
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
ANo.3です。
間違いが少ないNHKがなんで間違えたんだろうか、その辺を想像してみました。
これはやはり、文部省のお達し「現代仮名遣い」の5-(2)の「なお書き」のところがスッキリしていないからだと思います。
(1)大原則は「じ、ず」を使う。
(2)次に、もともと「ち、つ」であったものが、同音の連呼(例:ちぢみ(縮))や二語の連合(例:はなぢ(鼻+血))よって濁る場合は、「ぢ、づ」とする。
ここまでは、よろしいと思います。
ところが、その次の「なお書き」↓があるためにややこしくなってしまうんです。
「現代仮名遣い」の5-(2)より
================================
なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
例 せかいじゅう(世界中)
いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく
うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく
うでずく くろずくめ ひとりずつ
ゆうずう(融通)
[注意] 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1) ,(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地)
ずが(図画) りゃくず(略図)
================================
「世界中」は「世界」と「中」に分けられることは、小学生でも知っています。その他のものも、普通の常識人ならば、もともとは「ち、つ」であったということを知っているか、少なくとも想像くらいはできると思います(「注意書き」のところも、漢音の「ち(地)」、「と(図)」の関連から「ぢ」「づ」のほうがわかりやすいでしょう)。
それを「なお書き」の本則は「じ、ず」としたために、こんがらがってしまったのだと思います。
もともとは「ち、つ」であっても「世界中(せかいじゅう)」などのように、本則は大抵「じ、ず」だ、 だから、「行き辛い」も「行きずらい」と・・・と早合点してしまう人がいても不思議ではありません。
NHKのミスは現場の単なるケアレスミスだと思いますが、鼻血は「はなぢ」だ、ただし世界中は「せかいじゅう」・・・こういうのを全部覚えこむのは大変です。
その言葉のできた経緯を考えて仮名遣いをする、という本筋を通す方がわかりやすかったと思います。
No.5
- 回答日時:
はじめまして。
既に回答は出ていますが、別の角度から少し補足します。
ご質問:
<「行きづらく」ではないかと思うのですが如何でしょうか?>
おっしゃる通りです。
1.「行きづらく」は「行きづらい」の連用修飾語です。
2.文法上の構造は以下の通りです。
「行き」:動詞「行く」の連用形
「づらい」<「つらい」:形容詞「辛い」
3.動詞+形容詞で、様子を表す形容詞に転じることはよくあります。
例:
「行きやすい」(行き易い)
「行きにくい」(行き難い)
「行きがたい」(行き難い)
4.ご質問文は「行きづらい」=「行き」+「辛い」という連語になっているのです。
5.「辛い」の原義は「耐え難い」となります。
6.そこから、「難しい」に比べ、主観的な感想が出る形容詞です。つまり、話し手にとって耐えられない、と感じている場合に使われます。
7.従って、難の字を用いた「~にくい」「~がたい」に比べ、「~づらい」の方が労力を想定させそれに対する主観的な感想を用いる場合に適切な語法となります。
ご質問の場合は、アナウンサーが消費者の立場に立って、主観的に「~するのが耐え難い」というニュアンスを出そうとしたのだと推察されます。
以上ご参考までに。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/10/07 21:41
アナウンサーの視点には思いが及びませんでした。
貴重なアドバイス、ありがとうございました。
ご回答頂いた方全てにお礼を申しげたい所ですが、数に制限がありますのでご容赦下さい。
No.4
- 回答日時:
「行き・づらい」は
動詞「行き」(「行く」の連用形) + 接尾語「- づらい(辛い)」
で形容詞を派生しています。したがって、「行きずらい」とは書くことは出来ず、ご指摘の字幕は誤記と言えます。
このことは、名詞+接尾語「- づく(付く)」で動詞に派生した「色付く」「活気付く」、「調子付く」を「いろずく」、「かっきずく」、「ちょうしずく」と書かないのと同じ理屈です。
なお、そうなると「突く」絡みの「つまずく(躓く)」、「ひざまずく(跪く)」、「うなずく(頷く)」などはどうなのかという疑問が起きると思いますが、これらは現代においては最早「名詞(爪・膝・項) + 突く」という語の成り立ちを意識することなく使われるため、『現代仮名遣い』(内閣告示)の第1(原則に基づくきまり)に従って「ず」と表記します。
『現代仮名遣い』
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&i …
No.3
- 回答日時:
ANo.2さんの通りです。
「行きずらい」という言葉はありません。「行く」と「つらい(辛い)」の連合ですから「づらい」になります。
「来づらい」「居づらい」も同じです。
↓文部省のお達し「現代仮名遣い」の5-(2)に載っています。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&i …
しかし、そのお達しの中の以下のところについては、納得しにくいところがあります。
================================
なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。
例 せかいじゅう(世界中)
いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく
うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく
うでずく くろずくめ ひとりずつ
ゆうずう(融通)
[注意] 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1) ,(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。
例 じめん(地面) ぬのじ(布地)
ずが(図画) りゃくず(略図)
================================
「世界中」を「せかいじゅう」と書くと「中」の音読みは「しゅう」と誤解しそうになります。
「稲妻」が「いなずま」なら「妻」は「すま」かい? なんて。
ややこしくてかないません。
No.1
- 回答日時:
私見ですが。
「いきずらくなる」は、漢字では「行き難くなる」のはずで、行くのが難しくなる、というのが元だと思います。したがって、「いきずらい」は俗語の一種(「正統な」日本語では「いきにくい」)なので「辛い(つらい)」は関係ないかと。
なので、本則から言えば、ずのほうが良いと思います。
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