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No.3
- 回答日時:
まず草書体とは筆記体として独自に発達した物で楷書体を崩した「行書体」とは区別すべきなのです。
欧文では書き文字は筆記体を使うのが正式であって日本人から見るとあのグネグネして見分けづらいのが署名などでも普通に使われる書体なわけです。
漢字の場合も〈安の筆記体=「あ」の字の元になった物〉というふうに約束にもとづいて草書体が設定されていて筆書きが公文書だった時代にはほとんど草書体が正式の書体として使われていました。
崩し字と言えばそうなのですが、ちゃんとこの字の筆記体はこれと言う約束にもとづいて使われていたのです。
平仮名以前には万葉仮名(楷書体の漢字のままの当て字、今の暴走族の落書きのような使い方)がありました。
平仮名と漢字の草書体は最初は同じだったのでしょうが漢字と区別したほうが読みやすいこともあって平仮名はさらに単純な形に変形が進んで行きました。
特に活字印刷が盛んになってから今の形に進んだわけです。
変体仮名はその活版印刷が盛んになる直前の時代に平仮名として使われていた字体です。与路死苦と書いても夜濾紙句と書いてもよろしくと読めるように同じ音に対していくつも仮名文字があったのです。
いくつもあった理由としては書き連ねた時に書きやすい字が選べるとか認識しやすいとかだと思います。
活版印刷が盛んになってから一音に対して一文字に統一しようということになりました(書き文字ではないから読みの同じ形の違う字がいくつもある意味が薄いからです)。決めたのはお役所です。
採用された平仮名は活字に合うようにさらにだんだん形を変えて今日の形になっていますが変体仮名は元の草書の雰囲気を残したままになっているわけです。
つまり変体仮名も今の平仮名も元は漢字の草書体を先祖にした同じ平仮名だったのです。
最初期の活字、木版本
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20080403/120723 …
No.2
- 回答日時:
「変体仮名」=「くずし字」ではないと思いますが白黒はっきりしない問題とも思います。
元々平仮名は漢字の草書体ですから筆書きしか無かった時代には草書体(くずし字)と変体仮名・現在の平仮名には今ほどの区別は無かったと言えると思います。
色々ある字体の中から今使われている平仮名の字体に統一された主要な要素は印刷技術との相性という面もあったと思います。なるべく仮名独特の形に発展している視認性が良く印刷書体として扱いやすいものが採用されて行ったし採用されなかったものは元の筆書きの形を濃く残したままになっているわけです(変体仮名フォントもありますが)。
また筆文字草書体では一連の文字をつなげて書くのも一般的でしたので古~い印刷活字には仮名だけつながったのもありました。このつながった平仮名も「くずし字」とも言えると思います。
つまり草書体の中には文字単独のくずし方と行としてのくずし方と両方あるわけです。
仮名かそうでないかの決め手ですが、万葉仮名のように字義を無視して音だけを表しているかどうかではないかと思います。しかし中にはお決まりの当て字のような例もあるので難しいです。
と色々考えて行くと「くずし字」という言葉を文字通り崩した描き方という意味以外に使うのは誤解の元というような気がするのです。
例えば行書のめちゃめちゃ崩れたものと草書とは違うのですけど似ているのも無くはないですしどちらもくずし字と呼ばれているようです。
回答ありがとうございます。
結局、草書体と変体仮名は区別はしづらいけど違いがある。
という認識で良いのでしょうか?
くずし字という意味の解釈の仕方にもよるようですね。
私は「崩した書き方」をしたものは全て「くずし字」で良いのかと思っていましたが、もう少し自分でも調べてみます。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
>「変体仮名」と呼ばれている文字は「くずし字」に分類されるのでしょうか?
現行のいわゆる平仮名の50音を表記する際、各音節毎にそれぞれ一種類の仮名文字しか使用しないように定めたのは明治33年のことでして、それ以前は一音節を表記するにも数種類の仮名文字が使用されていたわけです。
で、明治33年以降、それ以前まで使用していた仮名文字のことを、現在使用している仮名文字と字体が異なるという意味で「変体仮名」と呼ぶようになったわけです。
したがって、「変体仮名=くずし字」ということではありません。
回答ありがとうございます。
変体仮名も崩して書いてあったので「くずし字」と認識して良いのかと思っていましたが、違うようですね。
詳しく説明して頂きありがとうございました。
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