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書道初心者ですが、臨書をしていてたまに疑問になることがあります。

例えば、「集字聖教序」や「風信帖」を観ていると「字形もよくないし、何故これが古典として高い評価を受けて残っているんだろう」と思うのです。
これを臨書してどんな意味があるのですか。

臨書には形臨と意臨があるらしいですが、そのようなときは意臨として捉え
その時の作者の気持ちを想像したり筆使いを学べばいいのでしょうか。

古典に限らずお手本の中にも(個人的な意見ですが)美しくないなあ・・・と思うものが課題になっているのですが、有名な先生の書はどんな作品でも評価されるということなのでしょうか。(生意気ですね)
私の見る目がおかしいのかもしれませんが、書道の勉強の仕方が分からなくなってしまいましたのでどうか回答やアドバイスを宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

mainohazuさん、こんばんは。


『風信帖』などをなさっているということは、漢字を勉強してらっしゃるんですね。
わたしは仮名が専門なのですが、現在は臨書を主にやっているので、ご参考になれば・・・

書道作品に限らず、絵でも音楽でも味わう人の「好み」ってありますよね。
芸術として世間的には評価されているものでも、自分にとってはちょっとな~・・・って思うものも多いと思います。
書道作品でも同じですよ。
「これはわたしの好みの字じゃないけど、筆遣いはすばらしい」
「これは字のリズムがいいなぁ、でも筆遣いはそんなに」
「これはこの部分のかすれがいい味だしてる!でも他はイマイチかな~」
「これすんごいカッコイイ字だ!!こういうの書けるようになりたい!」
人それぞれの感じ方によって、感想はいろいろになると思います。
ただ、歴史的に多くの人に長い間評価されてきた作品というものは、
どこかしらそれなりに学ぶべきところがあるはずです。だからこそ今まで残ってきたんです。
どうしても好みじゃないときは、この作品のいいところってどこなんだろうと
自分で見つけるつもりで臨書してみるといいんではないでしょうか。
おっしゃっているように、好みじゃないときは「意臨」でいいとおもいます。

また、
>有名な先生の書はどんな作品でも評価されるということなのでしょうか。
とのことですが、
う~んほんとはそんなことないと思いますよ。(腰巾着が持ち上げてるだけ)
どんな能書家でも、傑作もあれば駄作もあるものです。
大きな作品なら、部分によっても良いところ悪いところがありますしね。
それを見分けられるのが、ほんとうの「見る目」だと思います。

臨書の道は長く遠い・・・「十年一帖」といいますよね。
数ある名書とよばれる作品のなかから、自分の好きな作品をひとつ選んで、
満足するまで(いや満足なんて多分いつまでたってもできないだろうけど)書き込むのが
いちばんいいと思いますよ。
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この回答へのお礼

nana777さん早速回答を下さりありがとうございます。とても解かりやすい説明でした!
「わたしの好みじゃないけど、筆遣いはすばらしい」「この字のリズムがいいな」「この部分がいい。でも他はイマイチかな~」等、具体的な見方が分かりました。今まで作品をどう鑑賞すればいいかもいまひとつ分からないでいたんです。情けない話です。偉そうに作品全部を否定してしまったことも・・・。
書って『全部素晴らしくなければいけない!』と石頭で考えていたのですが、どこか一部分でも魅力的な心に残るものがあればいいのですね。作品の良いところを探すのも楽しみの一つかもしれませんね。
回答を頂いてから今までとは違う観点で練習することが出来ました。この字形ってあり?という古典だったのに、じっくり観ていくうちにいろいろなことが見えてきたんです。「この字形だからこそ面白味があるんだな」とか…。(上手く言葉では言えないのですが。)臨書って奥深くて面白そうですが、際限なさそうでちょっと怖くもあります。笑  
nanaさんは「かな」専門でいらっしゃるんですね。かなは私の憧れです。(今度かなも勉強するんですよ。楽しみです)
ありがとうございました。

お礼日時:2003/01/31 12:07

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