No.8ベストアンサー
- 回答日時:
高里椎奈<ドルチェ・ヴィスタ>シリーズ全3巻が思い浮かびました。
その世界に生れ落ちたばかりの少年。彼をみつけた少女。
世界中で31人の小さくて大きな密室。
ミステリアスなファンタジー、SFっぽいような気もします。
『それでも君が』『お伽話のように』『左手をつないで』
長野まゆみ『テレヴィジョン・シティ』上・下
だいぶ昔に読んだので印象が薄くなっているのですが、閉鎖世界からの脱出を図る少年達のお話。
松村栄子『紫の砂漠』『詩人の夢』
紫の砂漠が広がる惑星が舞台。性が未分化で、特殊な養子制度が普通の世界。
主人公はそこで禁忌とされる真実に関わっていきます。SFファンタジー。
例に挙げられているのが恩田陸しかわからないので、適切なオススメかどうか自信がないですが、他の方とかぶってなさそうなので「こういうのもあるか」と思っていただければ。
いずれも作家なり作品なりに耽美色があるので万人受けはしないと思います。
回答ありがとうございます。
高里椎奈氏と松村栄子氏は初めて聞く作家でしたが、両者とも随分おもしろそうな作品を書いているようですね。どれもこの世界観に当てはまっていそうですし・・
耽美は嫌いじゃない、というより結構好きなので、是非読んでみたいと思います。
No.10
- 回答日時:
「メルサスの少年」(菅浩江・徳間デュアル文庫)がおそらくお好みの類かと思いますが、少々入手しにくいかもしれません。
「女王の百年密室」「迷宮百年の睡魔」(森博嗣・新潮文庫)は、どちらも閉鎖された街を訪れる旅人の話になっています。多少幻惑的なところもあるので、お試しいただければ幸いです。
回答ありがとうございました。
どれも面白そうな作品です。
森博嗣は理系推理作家のイメージがありますが、これはファンタジー色の強いもののようですね。幻惑的なものが好きなので、自分に合いそうです。
それにしても、こんかい世界観を限定したので、回答が少ないかと思ったのですが、たくさん回答がもらえて驚きました。
No.9
- 回答日時:
村上春樹さんはどれもそのような感じですね。
ちょっと毛色が違うところで、『砂の女』(安部公房)なんかはいかがでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E3%81%AE% …
確かに村上春樹さんの作品には、質問で設定した世界観に似ているものが多いかもしれません。
安部公房の『砂の女』は世界観も当てはまっていますし、良さそうですね。
この作品も読んでみたいと思います。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
おはようございます。
SFの方面にいくつかあるような気がするのですが、即座に思い出せるのは『逆転世界』(1974)ですね。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_ …
移動する城塞都市というと、「ハウル」を連想しますが、こちらの方が10年以上先立つものです。
http://homepage1.nifty.com/ta/sfp/priest.htm
http://homepage1.nifty.com/ta/sfj/jones_dw.htm
結末近くでこの世界の成り立ちが明かされるのですが、これこそその題名に恥じない驚異の宇宙観です。科学的にもきちんとそれを説明しています。
尚プリーストは近年映画化された『奇術師』(映画題は『プレステージ』)の著者でもあります。
SFでこういう設定だと、宇宙人とか失われたと思われている先住種族のコロニーだとか、特殊能力を持った者達が隠棲している僻村だとかいうものが多くなりそうです。そう言えばゼナ・ヘンダースンのピープル・シリーズは少し外れるかもしれませんが、なかなか良いですよ。
http://homepage1.nifty.com/ta/sfh/henderso.htm
回答ありがとうございます。
SFは好きなんですが、詳しくは無いので、この『逆転世界』は作者も作品もはじめて聞きました。しかし、この作品もかなり質問で求めた世界観に当てはまりそうですね。
ピープルシリーズは恩田陸氏も推薦していた気がします。
どちらも今度読んでみたいと思います。
No.6
- 回答日時:
「世界の~」がピッタリということは少し違うかもしれませんが。
伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」は如何でしょう?
閉鎖された島、喋る案山子、奇妙な行動をする島人、島に欠けているもの。
各要素をつなげていくミステリですね。
回答ありがとうございます。
この作品も私が述べた世界観にかなり当てはまっているようですし、おもしろそうですね。
是非読んでみたいと思います。
No.4
- 回答日時:
>外の世界と隔絶されている閉鎖的な世界。
そこに住む人々は、外の世界を知らない、もしくは外の世界をとのつながりが非常に希薄。その世界には幻想的で奇妙な謎が・・なら、取り敢えず、以下の三作をお薦めいたします。
村上春樹:『ネジマキ鳥クロニクル』――主人公がやはり自分の与り知らない世界の存在を知り、その世界を試行錯誤しながら解明していくという物語で、なかなか読み応えのある力作です。
三島由紀夫:『金閣寺』――元祖引きこもりタイプの男が棲息する「閉鎖的な世界」を主題にした小説で、現実世界やアカの他人とスムーズに関係を築けず、邪悪な内面世界だけを膨張させていく主人公の内面世界が精緻に描かれています。
ユイスマン:『さかしま』――夜と昼、現実と非現実をさかしまにして生きるデ・ゼッサントという主人公の奇怪な生活を主題にした小説で、やはり外界から隔絶された人工楽園に生活する主人公の幻想趣味が描かれています。
いずれも、いわゆる本格的な純文学ですので、単なる幻想嗜好を満足させるような娯楽小説とは違い、作者が人間なら誰しもが意識の奥底に秘めている深い謎や疑問と真正面から取り組もうとした問題作と言えますから、まずお読みになって損することはありません。
回答ありがとうございました。
三作の内、『金閣寺』だけ読んだことがありますが、この作品が挙がったのは意外でした。でも確かに、空間的には隔絶されていなくても、吃音であることを一種の障壁にして、自己の内部に金閣寺を頂点とした閉鎖的な世界を築いているという点では当てはまりますね。
『ネジマキ鳥クロニクル』と『さかしま』も読んでみたいと思っていた作品なので早速読んでみようと思います。
普段は「単なる幻想嗜好を満足させるような娯楽小説」ばかり読みがちなので、この機会にこの三作を通して、意識の奥底に潜って、そこにあるものと対峙してみたいと思います。
No.3
- 回答日時:
下記の本はどうでしょうか
柏葉幸子 霧のむこうのふしぎな町 講談社文庫
アニメ『千と千尋の神隠し』に影響を与えたファンタジー
谷山浩子 悲しみの時計少女 サンリオ
独特の世界観と「時間」をテーマにした不思議な物語
復刊希望は多数あるのですが現在、版切れで再刊未定
どちらも面白そうですね。
調べてみると『霧のむこうのふしぎな町』は児童文学ながら、大人でも十分楽しめる名作として賞賛している人が多いようなので、是非読んでみます。
『悲しみの時計少女』は絶版ということで、読むのは難しそうですが、機会があればこちらも読んでみたいです。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
は貴方が書いている外の~に当てはまる部分が多々ありますし、読み応えも十分ですよ☆
確かに「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は、結構当てはまりますね。
実は「世界の終わりと~」は、妹に借りたことがあるんですが、上巻が見つからないとかで、下巻だけ読みました。(かなり邪道な読み方ですね・・・笑)
上巻も読もうと思っていて、機会を逃していたんですが、この機会に是非上下あわせて読みたいと思います。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
ちょっと違うかもしれませんが・・・・
茅田砂胡さんの「デルフィニア戦記」シリーズや
小野不由美さんの「十二国記」シリーズなどはちょっと近いと思いますが、お読みになったことありますか??
もっと狭い意味での閉鎖空間でしたら、私の最近のヒットは有川浩さんの「海の底」でした。
あら。
意図せずにすべてライトノベル系列になってしまいましたが、お嫌いでないのなら読んで見てください☆
私も恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』の理瀬シリーズ好きですvv
速やかな回答ありがとうございます。
有川浩さんの作品はまだ読んだことがありませんが、気になっていた作家の一人なので、お薦めの『海の底』は今度是非読んでみたいと思います。
「デルフォニア戦記」と「十二国記」は、今回の質問で求めたものとは少し違うようですが、こちらも機会があれば読んでみます。
あと、恩田さんの作品は、雰囲気が独特でおもしろいですよね(^^)
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