解脱に関心が乏しい日本の仏教宗派は、禅宗を除いて、仏教と自称するに相応しいのでしょうか？

初学者なれど（初学者なればこそ）偉そうなことを書きます。

釈迦の教えは解脱ですね。
ところで、日本の仏教の宗派は、天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗など沢山があります。
しかし、禅宗を除いて．解脱についての関心が乏しいように見受けられます。

質問は、日本の各宗派は、禅宗を除いて、仏教と自称するに相応しいのでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： yoreyore 回答日時： 2022/08/16 22:33

禅宗が仏教を自称するにふさわしいなどとは思いません。

＞　禅宗を除いて．解脱についての関心が乏しいように見受けられます。

たぶん、曹洞宗では｢悟りを求めない｣ことになっていると思います。
仏道修行において、無所得・無所求・無所悟が大切であるとされる。（正法眼蔵随聞記）
臨済宗では｢悟後の修行｣｢聖胎長養｣を大事にするということは、｢悟り｣が究極のところではないと認識されています。
｢解脱｣ってなんのことを指しているのか、質問者の意図するものがよく分かりませんが、｢即身成仏｣を強く目指す傾向のある空海の密教は｢解脱｣への関心が強いと思えます。

かなり前ですが、法相宗･薬師寺の執事長、副住職、管主を経て、薬師寺長老となった安田さんは、次のようなことを書いています。
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この五姓各別説も、人々にあてはめて人を批評するのではなく、私自身の中に五姓各別ありとみるべきでありましょう。私自身を省みますと、仏になる可能性よりも末那識の働きによる自我意識が強く、無性有情の固まりのようです。
しかし四依の教説にも垣間みられたように、四十一位の段階を一段一段と昇華していくのです。密教のような即身成仏は望めませんが、三大阿僧祇劫という無限に近い時間をかけ、聞法し理解しながらいろいろの修行をすることによって成仏できるのです。どこまでも人間の努力で自己変革をしていくことを強調する宗派です。
したがって仏の慈悲の絶対救済を信じてひたすら念仏を称えたり、坐禅に徹したり、法華経のみのお題目を唱えたりするなど、一つの行に専念するものではありません。四摂事・六波羅蜜など様々の行を修めます。一つの行の承に専念すると排他的になることもありはしないかと思われます
私自身は各宗の共通点を見出す努力をし、毎朝坐禅をし念仏を称え、各宗のお経の承ならず、神道の大祓詞までも読謂しています。これは奈良仏教の寺に生活しているおかげと感謝しています。世界に仏教を弘めるためには広
い視野と深い信仰の実践が必要だと思っています。
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｢これさえやればイイ｣ではなく、修行に通じることなら何でもやるという方向性は、仏教っぽいともいえると思います。

この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
学識が広く深いyoreyore 様は、初学者相手にご苦労をされたと感謝いたします。
＜｢即身成仏｣を強く目指す傾向のある空海の密教は｢解脱｣への関心が強い＞のですね。気が付きませんでした（見落としていました）

お礼日時：2022/08/17 09:31