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新興国など複数の国に分散投資する国内投資信託で、質問させていただきます。
それらの投信ではマザーファンドを通じて、運用する物が多く見受けられますが、そのマザーファンドの運営が円で利益を得ることを念頭に運営されているのかどうか、目論見書を見てもよく良くわかりません。なにか見分け方がありましたらお教えください。
目論見書にその国の成長と為替差益の両方が享受できると書かれていたりしますが、利益を得る対象の通貨により、分散する対象国や配分が異なると思います。このような事は杞憂で、当然、円建てで利益を考えて、対応するマザーファンドも運営されていると考えてよいのでしょうか。

長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

一般的に、為替ヘッジをしていなければマザーファンドは円建てのことは考えていません。



インド株に投資しているマザーファンドがあったとすれば、そのマザーファンドは現地通貨のインドルピーでインド株を買うわけです。(実際はドル建てのADRという話もありますが、その場合も最終的にはルピー建ての現物株化と連動するのでまあルピー建てとして問題ないでしょう。)
そうするとマザーファンドが目指すのはインドルピーとしての利益を最大化すること、ここまでです。


>目論見書にその国の成長と為替差益の両方が享受できると
>書かれていたりしますが

これは、一般的に国力が増すとその国の通貨が強くなるということを表しているだけです。日本の高度成長期に日本円は強くなりました。中国も成長によって元の切り上げが進んでいます。

決して、マザーファンドが為替差益で儲けてくれるとは言っていません。
例えば、新興国時代(高度成長期)の日本株にイギリス人が投資していたとします。高度成長期に日本株が上昇しました。また、同時に円も強くなったので、イギリス人は国の成長(株価上昇)と為替差益の両方を享受しました。
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この回答へのお礼

ryuken_dec様

ご回答ありがとうございます。
「一般的に国力が増すとその国の通貨が強くなるということを表しているだけ」なのですね。円為替の動きも考慮して投資してくれる投信があればと思いましたが、新興国ではそこまで読みきれないのが実態なのでしょうか。
わかりやすくご回答いただき、重ねて御礼申し上げます。

お礼日時:2008/10/03 11:21

ケース・バイ・ケースです。

ただ、一般論としては、円ベースでは考えられていないでしょう。
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この回答へのお礼

gonbe_2007様

ご回答ありがとうございます。
ケース・バイ・ケースということで、新興国に限らず、円為替の動きも考慮して海外株、債権に投資することをうたっている投信をご存知でしたら、差し支えない範囲でお教えいただければ幸いです。(気が向いたらで結構です)

お礼日時:2008/10/03 11:35

投資対象の値動きだけでなく、為替なども考慮しての利益を狙うとなると絶対リターン追求型のファンドでしょう。



プレミアム・ハイブリッド2007
スーパーファンド・ジャパン
エース・グローバルマクロ

こんな感じのファンドがあります。
ただし、これらは株価の上下や為替など各種要因を考慮した上での日本円での絶対リターンを追及するというふれこみですが、結果がそうなっているかは別問題です。
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この回答へのお礼

ご紹介の3ファンドの資料を調べ、視野を広げることができました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/06 09:11

NO.2で回答した者です。



質問も回答も、いくつかのポイントについて混同されている気がします。簡略化のために以下ではマザーファンドは米国の株式に投資するファンドだとしますが、ロジックとしてはインドであれチャイナであれマルチ・カレンシーであれ一緒です。

ここでマザーファンドのリターンは個別株価の変動による部分(現地通貨ベースのリターン)と為替変動による部分(通貨のリターン)とに分解されます。つまり、マザーのリターン = (1+現地通貨ベースリターン) * (1+為替リターン) - 1 です。

米国株式の例で言えば、最初の項は米ドルベースでの個々の株価の変動によるリターンで、後者は為替変動によるリターンです。

No.1の方が書いてらっしゃるのは、この分解の最初の項、現地通貨ベースのリターンを狙っているということで、これはその通りです。後者については「結果的に(為替が変動することにより)リターンが出る」ということです。

しかし場合によっては、現地の運用会社が現地通貨ベースではなく日本円ベースでリターンをモニターし、それに基づいてリスク管理も行っています。そういうケースでは、一応「円ベースでのリターンを狙っている」と言えなくもありません。しかし、この場合においても、この運用会社では当然ながら日本円と米ドルの為替レートについては投資の意思決定は行っていません。

それから、個々のマザーでは基本は現地通貨ベースで考えているとしても、ベビーの部分では、為替も加味したマクロ経済の分析等によって個々のマザーに投資するアロケーションを変更するケースも多々あります。そういうケースでは、ファンド全体としてはあくまでも円ベースのリターンで考えているといっても問題ないでしょう。
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この回答へのお礼

重ねてのご回答ありがとうございます。
このような場であまりやり取りが長くなるとまずいと思うのですが、当初の質問のポイントでありますので、1点、お教えいただけないでしょうか。

今回のご回答の中で
>しかし場合によっては、現地の運用会社が現地通貨ベースではなく日本円ベースでリターンをモニターし....
の部分です。モニターしリスク管理しているのに意思決定は行っていないというのはWatchしているがDoしないとの意味でしょうか。論点からするとリスクとは為替差損であり、受益者としては管理しているのであればリスクを回避すべく資産の組み換えの意思決定し実行してほしい訳ですが、私の理解に誤りがありますでしょうか。

お礼日時:2008/10/06 09:35

No.2, No.4 で回答した者です。

No.4の部分で質問いただいた箇所について回答します。

このケースではモニターはしていますが、為替リスクはGiven、即ち所与とみなしています。これは別にマザー、ベビーに限らず一般的によくあることです。たとえば外株、あるいは外債でよく「ヘッジなし」のファンドがあります。この場合ヘッジをしないことによる為替リスクはGivenですが、リスク管理上は為替リスクも加味してみているわけです。

ご回答になりましたでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ANo.4のご回答とあわせて、マザーとベビーの役割分担が理解できました。ただ、私の目にしたベビーは実質マザーの切り売り、逆から言えば、マザーに丸投げのようなファンドばかりで、No.4でお書きの「ベビーの部分では、為替も加味したマクロ経済の分析等によって個々のマザーに投資するアロケーションを変更するケースも多々あります。」とのことから、調べ方が足りなかったようです。

お礼日時:2008/10/08 09:17

No.2, No.4, No.5で回答した者ですが、たとえば参考URLを見ると以下のような記述があります。


>各地域の経済情勢および株式市場動向などを考慮し、投資比率の見直しを行ないます。
>
> 日興アセットマネジメント株式会社は、日興アセットマネジメントアメリカズ・インクから、各国経済情勢および市場環境などを考慮したアセット・アロケーションの投資助言を受け、投資比率の見直しを行ないます。

このように、このケースでは日興アセットマネジメントの内部では経済情勢を分析して投資比率を決定しており、その分析の中には当然為替の話も含まれます。

参考URL:http://www.nikko.co.jp/inv/item/inv/inv_14.html
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この回答へのお礼

実例にて大変よくわかりました。

お礼日時:2008/10/10 08:54

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