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よく「空気読め」という言い方がたしなめられるのですが、古くは、1935年(昭和10年)の美濃部達吉が自身の出した天皇機関説を批判され、貴族院辞職の際の声明に「唯貴族院の今日の空気において私が議員としての職分を尽くす事が甚だ困難となつた事を深く感じたために他なりません」
とあり(講談社現代新書「昭和を点検する」より)、空気を「読む」との語用はしていませんが、その場の雰囲気を表現する為に「空気」と書いているのを見受けました(これは私の私見なのかもしれませんが)。

他にも空気に関しては下記のような御意見があるようです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1508488.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1508488.html

また、KYなどの略称にしても、この言葉に顔をしかめる人に、昔は海軍の人間なんかが「MMC(もててもててこまる)」などと言っていたのを言うと「ああ、そんな事もあった」と苦笑いするのがオチとなっています。

やはり、若者言葉(あるいは新語)というのは疎まれるのはいつの世でも同じなのでしょうか。
そして、仮に空気という言葉が美濃部氏の使っていた「空気」という言葉と現在の空気という言葉が同根である場合、言葉の復古を知らないで使っていたという事になるのですが、それに違和感や嫌悪感を示すのは何故なんでしょうか? 

ちょっと曖昧な質問になってしまいましたが、ロジカルなご意見はもとより、心情的な観点からのご感想も頂ければと思います。

どなたか思う所ありや、なんて方がいらっしゃいましたらご回答頂きたく、宜しくお願い致します。

A 回答 (7件)

はじめまして。



ご質問1:
<やはり、若者言葉(あるいは新語)というのは疎まれるのはいつの世でも同じなのでしょうか。>

1.「若者言葉(あるいは新語)というのは疎まれる」というのが定説になっているとは思いません。

そういう考えの人もいる、という価値観の多様性ということでいいのではないでしょうか。

2.「若者言葉(あるいは新語)」に眉をしかめる、ということはあると思います。それは、今まで聞いたことのない言葉なので、何のことかわからない、というジェスチャーに他なりません。

3.「眉をしかめる」のは「何それ?」の身体的表現であって、「疎ましい」の表現とは限りません。


ご質問2:
<それに違和感や嫌悪感を示すのは何故なんでしょうか?>

不安だからです。

1.時代から取り残される不安、置き去りにされたような不安、他にも知らないことが沢山あるんじゃないかという不安、自分だけが知らないのではという孤立感、そんな心理的な影が「嫌悪」というマイナスな攻撃姿勢に変わっていくのです。

2.違和感は中立的な感想ですから、普通の反応です。誰でも、馴染まないものに違和感を覚えるのは当然のことで、極めて自然で健康的な反応なのです。

3.一方嫌悪感は、その言葉、引いてはその言葉を使う相手に嫌悪を抱くという、批判的な攻撃姿勢に転じます。

これは、コンプレックスのある者が相手を非難することで相手の位置をひきずり下ろし、それが自分の地位を自動的に上げるという効果に他なりません。

つまり、「その人(物)が嫌い」という表明することで、その人(物)に何か非があるような印象を聞き手に与え、=「その人(物)が悪い」というマイナスイメージを植えつける効果があるのです。(ヒトラーのユダヤ人差別は、原点はユダヤ人に対するコンプレックスで、そこからユダヤ人嫌いに転じ、国民に「ユダヤ人は悪い」の洗脳に成功した例です。)

4.若者言葉(あるいは新語)に嫌悪感をおぼえる人は、「その語法が嫌い」「その語法を使う人が嫌い」と表明することで、若者言葉、その言葉を使う若者の位置を引き下げ、自分の位置を自動的に上げようとしているのです。

しかし、それは引いては若者に対するコンプレックスを表明することでもあります。そのコンプレックスは若者の「若さ」「未来性」に発しています。

5.コンプレックスのある者は不安なのです。それはコンプレックスを自分の一部として受け入れることができないでいるからです。コンプレックスを受け入れるとは、コンプレックスを愛すること、ひいては自分を愛することです。

6.ご質問の場合は「旧世代」=「老い」がコンプレックスの根幹にあります。これは「老人」という意味ではありません。ここでいう「老い」とは「年をとること」=「死に近づくこと」を意味します。従って、20代、30代でも、この「老い」にコンプレックスを持つ時があるのです。

7.「老い」を素直に受け入れることのできない人は、若者の言葉、若者の行動、最新の流行などを、自分と対になるもの、自分の認識外に置かれたものとして、「敵」「悪」とみなします。それが自分の存在を脅かすからです。その不安は本当は自分自身の中にあるとも気づかずに。不安の原因を外に向けた方が楽なので、相手を糾弾するのです。「若者言葉が悪い」と。


ご質問3:
<心情的な観点からのご感想>

上記は心理学的側面からの説明になりました。

心情的には、若者言葉でも老人言葉でも、使う人がそれで違和感なく、自然に使えるのであれば横から口を挟む必要はないと思っています。

国語カテでは、「この使い方はおかしいのでは?」「文法上誤法では?」といった質問が多々あります。その度に「正しくは(通常は)~です。」と正しい語法の回答をした後、使う人の自由な権利を尊重し、「それがその人の語感・フィーリングに合っているのであれば、横から使ってはいけないという権利はない」と回答しています。

文法は慣用の後付に他ならず、慣用はこうあるべし、と義務付けるものではないからです。変な語法や違和感のある語法は人々に受け入れないものであれば、一時的に使われても、いずれ自然淘汰され廃れていきます。

長く日本を離れて暮らしていると、こんな語法が今流行っているのか、と浦島太郎的な気分になることがあります。個人的には、まだ30代なのであまり焦りがないのかもしれませんが、恐らく70、80代の老人になっても新しい流行や語法を、興味を持って受け止めこそすれ、「嫌悪」を抱くことはないだろうと思っております。

以上ご参考までに。
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 若者言葉とは読んで字のごとくと言いましょうか、若者が主に使っている言葉でしょう。

若者の役割と言うのは新しい社会の構築です(そうあって欲しい)。そのためにはしばしば古い社会(文化)への挑戦、破壊が試みられます。
 文化とはつまり言葉です。だから若者(「いわゆる」とつけておきましょうか)は新語をもってこれまでの文化に挑戦するのです。そして、これまでの文化を受け継ぎ、創造してきた世代は自分たちのものだった文化が変わろうとしていくことに(変えようとしている世代に)嫌悪感を抱く。
 対象となる言葉は変われど、このシステムは古来続いているのだと思います。
 私は個人的には「言葉」については保守的であろうと心掛けています。それぐらいが世の中についていくのにはちょうど良いような気がするからです。根拠はないですが。
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その美濃部の引用は、要するにスレ主の自慢話のひとつでしょ。


おれはこんな言葉を見つけたぞ、というような。でもこじつけですね。

ま、空気読めとかKYは若い世代の言葉だとしても、それが
けっこうおもしろく且つ古いおじ様たちの社会でも使えそうなので
みんなが面白がって使っているわけでしょ。

広く広まっていない若者言葉(この言葉はきらいですが)は、腐る
ほどありますよん~。

「あけおめ」なんかはさすがに広くは使われないだけで、
「キモイ」は中高年でも最近は使う。
しかし、「キワメン」のような自分たちに向けられたことば
は広まらない。
「重役会議で高橋専務ははぶられたらしいよ」
ってのは階層的にはまだ未知の語彙。これから流行るかも。
それにサラリーマンの世界ではベロピーはまず無用だし。

この回答への補足

>その美濃部の引用は、要するにスレ主の自慢話のひとつでしょ。
>おれはこんな言葉を見つけたぞ、というような。でもこじつけですね。
ああ、そうなのかもしれない、とも思いましたが、自慢では無いですよ。
そんな風に思っていたら、更に昔の例や本当の初出を提示された時に恥をかくだけです。
改めて自己分析すると、以前にあった質問に回答できなかった為に、WEB上に皆で共有すべき備忘録として載せておきたい、という心理があったのだと思います。
もうこの年になってくると、「俺ってこんなものを見つけたんだぞ」という行為は子供っぽい行為として揶揄されるのですが、そのように見えていたんですね。恥ずかしい限りです。
当の本人としては「ひとまず昔の例を見つけたんですがどうでしょうかね」くらいのつもりだったのですが・・・。
また、こじつけという指摘については参考になりました。
そうかもしれません。

「空気を読む」という言葉が流行る数年前(確か2001~2004年)に、テリー伊藤さんが著作の中で「場を読む」という言葉で記述していたのを思い出しました。
(今の若者は場を読む能力が無い、とかなんとか)

> ま、空気読めとかKYは若い世代の言葉だとしても、それが
> けっこうおもしろく且つ古いおじ様たちの社会でも使えそうなので
> みんなが面白がって使っているわけでしょ。
その通りです。核心をついていますね。
周りで普通に使っているシーンを見た事がありません。
「私は最近の流行りで言う『KY』というやつでして・・・」
というのは見た事がありますが、それきりです。

また、年配の人間から見れば、若者言葉はダサいのでそれは使わない方がいいんじゃないの? ファッションで言えば、ケミカルウォッシュのジーパンなんて今時秋葉原の人でも穿いてないよ? というような感覚なのだと思います。その方面の言葉のセンスは流行だとしてもありえないだろうと。
そして、笑えるだけのパワーとそれはダサいのでこっちの言葉にしなさいと言えるだけのエネルギーが無いので、何とか現状について行っている状態なのです。
そこで先の例に倣えば、「私は最近の流行りのケミカルウォッシュのジーパンを穿いたような人間でして・・・」と言うような形で「KY」などをセンスの無い日本語として遊びで使うのです。私の周りだけかもしれませんが。

本当にセンスのある、あるいは実用的な日本語であるなら数十年後にも残っている筈ですが、「MMC」と同様「KY」も残らないでしょう。
「チョベリバ」「チョベリグ」なんて今はダサくて使ってられないでしょう? 
そこで私などは若者風に言えば「ふむふむ、今はチョベリバの後にKYという言葉が流行っているのかダサー」などと思うのです。

ちなみに回答にあった、「あけおめ」「キモイ」「はぶる」は分かりましたが、「キワメン」「ベロピー」は分かりませんでした。
また、回答への御礼途中に書いた「ありえない」もここ10年くらいで出てきた言葉だと思います。初めて聞いたのが2000~2001年くらいだったかと。もっと古い例もあるかと思いますが、私の記憶だとこの辺です。携帯のCMで「有り得ない」と一言だけ呟くものもあって、言葉として目新しいからそのまま使用したのでしょうが、今でも使われていますね(そして私も使っています)。

ここでちょっとまとめますが、私なりの若者言葉NG論は「使っても別に問題無いがダサい」「年配の人間が若い人の言葉を注意する時には自分の馴染みのある/なしではなく、実用的であるか、あるいはセンスがあるかで判断すべき」という年配寄りの意見に行き着くのです。

と、色々と書きましたが、新しい言葉を覚える事ができました。
回答ありがとうございました。

補足日時:2008/10/05 13:40
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「特定の世代にしか通用しない言葉をどこでも通用すると思ってるなんて『空気が読めない奴』、ちょっとやな感じだな。


まあそんな心情だと思います。

この回答への補足

面白い回答ありがとうございます。

この言葉を年配の人間が言うのと、若者が言うのでニュアンスは変わってきますね。

補足日時:2008/10/05 12:29
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意味わヵンなぃンだケド><;


美濃部の例とか…

ぁぃいつもギャル語で回答してるのでふざけてませン!
悪しからずWWWW

簡単に言ぅとっ、
若者ゎ無意識にせよ、他者と優れてぃることを主張しなければならなぃ
これが村社会ヵら都市化にあたッて自然の流れだよっwww!!
なにを優れてぃると主張するヵゎ集団の属性によりまあす♪
ぁぃゎ非協調性のなさをネットでも主張してる悪ぃ仔だケド><;

一方、老人ゎ保守だしィ!
評価がほぼ定まッているヵら!!!!!!!

美濃部ちゃあンの「空気」になあンにも違和感や嫌悪感も感じなぃよーっwww
あるとすれば、そこに権力とぃうヵ、評価の定まった人の影をみるヵら!!

ぁぃ、江藤淳さnを心ヵら尊敬するので
江藤さnが「空気」うnぬん言われたら納得しまあす♪

ようゎ誰に言われるヵといぅこと

教養とゎ、誰に言っても影響を与えることができるものと定義しときミッキーマウス♪

ぢぁ、また青鬼ィ!!
σ>ω<)σ{バィセコー  p(>д<。){バィバィセコーォ

この回答への補足

これはまたすごい人が・・・。回答ありがとうございます。

村社会では若者言葉が批判されるが、都市化されている場所における若者言葉はその若者自らの存在からごく自然に新たな文化を形成する、という事で若者言葉自体は悪くはない、という主張だと思います。
言葉は読みにくいのですが、勉強になりました。

> 一方、老人ゎ保守だしィ!
> 評価がほぼ定まッているヵら!!!!!!!
その通りですね(笑)。ここで存分に笑かして頂きました。

> 美濃部ちゃあンの「空気」になあンにも違和感や嫌悪感も感じなぃよーっwww
美濃部ちゃんときましたか・・・(絶句)。
しかし若者からすれば、やはり違和感は無いのですね。
やはり、語源としては同根なのでしょうか。

言葉遣いには違和感を覚えるのですが、何か深いものを求めているんでしょうか。
そして、どの言葉を使用しても辿り着く自信があるようですね。

回答への御礼からは少し外れてしまいますが、これから歩く道の一助となると思いますので、時間があれば見てやって下さい。
既にご存知かもしれませんが、「101匹名言大行進」のURLを贈って、御礼の替えとさせて頂きます。
http://kajipon.sakura.ne.jp/meigen.htm

補足日時:2008/10/05 11:58
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アドバイス、回答ではありません。


世代の差ではないでしょうか?

本/著者は忘れましたが以下の様な事を読んだ覚えがあります。

「やばい」とは不完全/不都合を意味する、しかし
今の若者は美味しい料理を食べて「やばい」と言う、
更に美味しいと「超やばい」と言う。
最近の若者…と批判する老人はどの時代にもいるが…

たぶん、時代と伴に言葉は変化して行くと言いたかった話か
頑固な老人の話だったと思います。

今後、「やばい」の使い方はどうなるんでしょうね。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

やはり同じ時代を共有していても、世代間でそうした言葉が変化したり、それを嫌う風潮が出る、というのはいつの世も同じなのでしょうかね。

美味しいものを食べて「やばい」という事については、少し分かるのですよ。
こんな美味しいものを食べてしまっていいのかしら、味に同義なんてものは存在しませんが、ルールを越えてしまうくらい美味しいというような・・・。
ただ、個人的には品が無いと感じているので、定着したらイヤだなあ、と感じています。

補足日時:2008/10/05 11:50
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>それに違和感や嫌悪感を示すのは何故なんでしょうか? 



若いうちは「新しい単語や、それの用法を覚える」のは楽だし簡単。

だけど「中年」の域に達すると、それらの作業は、とたんに「面倒」になる。

ぶっちゃけ「おいこら!オッサン達にも判る言葉で話せ!このトシになると新しい事はもう覚えらんねえんだから!」って事。

それが「違和感や嫌悪感」として感じられるだけの事なのではないでしょうか。

新語を聞いて「それの意味は何なのだろう?」ってのを調べるのも面倒だし、それの使い方を調べるのも覚えるのも面倒。なので「俺の知ってる言葉で話せやゴルァ」って事に。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

新しい言葉、もっと突っ込んで言えば、新しい文化に馴染めないから、
更には、若者のパワーに圧倒される事への恐れでしょうか。

補足日時:2008/10/05 11:48
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