ある証券会社から仕組債を勧められました。
ノルウェー輸出振興公社が運用するそうです。
1月末の日経平均の値から45%以上下がらない限り元本は保証されるとのことです。
仮に8000円だとすると、4400円を下回らない限り元本は保証されることになります。いくらなんでも4400円を下回ることはないと思うので、その点は安心してよいと思うのですが。
年利は12%です。
満期は1年です。
3ヶ月毎に利息がもらえます。
ただし、その時点で8000円を上回っていたら、その時点で終結となります。
12%の金利は魅力的です。
そして、4400円を下回らないのであれば損はしないのだから、安全性は高いと思うのですが。
このような商品をどう思われますか。
いま迷っています。
よければご意見をお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「早期償還条項付ノックイン型225連動デジタルクーポン債券」などと言われるやつですね。
まず、2点ほど確認してください。
(1)満期は1年ですか?
デジタルクーポン債で1年はあまり見ないのですが。満期は7年。1年目の利率が12%で、以後は判定日の日経平均価格によって異なるのようになっていませんか?
(2)通貨は円建てですか?
そして、本題です。
>仕組債という金融商品は安全だと思っていいでしょうか。
いいえ。
このようなノックイン債で大損を出した人はたくさんいます。そして、まずこの手の商品で有利な商品はありえません。そんなに有利な商品だったら金融機関自身が買ってしまいます。あくまで、その商品で利益が取れるから売っているのです。
年利12%とありますが、早期償還は大きなポイントです。日経平均8000円は超える可能性は高いですよね。日経平均が高くてこのままだと元本返して利子も12%払わないといけなそう、と言うときには早期償還できてしまうので、実は年利12%をもらえる可能性はそんなに高くない。
証券会社にとって以下のような株価当てゲームです。
・8000円以上になる確率は高い → 実現すれば損失は小さい
・4400円以下になる可能性は低い → 実現すれば利益は大きい
思惑と逆に動いたらコツコツ損切りして一発利益を狙うスタイルです。そして、実はこの確率は証券会社が得するようにできています。質問者様は4400円を切ることはまずありえないと思っていますが、それは人間心理の罠です。投資のプロを含めて「95%以上の確率でこの範囲内に収まると思う株価のレンジを予想してください」と聞くと、実際にそのレンジ内に収まる可能性は8割も無い程度とのこと。このように人間は感覚的に結構あり得ることを勝手に「まずあり得ない」と過剰に評価してしまうのです。
つまり、質問者様が「4400円になることはまずありえない」と感覚的に思ったとしても、実はそうなる可能性ははるかに感覚より高いのです。
このようにノックイン債は、実際はお得でない商品です。しかし、この人間心理の罠で食いついてくれるカモがいるので、セールスするのです。
しかも、株価予想ギャンブルだと結果として金融機関が損することはありますが、仕組み債の場合は損しなくなっています。
それは、この手の商品は○○債などとのたまわっていますが実はオプションの組み合わせで組成していたりするからです。
例えば、「4400円を下回らければ年利12%」というのは日経平均を4400円で買うオプションの売り手になるのと同じです。金融機関が「日経平均が4400円を下回ったら」というオプションを売ってオプションを売った代金を懐に入れます。そして、今度はそのオプションをマージンだけ抜いて顧客に売りさばいています。本当なら年利15%に相当するオプション代をもらているかもしれません。しかし、そこから利益を抜いて年利12%分だけを利子という名目にして顧客に渡しています。金融機関はノーリスクで差額をゲットです。
他条件についても基本は同じです。あるオプションを仕入れて、それらをパッケージにして、より悪い条件で顧客に売っているのです。
組み合わせるオプションが増えれば増えるほど複雑怪奇になり、たくさんの手数料を抜かれることになります。( =顧客にとっては損)
商品を仕入額より高く売るのは商売の基本ですので、金融機関を絶対的に悪だという気はしませんが、少なくとも顧客にとってお得な商品ではないことは間違いありません。
有難うございます。
そういう仕組になっているんですね。
私も金融機関(証券、銀行)の企みには気付いており、用心しているつもりでしたが、まだまだ勉強が足りないと認識させられました。
本当に金融機関というものは自分らが儲けることしか頭にない連中ですからね。
以前、ある銀行で私が外貨建て債券を「もう売ります」と言った途端に担当の女性行員がそそくさと慌てて上司に話をしに行きましたが、その様子で全てがお見通しでしたね。
案の定、その後すぐにその上司たる男性が来て、「○○さんは、よく研究していらっしゃるようで」と皮肉とも取れる言い方をしましたからね。
その一言で銀行の体質が丸分かりですよ。
要するにその銀行にとっては私のような人間は歓迎すべからざる客ということですよ。
しかし、自分を守るには銀行から煙たがられる、言い方を換えれば銀行から一目置かれるくらいでないとダメということですよね。
脱線してしまいました。
仕組債のような金融商品については、自分でもさらに理解しておく必要があると思いました。
当該商品が、円建てかどうかは確認してみます。
また、本当に満期が1年なのかも確認します。
もし、1年でなくてもっと長期だとすると、その担当者が嘘をついていることになりますが。
No.7
- 回答日時:
こんにちは。
質問のお答え。安全ではありません。リターンに応分のリスクがありますので。
商品をどう思うか。いろんな投資の選択肢の提供という意味で興味深いと思いますし、資金があれば投資対象として検討します。
仕組債というのは、株や為替やクレジットのデリバティブを利率や償還に組み込んだ債券の総称を言いますが、裏のデリバティブの出し手は大半が外資系金融機関であって、販売している証券会社ではありません。
よって、販売証券会社にリスクがない、というのはある意味真実。
(大手証券はたまに自分たちでリスクまで取ってますが)
ではデリバティブを提供している外資系金融機関が裏で大もうけしているか?と言えば、NO。彼らの目的はヘッジでのポジションを持ってトレーディングで儲けることなので、トレーディングを失敗すれば損します(実際、ヘッジは難しいですしね)。
日経平均くらい、動かせます、という意見がありましたが、動かせません。というより、EBの騒ぎの後、売買管理は強化に強化され、今日び、そんな疑われるような行動を取るようなお馬鹿なトレーダーを放置する外資系金融などおりません。それどころか、利率や償還が決まる時間帯であれば、本来ヘッジのために売買しなければならない時でさえ、疑われるのを防ぐため、損失覚悟で我慢しているほどです。
日経平均が上がったら早期償還して高クーポンを取り損ねる、という意見もありましたが、上がると思う人は仕組債など買わず、日経平均のETFでも連動投資信託でも買えば良いのです。
もともと、対象資産である日経平均の高ボラティリティをチャンスとして商品設計されているわけなので、ボラティリティが今後も高い(上でも下でも大きくブレる)と思う人は買うべきではありません。
これは商品の問題ではなく、相場観の問題です。
ボラティリティが低く、ボックス相場になるんじゃないかなー。と思う人が買えば良いのです。
ですので、ご自身の日経平均に対する相場観に従ってお決めになれば良いと思います。
ちなみに、今、この手の商品を設計するには好都合の相場ですので、その証券会社以外でも同じような商品を提案可能なはずです。
比べてみるというのもありだと思います。
詳しい説明を有難うございます。
相場観の問題だという御説は、納得です。
私も、日経平均はボラティリティが高い相場が続くと読んでいます。
この先上がると予想してますので、個別株や日経平均ETFを買う方が断然いいです。
No.6
- 回答日時:
私の父がその手の商品を証券会社から薦められ買いました。
大損です。
日経平均1万4000円くらいのころ、その値を基準にして日経平均が45%くらい下落したらノックインとかいうやつです。
しかも豪ドル建て。元本も半分くらいです。
みごとにノックインしました。
まさかがあるのが相場です。
この手の商品は他の方も回答してるように運用会社や販売会社がもうかるようになってるわけです。
販売会社は豪ドル建てですから、その為替手数料取りますしね。
ハイリスクローリターン商品と言われてます。
私の父の経験からするととてもオススメ商品とは言いがたいですが、
投資は自己責任です。
あとはご自身他の回答者の意見も参考にご判断ください。
有難うございます。
14000円のころですか。
まさかここまで下落するとは誰も思わなかったですからね。
時機が悪過ぎましたね。
豪ドル建てというのもキツカッタですね。
円高ドル安をもろに被ってしまいましたね。
「まさか」は「魔坂」です。
運用会社や販売会社が儲かるようになっているんですよね。
ハイリスクローリターン商品なんて全然魅力ないですよ。
絶対しません。
No.5
- 回答日時:
> しかし、金融機関と取引のある人たちは、こうした商品を勧められたりしたらどう対応しているんでしょうね。
> キッパリ「関心ありません!」とか「そういうものはやらないことにしてます!」とピシャリと言って終わりですか。
金融リテラシーのある人は、相談する必要がないので窓口に行かないと思います。ネット証券、ネット銀行であれば、ネットで手続きが完結しますし、手数料も安いです。
それには自信をもって自己判断できるように、ある程度、勉強する必要があるかもしれませんね。私の場合は、資産運用に関する本をamazonで検索して評価の高い本を何冊か選んで読みました。
有難うございます。
これまでネット銀行やネット証券というと実店舗がないというだけで、なんとなく心配で「本当に大丈夫かなあ・・・」と思い、敬遠しがちでした。
でも、店舗がある従来の金融機関だと担当者からの電話が煩わしいのも事実です。
近々、ネット銀行とネット証券に口座を開こうと思います。
No.2
- 回答日時:
金融工学を駆使すれば、年12%格付けAAの債券なんていうのを作るのは可能です。
ちょっとトリックがあります。日経平均が下がっているか現状維持だと利払いが続きますが、日経平均が少し上がっただけで「終結」となります。今日は8000円回復してます。いやらしい話ですが、証券会社が株を売り買いして日経平均をある程度動かせます。たとえば、7900円を8000円にするために操作は可能です。今は、元本割れより終結のほうが近道です。思ったほどの期間、高い利払いが受けられるのかどうか?
以前、EB債という仕組債で実際に行われました。意図的にやったので、犯罪になったと思いますが、それと知られないでやることもできます。
少し前に、1万円(?)割れを条件にした仕組債で、投資家が大損したことがあるはずです。まさかがあるのが相場です。歴戦のプロを相手に、ド素人が丁半バクチをやるようなものです。安全とは程遠いと思います。
投資判断は、ご自分でなさってください。
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