこの二つに分かれるわけですが、この二つの気質は子供の頃からどちらかに決まっているものですから途中で変更することはできませんし、また「変える必要のないもの」です。
積極的な行動といいますのは自分の意志に従って選択するものですから、これは内向性の気質のひとでもちゃんとできます。ですが、内向性に向かって明日から外向性に変われと言いましてもこれはできない注文です。
「積極性」と「外向性」の違いはこれでお分かり頂けましたでしょうか。積極的な行動を身に付けるのは誰にでもできるのですが、内向性のひとを外向性に変えるということはできません。
回答は以上です。ここから先は余計なお節介だと思って読んで下さい。

質問者さんご自身は、自分は「外向性」「内向性」どちらだと思われますか。
積極的な行動をしろというのは分かるのですが、何故、昔から外向的な方が良いとされているのかと言いますと、極めて単純な話なのですが、これは全てが「大人たちの勘違い」なんです。
かつて心理学でこの論文が発表されたとき、外向性の方が優秀であるなどということは一言も書いてありませんでした。
「外向性」「内向性」共に一長一短があり、どちらの人間が優秀であるかなどということは心理学では特に研究されていないんです。にも拘わらす、アメリカ人を始め世界中で多くのひとたちが勘違いをしてしまったのがその始まりです。このため、そのように育てられた子供たちが大人になって自分の子供にもそう言います、「もっと外向的になれ!」。疑うひとはほとんどいませんが、これは「社会の誤った解釈」です。

確かに内向性のひとは決断力が弱いため積極的な行動を行うにはそれなりの努力が必要です。ですが、逆に物事に慎重で思慮深いという利点があります。これに対しまして、外向的なひとは軽はずみな判断で失敗をしないように良く考えて行動をしなければなりません。つまり、外向性のひとが身に付けなければならないのは消極性ではなく、「慎重さ」なんです。
このように、どちらにもはっきりと利点・欠点というものがあり、何れにしましても我々は自分の利点は活かし、欠点は補わなければなりません。ならば、このためにはどちらかを選ぶのではなく、自分の気質がどちらであるかをきちんと理解しなければなりません。そして、長所や短所といいますのはその状況によっては逆さまになることもあるわけですから、何時如何なる状況にも正しく対処できるようにするためには、この先は自分の気質というものをきちんと理解した上で経験を積み重ねてゆかなければなりません。
自分の子供が内向性であるにも拘わらず親がそれを批判し続けたとしますならばいったいどうなるでしょうか。私は「内向性」であったため、自分がそれに気が付くまでは「誤解社会」の被害者でした。そして、仮に「外向性」であったとしましても、それが全て有利に働くということは絶対にあり得ませんので、自分を見詰めるという姿勢に一切の違いはないです。質問者さんはどちらの気質であるかを知り、それをご自分の人生に活かさなければなりません。外向性であればそれも大いに結構ですが、決して油断はしないで下さい。
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