ギリギリ行けるお一人様のライン

電車に乗っていると、駅の到着直前にたまに「ジリリリン」というベルの音の後、「ピッコピッコ……」と、メトロノームのように、一定の間隔で刻まれる謎の音が、運転席から聞こえることがあります。

何だか、緊急事態が起こったようで、毎回ちょっと不安な気持ちになるのですが、あの音は一体何なのでしょうか?

A 回答 (6件)

「ジリリリン」というベル音は前方の信号が赤であることを運転士に知らせる音、メトロノームのような音は、運転士が赤信号を確認し、制動操作を行なった後もその先が赤信号であることを注意喚起するための音です。



鉄道の路線というのは、見た目は1本であったとしても、信号システム上では運行管理のために細かい区間に分かれています。

ベル音は、走行中の列車の運転士に「その次の区間が進入できない区間(赤信号現示)なので停止せよ」と警告するためのATS(自動列車停止装置)の警報音なのです。
次の区間が進入できない区間である場合、信号は赤なので必ず停止しなければならないのですが、運転士が信号を見落としたり、見誤ったりした場合に備え、ベルを鳴らしてその先の信号が赤信号であることを注意喚起しています。

ベルが鳴った時点で運転士はブレーキ操作を行い、「ATS確認ボタン」を押すとベル音は鳴り止みます(引き続き、チャイム音が鳴り続けます)。

また、もしベル音が鳴っている5秒間にブレーキを操作しない場合は、非常事態ということで自動的に非常ブレーキがかかるシステムになっています。
(この、5秒後に非常ブレーキがかかるシステムは、1962年(昭和37年)5月に常磐線三河島駅で信号見落としにより発生した「三河島事故」の大惨事を契機に整備されたものです。
三河島事故:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B2%B3% …

ベル音の後の「ピッコピッコ……」(車両によっては「キンコンキンコン」)というメトロノームのようなチャイム音は、制動・確認操作を行なった後も、その先が赤信号(進入禁止区間)で停止しなければならないことを運転士に引き続き注意喚起するために流れています。

実は、前述の停止信号の注意喚起のベル音と非常制動の組み合わせで安全性は劇的に向上したはずなのですが、ベル鳴動停止後(「ATS確認ボタン」押下後)の制動・停止操作は運転士に全て任されており、(所定の操作を行なった安心からくる)停止信号失念や操作遅れをしてしまってもそのまま赤信号を突破できてしまうという欠点がありました。

このシステムの欠点を突く形で起こったのが、1967年8月に新宿駅で起こったタンク車転覆炎上事故で、死者こそ出なかったものの繁華街のど真ん中で大火災が発生し、中央線は丸一日以上停止、影響を受けた乗客数200万人という被害を重く見た国鉄(現在のJR)が、事故の反省から整備したのがこのチャイム音連続鳴動による停止信号への注意喚起機能なのです。

(米軍燃料輸送列車事故:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E8%BB%8D% …

赤信号の手前で停止した後、「警報持続ボタン」を押すとチャイムが止まります。
また、チャイムが鳴っている最中に前方の赤信号が赤でなくなった場合にもチャイムが鳴り止みます。

・余談
上記のベルやチャイムの改良を加えてもATSのシステムには「停止までの最終制動操作は運転士に一任されている」という欠点が残ったため、この欠点を突く形で中央線東中野駅での追突事故や、飯田線北殿駅での正面衝突事故が起こっており、これらを契機に現在では赤信号を突破した場合は直ちに非常ブレーキが動作するように改良されました。
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ANo.3のかたのご回答に補足させていただきます。


JRの路線で,ジリリリ・・・というのはATSの警報音で,既に回答のとおりブレーキを掛けて確認ボタンを押さないと列車が止まります。
運転士さんの動作をご覧になると,警報音が鳴ったときに軽くブレーキを掛けながら白いボタンを押しているところが見えると思います。
その後に赤信号が控えているわけですが,前述の操作で警報音がなくなってしまうため,継続して注意を促す音が「キンコンキンコン・・・」という音で,「警報持続音(警報持続装置)」と呼ばれております。
これは,過去に警報音がなくなった後で前方が赤信号であることを失念し,赤信号を通り過ぎてしまう事象(条件により,前方に停車中の列車に追突してしまう)が発生したため,取り付けられております。
前方の信号現示が変わる(赤→黄・青になる)か,赤信号の手前で列車が停止すれば,警報持続音も止まります。
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ジリジリはATSが発する警告音で2区間後の信号が停止信号であるためで


ここでブレーキをかけながら確認動作をすれば(ボタンを押す)キンコンカンコン音に変わります(確認動作を行わない場合は運転士にアクシデントがあったとみなし自動停止)
キンコンカンコン音は停止信号の前で停止すれば止まります。
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どうでも良いことですが、ジリリリ……の時にもキンコンキンコン鳴ってるのです。

運転士(運転手ではない)が確認するとジリリリ……が止まります。
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ATS(自動列車停止装置)の警告音です。


前方の信号が赤信号であることを「ジリリリン」と警告音で運転手に知らせ、運転手がそれをボタン操作で確認した後は、停止するまで「ピッコン、ピッコン」と確認音を鳴らし続けます。
「ジリリリン」を無視してブレーキ操作をしなければ、自動的に非常ブレーキがかかります。
「ピッコン、ピッコン」が鳴っているということは、運転手が赤信号を確認して減速していることを示していますので安心してください。
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ATS(自動列車停止装置)が前方の信号が赤である事を運転士に知らせ、ブレーキ操作を促す音ですね。

ここでブレーキ操作がないと、非常ブレーキで停止します。

私鉄やJRでも、一般的なATS-S以外の保安装置の線区では、この音はしません。
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